プラムフィールドからのお便り

プラムフィールドでの出来事などを紹介していきます。                            

首相退陣

2007-09-14 | 社長のつぶやき
安倍首相退陣の衝撃的なニュースが全国を駆け巡りました。まさしく心が折れたと言う事でしょうが、いやになったから、あるいは自分には出来ないからと投げ出していいという職務ではないはずです。自分にその能力がないのなら総裁選に立候補すべきではもちろんありません。

古い話になりますが日露戦争の旅順攻略を担当した第3軍司令官乃木希典はその能力や性格、実績あらゆる面で大軍を率いる指揮官として必要なものを全てもっていませんでした。また彼を補佐すべき第3軍参謀長は伊地知幸介という史上最悪といっていい参謀長で頑迷さ以外に何のとりえもないと言う人物でした。
結果、膨大な日本人の血を、指導者が無能であるという理由だけで満州の大地に吸わせ続けていきます。司馬遼太郎はこの第3軍の旅順攻略の様を「国家的災害」と断じます。
第3軍のこの現状は満州軍全体の崩壊の危機さえはらんでいきます。局面の打開に苦しんだ満州軍総参謀長児玉源太郎は現地に乗り込み、乃木から指揮権を一時借用と言う形で奪う超法規的措置をとります。そして伊地知が不可能という28サンチ砲をはじめとする第3軍の火力を203高地に集中させる大配置転換を断行し、何とあれだけ日本人の血を吸い続けた203高地を1日で落とし、そこからすぐに観測所を設け203高地越しに旅順港を砲撃しロシアの旅順艦隊を全滅させるという目的を達したのでした。
指導者の能力でこれほど結果は違う物ですし、能力がない者が(安倍さんが乃木将軍ほど無能だとは言いませんが)指導者になれば、ポジションによったら国家的災害に見舞われることでしょう。
辛抱強さや、打たれ強さも首相の能力ではないでしょうか。

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