バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスンん vol.2 パ・ドゥ・ブーレ・グリッサード・グラン・ジュテ

2010-02-18 11:22:08 | 日記
グラン・ジュテ・アン・ナヴァンの、今回はもっとも一般的でオーソドックスなアンシェヌマンを練習してみましょう。
パ・ドゥ・ブーレ・グリッサード・アン・ナヴァンです。
まずは基本の形から。
右脚前5番ポジシオンで準備して下さい。
ドゥミ・プリエ→右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→パ・ドゥ・ブーレ・ドゥシュ→グリッサード→グラン・ジュテ・アン・ナヴァン
パ・ドゥ・ブーレはク・ドゥ・ピエやルティレにピック・アップをしない、5番ポジシオンと2番ポジシオンのドゥミ・ポワントで移動する方のパ・ドゥ・ブーレを素早く行ないます。
パ・ドゥ・ブーレを5番ポジシオン・ドゥミ・プリエにおさめたら、次のグリッサードをしながら、跳び上がる方向=右向きにトルソーの向きを変え、右脚後の大きい4番ポジシオン。
後ろ側の右脚を前方に振り上げて跳び上がり、右脚ドゥミ・プリエ、左脚アラベスクで着地します。
アームスの動きは、
はじめの5番ポジシオン・ドゥミ・プリエでアン・バ→ パ・ドゥ・ブーレのときにアン・ナヴァンからア・ラ・スゴンドに開き→グリッサードのあとの大きい4番ポジシオンではアン・バに下げる。
グラン・ジュテで跳び上がるときには、左腕をアン・ナヴァン、右腕をア・ラ・スゴンドにして、そのままのアームスで着地。
パとパのつながり、アームスの動きは分かりましたか?
パ・ドゥ・ブーレ-グリッサード-グラン・ジュテ・アン・ナヴァン・エファセ
右脚前5番ポジシオン、鏡に対してアン・ファス。
→2 5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→3 右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→ 右前5番ポジシオン・ドゥミ・ポワント→2 2番ポジシオン・ドゥミ・ポワント→3 左前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→ グリッサード→2 &3 左脚前大きい4番ポジシオン→ 右脚を前方に振り上げてグラン・ジュテ→2 →3 右脚ドゥミ・プリエ、左脚アラベスクで着地→ ポゼ→2 左脚を降ろして右脚前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ・アン・ファス→3 ポゼ→… →…
最後の5番ポジシオン・ドゥミ・プリエをするところで、鏡に対してアン・ファスにトルソーの向きを戻しましょう。
パ・ドゥ・ブーレ-グリッサード-グラン・ジュテ・アン・ナヴァン・クロワゼ
左脚前5番ポジシオン、鏡に対してアン・ファス。
→2 5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→3 右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→ 右前5番ポジシオン・ドゥミ・ポワント→2 2番ポジシオン・ドゥミ・ポワント→3 左前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→ グリッサード→2 左脚前大きい4番ポジシオン→3 右脚を前に踏み込んでトンベ→ 左脚を前方に振り上げてグラン・ジュテ→2 →3 左脚ドゥミ・プリエ、右脚アラベスクで着地→ ポゼ→2 左脚を降ろして左脚前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ・アン・ファス→3 ポゼ→… …→
いかがですか?
ジャンプのイメージがつかめるようになりましたか?
ここで練習しているのはあくまでも最も基本になる動き方です。5番ポジシオン・ドゥミ・プリエからポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドへ、という動き方をご紹介しましたが、この部分もプティ・デヴロッペではじめたり、5番ポジシオンからではなくポワン・タンジュ・デリエールで準備することがほとんどであったりします。また、パ・ドゥ・ブーレの前にトンベをいれたり、プレパラシオンの動作としてデヴロッペ‐ルルヴェなどさまざまな動きを先行させたりして複雑にもなります。すこし大げさな言い方になりますが、振付師の、そして教師の発想の数だけアンシェヌマンはある、と考えて下さい。一つの動き方=順番を覚えたらそれに捉われてしまって、動きや組み合わせの変化に対応出来ないようでは困りものですよね

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