ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

奥日光散歩 竜頭の滝~戦場ヶ原~小田代ヶ原~湯ノ湖

2010-10-01 00:01:00 | 登山(両毛・常総)

【9月29日(水)】
竜頭の滝バス停→戦場ヶ原→小田代ヶ原→泉門池→湯滝→湯ノ湖→温泉寺→湯元バス停



もともとは娘と尾瀬に行く予定だったのだが、このところの天候不順と
何よりも突発性難聴の際に服用したステロイドの副作用が激しかったために母の猛反対に遭い
いくらもう回復したから大丈夫と話しても聞き入れてもらえず、泣く泣く尾瀬行きは延期になった
尾瀬に行こうと思って休みを取っていたので、ぽっかりと休日が続くことになった。
その中日に絶好の晴天が訪れると天気予報で出ていたので、それを信じて日光に行くことにした。
もちろん、母には内緒である。
ダーリンはどうしても行けないので、今回は単独行であることを考えて
かつて行ったことがあり、危険が少なく、山には登らない場所ということで日光に決めた。


最寄り駅を5時29分の始発電車で出発し途中乗り換えて東武日光駅へ。
家を出る時はまだ夜明け前で月が煌々と輝いており、日の出の時刻が遅くなっていることを痛感。

乗換駅に着いたとき、やっと朝日が射し始めた。
途中、栃木駅で接続の日光線に乗り換え、東武日光駅に7時37分に到着。
東武日光駅を7時41分発の湯元温泉行きのバスに乗り竜頭の滝で下車。
天気予報どおりの、上々の天気となった
まずは土産物屋と茶店が併設されたような竜頭の茶屋の瀧見台に入る。

滝が二筋になって落ちる間に木々が生えた岩があり、これが竜の頭に似ていることから
竜頭の滝という名称がつけられたそうだ。

竜頭の滝の東側には、滝に沿ってコンクリート製の立派な歩道が作られており(皮肉
不思議に思って歩いていると、上流からたくさんの小学生が観光バスから降りてやってきて
カメラマンに階段上で並べと言われている。
ははん…そういう需要があったわけだ。

滝上から見た竜頭の滝の先に、中禅寺湖の青い湖面が見える。

鹿の食害から植物を護るために設けられたゲートから、戦場ヶ原へと入る。

湯川沿いの気持ちの良い道を小鳥のさえずりを聞きながら進むが、誰一人としていない。
もしや今日は人が少ないのでは…、と期待をしていたが
赤沼の方角から次々と人がやってくるようになり、見事にその期待は裏切られた。

橋を渡って戦場ヶ原に入ると、パッと目の前が開け、草紅葉が広がる。

戦場ヶ原が見渡せるベンチで、紅茶を入れてパンを食べながら
小学生を引率しているガイドの説明に耳を傾け、知識を得る
小学生を引率するガイドも担任も大変だなと思いつつ眺めていたが
戦場ヶ原で出会った小学生は、大変よく出来た小学生であったと後でわかった。

戦場ヶ原を抜けて小田代ヶ原に入る場所には、鹿避けのゲートが設置されている。

回転扉式のゲートから中に入ると、戦場ヶ原とはまた異なる趣の景色が広がる。
クマザサの緑、シラカバの白、空の青、清清しい場所だ。

しばらく歩くと、クマザサの濃い緑と下草が黄緑色と草紅葉になっている場所に出る。
美しい
戦場ヶ原から小田代ヶ原に入る人も少ないし、これは良いかも…、と期待をしたのだが
その期待もこの辺りから様相が変わり、すぐに裏切られることとなった。

