紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

捜索の報告

2014-12-05 17:52:24 | 3・山の日記
ブログに書こうかどうしようかと思っているうちに、日にちがたってしまいました。8月に聖岳で遭難されたYさんのことです。

その時ブログに書いた記事は、すでに捜索が終わった段階で、見えないようにしました。

10月11日~13日まで、大がかりな捜索が行われ、初日に発見されたそうです。雪が降る前の最後の捜索でした。

遭難した場所などは、こちらのブログに詳しく書かれています。
記事を書かれた片山さんは、静岡市山岳連盟で、長い間遭難救助にたずさわっていた方です。

「静岡の山と渓」

同じグループで捜索にあたった方からの情報を聞いて、記事をまとめておられます。
危険な場所での捜索にかかわった、大勢の民間の山岳会の方たちには、ほんとうに頭が下がる思いです。

片山さんの許可を頂きまして、リンクさせて頂きました。
私を含めて、これからも山登りをしようとしているものにとって、あらためて気を付けなくてはいけないことが詳しく書かれています。

発見された場所と、なぜ道を間違えたかについて、以下少し「山と渓」ブログより抜粋させて頂きます。

「発見された場所は聖沢吊橋の北300m、聖沢の川床から100m強上部。広大な聖東尾根で遭難者を発見できたことは奇跡といっても過言ではないと思います。」
「登山口からしばらく進み、左の尾根に登って行くのですが、その手前で、道の北側から登山道に土砂が流れ込み、登山道を部分的に塞いだようです。悪いことに、この土砂を流した沢状の地形が登山道のように見えたそうです。捜索隊の一部隊員もここに入り込みましたが、正規ルートに戻ったそうです。登山口以外での目撃情報がないことからすると、Aさんはここで間違え、沢状を登ってしまったようです。」


土砂が流れたあとが、道のようになって、あやまって踏み込んでしまうというのは、初めて知りました。
豪雨が多くなった日本の山では、これから気を付けなくてはいけないと思います。

今後、遭難事故がおこらないようにと、いくつか注意点をあげられています。

① 計画書(登山届)の提出。十分な下調べを
② 道を間違えたと思ったら、間違いない!場所まで引き返すこと。
③ 地図が読めること。
④ 沢に下らない。
⑤ 目立つ色の物を。

「山と渓」ブログにはもっとずっと詳しく書かれていますので、山に登る人は、ぜひ、読んでください。

Yさんが行方不明になった際には、ヤマレコを通して当日同コースを歩いた方や、face bookで広めて頂いた方には、大変お世話になりました。
あらためて、お礼を申し上げます。ありがとうございました。





8 コメント

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昨日の朝 (久我山散人)
2014-12-06 23:11:04
出勤の乗り物のなかで
 あの人は
  雪に埋もれて春を待ち
   また幾年の
    春夏秋冬を
     埋もれて過ごすのだろうなあ
      と、考えていました。

山が好きなら
 そういう埋もれかたも
  いいじゃないか
   そろそろボクも
    埋もれかたを
     考えなくててはね
      と、考えていました。
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無事発見 (ずんこ)
2014-12-07 06:48:32
残念だけれど良かったです。
全く分からない場所の捜索、しかもかなり寒い時期になっていたから大変だったと思います。

「山と渓」見ました。
確かに、と思うことばかりだけれど、いつもきちんとしているとはとても言えないですね。
改めて気をつけます。  
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散人さんへ (紅蓮)
2014-12-07 08:10:40
終活というのは、われわれの年代は、少しずつ考えるころかもしれないですね。
でも、やはり心がけたいのは、去ったあと家族などがこまらないということかな。
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ずんこさんへ (紅蓮)
2014-12-07 08:13:32
この注意事項は、いつも、山や山スキーに行く時にいわれていることだけど、一番大事なのは、引っ返す勇気だと思っています。
ただ、その前に準備をおこたりなく、ですね。行動食と防寒衣、ツェルト、水が十分にあれば、1週間か十日は山の中で過ごすことができるから。
お互いに気を付けていきましょう。
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遭難 (久我山散人)
2014-12-09 23:17:58
ボクのような経験のない者が
 おちいりがちな錯覚ですね。
  ベテランの方が、なぜ・・・
   ニンゲンは楽観的にできているので
    先に進めばほぼ間違いはない、と思いがちです。
     事実、そういうケースがほとんどです。
      実はその時、とんもない危険なことをしていても
       結果がなんともなければ、危機を忘れてしまう。

いったん沢のほうに降りようと思う心理
 よくわかります。
  少し下れば、何かが解決されると思うのです。

が、しかし
 尾根を外れて降りてみても
  直下に細い沢が見えるだけで
   そこには何も手がかりはありません。

彼はそんなことはわかっていたが
 試みてみたのでしょう。
  それが無駄でも、まだ余裕があります。
   おそらく事故は、沢へ降りることが現実的ではないと判断し
    戻る途中で起きたのだと思います。

ボクは彼が
 不注意だったとは思いません。
  余裕をもって間違えを甘受している。
   苦笑いをして
    再度、尾根に戻ろうとしたとき
     滑落がおきたのだと思います。

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散人さんへ (紅蓮)
2014-12-10 17:24:37
単独行の場合、真相はわかりませんね。
だから、もう一つ注意事項を増やすとすると、なるべく山は仲間と登る、ということでしょうか。
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そうかな~ (久我山散人)
2014-12-10 22:08:49
山とは
 静寂、孤独
  だから単独行だと思います。

現実世界にも
 山にも
  仲間はいません。

娑婆では
 電車もある
  タクシーもある
   でも山では、命とひきかえです。

その時
 最低何が必要か?
  ボクは、(1)体温低下を防ぐ装備(2)懐中電灯
   だと思いますが、紅蓮さんはどう思いますか?
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散人さんへ (紅蓮)
2014-12-11 11:39:55
山では、ちょっとつまづいて骨折することもあるので、やはりパーティーを組むと安心です。
山やツアースキーで必要なのは、防寒の用意、雨の用意(ゴアテックスの上下)、懐中電灯と予備電池、ツエルト(簡易テント)、水、食料、そして、これが一番助かる早道、携帯電話と、予備の電池。自分の位置を知らせるのに呼び子。そのくらいでしょうか。
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