ここは、日本のある寒村に建てられた、世界を守るエリート5人が共同生活をするスーパー銭湯、いやスーパー戦隊がある秘密組織の4LDKのアパートから始まる。
「あ~~!もう!!何で私たちが、こんな田舎で、世界平和を守る戦いをしなくちゃいけないのよぉ!」
「しぃ~それは秘密なんでしょ、イエロー?」
「だいたいねえ!ピンク!あんた、おっとりし過ぎで、これからなにが起こるかわかってんの!?」
「はい・・・。男と女の戦いでしたっけ?」
「ちが~~う!!悪の組織タマブクロと命を掛けた、決戦を…」
「ふふ…結婚でなくてよかった…。」
「ああ~もう!何でそんなのおっとりしてるのよ!!」
「それより、ほら、昨日グリーンとブラックが決死の勢いで撮ってきた写真、早くプリントアウトしてみんなに配らなきゃ。」
「みんなって…。あとレッドだけじゃない。メールで回した方が早いんじゃない?」
「ふふふ、まあ、それもそうですわね。ポチッと…」
「待て!今どこへ送った!?」
「あら、アドレスは…え~と・・・まあ大変、!タマブクロに送ってしまいましたわ!」
「待て!お前が何でやつらのメルアド知ってる?」
「ホホホ、こういうのは、戦隊物の時間がない時のお約束じゃありませんか。」
「う…まあいい。レッドに至急送って…。おい、まだ送れないのか!?」
「ええ、まずは時候の挨拶から始めませんと…。本日は気候も良く、…」
「同じ屋根の下で暮らしてるのに、いい天気ですねもないだろ!」
「そうね。行った方が早いかしら。」
「はぁ~、そうしてくれ。ちょっと待て、おまえ、その恰好で行くつもりか!」
「え?裸じゃいけないほど、遠くでもないですし…」
「わかった…。せめてパンティぐらいははいてくれ。」
「ふふ、冗談ですよ。この腕時計型のスイッチ一つで、変身できるんですもの。」
「わかっているんなら、さっさとやれ!」
「でも、女性は、陰毛で性器が隠れているから、隠す必要は乳首だけですのに、男性は大変ですわね。」
「おまえ、お嬢様キャラなのによく平気でそんなこと言えるな…。」
「男性の方は、小さい方はいいですけど、巨大な方は…悪の組織タマブクロの皆さんは、たいそう立派な…」
「ああ、われら戦隊ではとても太刀打ちできな…こらぁ!どうでもいいから、早く行け!!」
「ふふ・・・捕まってお仕置きを受けて見たいものですわ。」
「ピンク!イエロー、出動だ!!」
「まあ、レッド、今朝は寝坊しなかったんですのね。」
「ああ、グリーンとブラックは先に現場へ行ってる。お前たちも早く…わああ!!」
「あら、まだ、バトルスーツを装着していませんでしたわ。」
「いけねえ、あたしもすっぽんぽんだ。」
「それにしても、レッドって、隠す必要がないくらい、貧弱な息子さんをお持ちですのね。」
「ほら、行くぞ!そう言うレッドもまだスーツ装着してないし…」
「ウフフ、私を中心に、これからどんなバトルが繰り広げられるか、楽しみですわ。」
「怖い女だな…ピンク」
(つづく)
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