というのも、この写真の中央のシラカバの木は「貴婦人」と呼ばれているほどで
どうやらこれを撮影するためのカメラマンはもちろん、ツアーで観光客が押し寄せるようなのだ。
展望台の周囲は一気に上高地の河童橋くらいの混雑になり、香水の臭いをプンプンさせたオバサマや
革靴を履いてクラッチバッグを抱えたようなオジサマがひしめき合っている
本来なら、小田代ヶ原を1周してゲートのある場所まで戻る予定だったのだが
低公害バスが走る車道から車の音が聞こえてきて興醒めし、来た道を戻った。
途中、どこかでお昼にしようと思ったが、最適だと思われる泉門池には
既に大勢のオバサマ達がベンチで昼食を摂っていて、その賑やかさに通り抜けた
結局、小滝の分岐まで休憩に適当な場所はなく、この辺りから小学生の列で渋滞が起きていた。

そこで、少し遠回りにはなるが、小滝を回って湯滝に出る道を選ぶ。

途中、真っ赤な落ち葉が

見上げれば、なかなか良い塩梅で紅葉している。
小田代ヶ原でも、こんな木が所々あった。

林間の道を歩いて滝の音が聞こえるようになると、すぐ湯滝の脇に飛び出る。
湯滝の観瀑台では、台が傾きそうなくらいの人が乗って写真撮影をしていた。
ここもスーツの集団あり、カップルあり、赤ちゃん連れの家族ありの立派な観光地だった。
観瀑台がごった返すなか
「ハイハイハーイみんなこっちに来て並んで~」と
カメラマンがかなり強引に割り込んで小学生を並ばせ、記念撮影を始めた。
湯滝までお昼を食べずに来てしまったことを後悔したが、ちょっと用も足したかったし
湯滝レストハウスの断り書きのないベンチに座ってお昼にすることにした。
味噌汁を入れておにぎりを食べている間眺めていたのだが
先ほど観瀑台で記念撮影をしていた小学生に
次は戦場ヶ原をハイキングして赤沼まで行くので
途中、時間がないので急いで歩いてもらうかもしれないと教師が説明している。
鹿避けのゲートを教師が開けて、次々となだれ込むように小学生が入っていく。
反対方向から来たハイカーには目もくれず、教師は譲ろうと声を掛けるわけでもなく
ハイカーは苦笑いしながら、小学生が通り過ぎるのをただ待っているばかりだ。
過密スケジュールなのか、追い立てられるように人を押しのけて写真撮影をし
急いで歩き抜けるだけの戦場ヶ原で、あの小学生達に残るものはあるのかな?
追い立てられ、せかされた記憶しか残らなかったりして
戦場ヶ原にいた小学校の生徒達には、きちんと1クラスに1人ガイドが付いて
道を譲ることや右側通行を守ること、隊長(ガイド)より前には出ないことなどを徹底させていた。
この学校の差は、何



湯滝の上まで歩くと、湯ノ湖の湖畔に出る。

車道に近い東岸を避けて林間の西岸を選んで歩く。

30分ほどで湯元に到着。

湯元では、ナナカマドが赤い実をつけていた。

帰りは、電車の接続の都合から15時16分発のバスに乗ることにしていたので
それまでには2時間ほど時間があり、まずは日光湯元ビジターセンターを見学。
クマの出没情報が多いことに驚く
小田代ヶ原では、一応ハイカーと思われる風体のオジサマに
クマ避け鈴のことを半ば嫌味とも受け取れるような言われ方をしたが
鈴を付けて歩いていて正解だったのだ

ブラブラと湯元の町を歩きながら、温泉寺へ。
ここ温泉寺には何度か訪れたことがあるが入浴したことはなく、前々から気になっていた。

庫裡の前には「本日、入浴・休憩できます。」の立て札が
時間はたっぷりあるので、参拝と入浴をさせてもらった。
大変良いお湯で、湯上りには広間でお茶とお茶請けまで頂戴できる。
そのうえ、ザックを枕に昼寝までできる(私だけか

温泉寺を後にし、湯元の源泉を散策していると、またまた大勢の小学生が襲来。
そそくさとその場を後にし、予定どおりのバスに乗って帰途に就いた。



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