バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスンvol.5 グラン・バットマン

2010-12-13 13:31:04 | 日記
今回はグラン・バットマンを練習しましょう。
脚を高く大きく上げることは大切なことですが、そればかりに捉われて軸脚やトルソー、アームスのコントロールが疎かにならないように気を付けなければなりませんね。
では始めましょう。
右脚前5番ポジシオン、アームスはアン・バからプレパラシオンで左アン・オー、右ア・ラ・スゴンドに引き上げます。
→8 プレパラシオン⇒1 グラン・バットマン・ドゥヴァン→2 5番ポジシオン→3 グラン・バットマン・ドゥヴァン→4 5番ポジシオン→5 グラン・バットマン・ドゥヴァン→6 5番ポジシオン→7 グラン・バットマン・エカルテ・ドゥヴァン→8 右後ろ5番ポジシオン⇒1 グラン・バットマン・デリエール→2 5番ポジシオン→3 グラン・バットマン・デリエール→4 5番ポジシオン→5 グラン・バットマン・デリエール→6 5番ポジシオン→7 グラン・バットマン・エカルテ・ドゥヴァン→8 右前5番ポジシオン・アン・ファス⇒1 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→2 右後ろ5番ポジシオン→3 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→4 右前5番ポジシオン→5 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→6 右後ろ5番ポジシオン→7 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→8 右前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ⇒1 右脚ルティレ、左脚ルルヴェ→2 右後ろ4番ドゥミ・プリエ→3 右脚ルティレ、左脚ルルヴェ→4 右前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→5 右ルティレ、左脚ルルヴェ→6 右後ろ4番ドゥミ・プリエ→7 トゥール・アン・ドゥオール→8 右後ろクロワゼ・5番⇒左から繰り返し…
ポール・ドゥ・ブラは…
右脚グラン・バットマン・ドゥヴァンのときには左がアン・オーで右がア・ラ・スゴンド⇒グラン・バットマン・エカルテ・ドゥヴァンの寸前にアン・ナヴァンを通って右アン・オー、左ア・ラ・スゴンドに入れ替え⇒右脚グラン・バットマン・デリエールは1番アラベスク⇒グラン・バットマン・エカルテ・ドゥヴァンの寸前にアン・ナヴァンを通って右アン・オー、左ア・ラ・スゴンドに入れ替え⇒グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンドのときは両アームスはア・ラ・スゴンド⇒5番ポジシオン・ドゥミ・プリエでアームスはアン・バ⇒ルティレ-ルルヴェと同時にアン・オー⇒4番ドゥミ・プリエで右アン・ナヴァン、左ア・ラ・スゴンド⇒ルティレ-ルルヴェと同時にアン・オー⇒5番ドゥミ・プリエでアン・バ⇒ルティレ-ルルヴェと同時にアン・オー⇒4番ドゥミ・プリエで右アン・ナヴァン、左ア・ラ・スゴンド⇒トゥール・アン・ドゥオールではアン・ナヴァン⇒右後ろ5番クロワゼでアン・バ⇒…

さぁ、大切なポイントをチェックしていきましょう。
グラン・バットマン・ドゥヴァンのとき、上げた脚側の骨盤が持ち上がりお尻が鏡に映っていませんか?トルソーが捻れるようなバットマンをしてはいけませんね。
エカルテ・ドゥヴァンは、自分のトルソーに対してア・ラ・スゴンドになる位置に上がっていますか?顔をきちんとエポールマンに向けて斜め上を見上げた目線の先に脚が上がるようにイメージするといいですよ
グラン・バットマン・デリエールは、トルソーがドゥヴァンのときと同じ方をきちんと向いていますか?骨盤の幅よりも外にズレて脚が上がっていませんか
グラン・バットマン・デリエールのとき不必要にトルソーが前傾して伸びていませんか。無闇にトルソーを前傾させることはかえって腰を痛める原因にもなってしまいますよ
アン・ファスでのア・ラ・スゴンド、バットマンをするたびに上げる脚側のウエストが縮んでアームスが下がったり、逆に軸脚側に傾いたりしていませんか?
ルティレ-ルルヴェから4番ドゥミ・プリエにおりるところは、後ろにおっこちないように気を付けて下さいね。
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、このルティレ-ルルヴェから4番ドゥミ・プリエにおりるところは、まず軸脚でしっかりア・テールとドゥミ・プリエすることを、ルティレからの脚を床に下ろす動きにわずかに先行させるイメージで、と伝えています。そうすると、ルティレの脚を斜め後ろに動かす動きにトルソーが釣られて、重心が後ろにズレることを防げますよ
トゥール・アン・ドゥオールのあと右後ろの5番ポジシオン・クロワゼ・ドゥミ・プリエにおりますが、決して崩れ落ちるようなドゥミ・プリエをしてはいけません。丁寧に“バネ”を貯めるつもりでプリエをしましょう。
グラン・バットマンの脚のポジシオンが変わるとともにポール・ドゥ・ブラも変化しますが、バットマンに上げる脚の動きよりもアームスの変化をわずかに早くすると、トルソーを安定させることができます。アームスがグラン・バットマンを支えていることを忘れないで下さいね。

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