ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

GODZILLA ゴジラ ~これはオリジナルの冒涜だ!~

2014-07-31 19:55:01 | 映画

昨日、“GODZILLA ゴジラ”を、観に行った。
当初鑑賞の予定はなかったが、何日か前にNHKで渡辺謙(以下、敬称略)のインタビューを見て
その話にまんまと騙されて、観に行ったのだった。
あらすじは、ここには書かない。
ただ、観終わって、私は大変がっかりしたと同時に、かなり怒っている
隣にいたダーリンは、私が怒って今にも席を立つのではないかと
ハラハラしながら映画を観ていたそうだ。
私は私で、つまらなさと憤りとやるせなさと落胆がごちゃまぜになって
もう本当に途中で気が遠くなり、寝てやろうかと思ったが
悲しいやら情けないやらで怒りに震え、眠ることはできなかった。


映画を観て、料金を返してほしいと思ったのは、1998年の“GODZILLA”と2005年の『宇宙戦争』・
2006年の『小さき勇者たち~ガメラ~』くらいだが、往復の交通費まで返してほしいと思ったのは
この“GODZILLA ゴジラ”が初めてかもしれない。
この“GODZILLA ゴジラ”の、どこがオリジナルを「リスペクト」しているというのだろうか。
私にはさっぱりわからない。
むしろ、ゴジラの設定、核をどうとらえるかという問題に関しては
オリジナルを冒涜していると言っても過言ではないとさえ思う。
その脚本と、それを許した監督に対して、私は怒りに震えている。
福島を想像させる原子力発電所の事故、広島の被爆、芹沢という苗字を出せば
それでオリジナルのオマージュになるとでも思っているのだろうか。
そうだとしたら勘違いも甚だしいし、むしろカメラワークや脚本には
平成ガメラ3シリーズの影響を多分に受けていると思われ
それをむりやりゴジラに仕立て直した、と言っていいと思う。
もう、渡辺謙の信用度は失墜し、パンフレットに寄稿している佐野史郎にもがっかり。
ま、お仕事だから仕方がないのかもしれないが、全てが嘘くさく感じてくる。
皆さんそれぞれ好みがあると思うので、この映画を評価している方もおられると思うが
是非オリジナルのゴジラを御覧になってから“GODZILLA ゴジラ”を観ていただきたいものだ。

私の大嫌いな言葉の一つに、「リスペクト」がある。
同じくらい嫌いな言葉に「モチベーション」「リベンジ」があるが
「リスペクト」なんて言うから、敬意や尊敬の念を抱かずとも、簡単に言えてしまうのだ。
「敬意を表します」、「尊敬の念を抱いています」、そう言えばいいものを
「リスペクト」なんて言うから、 敬意も尊敬も軽く、ファッションのようになるのだ。
欧米人が使うならともかく、私は使ったことがないし、使う気もない。
たしかにそういう程度なら、この映画はオリジナルを「リスペクト」しているのかもしれない。


ハ~、全然期待して行かなかったのに、猛烈にがっかり 



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