ボルボV60という車を買った。
取説をうけた。
初めて経験する機能が多すぎて、半分も理解していない。
「ここに取説入れときますから、読んどいてください。」(担当営業)
家電品だって取説を読んだ事がない男だ。
手放すまでそのページが開けられることはなかろう。
柳川まで初乗りをした。
同乗者がこいつだったことは書いた。
ナビに目的地を入れた。
そんな下手な操作では探せません、とナビは言う。
おのれ。
あ、音声認識がついてると言ってたな。
え~と、福岡県柳川市・・・
『認識できません』(ナビ)
くそったれ!お前なんかに頼らん!
ナビなんぞ最初から装備されてないと思う事にした。
ナビなしで走った。
快調に飛ばす。
なんか知らんが、追い越しセンサーや居眠りセンサーとか付いてるらしいぞ。
他にも色々言ってたがほぼ全部忘れた。
「すごいっすねー。ワー、社長!ワイパーが動いてますよ。」
お分かりと思うが輸入車はフラッシャーとワイパーのレバーは反対に付く。
左ハンドルなら意識して乗っていたが、右ハンドルの輸入車は初めてである。
「社長。そこのランプが点滅してるのはなんすか?あ、アラームがなりましたよ。」
知らん。俺に聞くな。
不安になったか、開かれる事がない筈の取説を同乗者が読みだした。
「歩行者とかに反応してるんすかねえ。」
だってお前、誰もおらんじゃん。
「あれですよ。よくあるじゃないですか。人もいないのに反応して照明をつける人感センサーの話。」
なるほど。間違いないな。
ついに二人は、霊に反応しているという結論に達した。
世界初の霊センサー搭載の車は自慢できると思った。
「ワー!社長。またワイパーが!!」
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