ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

籠ノ登山 ~生きて帰ってきたけれど~

2006-06-15 20:38:11 | 登山(信越)

【6月14日(水)】
高峰温泉→水ノ塔山→篭ノ登山→池ノ平湿原→見晴岳→湯の丸バス停



左肩の鈍痛は相変わらずだったが、無視して山に出掛けた。
長野新幹線に乗り碓氷トンネルを抜けると、長野県は五月晴れだった。
佐久平駅から路線バスに乗り換え、浅間高原を目指す。
バスはぐんぐん高度を上げていく。
素晴らしい景色、おいしい空気、山は最高だ!

バスの終点は既に1973メートル。
目指す籠ノ登山(かごのとやま)は2227メートルだから、楽々登山だ。
少し物足りないくらい。
しかし、左肩の鈍痛が気がかりではあるので、
今回はこのくらいで丁度良いのかもしれない。

今日はいったんピークまで登った後は、多少の登り下りはあるものの、
ほとんどが稜線上を歩く展望の山旅だ。
これなら娘も登れるな。今度連れて来よう。


登り始めて程なく、浅間山が噴火したときに飛んできた溶岩が
ゴロゴロと目立ち始める。
途中、「奇岩ボコ岩」という標識の立っている大岩があった。

ふと岩の上を見ると、比較的大型の鳥がいる。
後で調べると、ホシガラスだと判明。
その習性は面白く、食物となる実を決まった場所に貯蔵したり
種を運んだりするので、「森の造園家」などと呼ばれていることもわかった。
山での出会いは、人とは限らない。

まずは第1のピークである水ノ塔山を目指す。

手前のピークが水ノ塔山、奥のピークが籠ノ登山だ。
水ノ塔山から籠ノ登山にかけては
南斜面がザレている「アカザレ」とか「アカゾレ」と呼ばれる箇所があるが
道幅も広く、危険はない。
雲上の快適な稜線歩きが楽しめるため、「七千尺コース」などとも呼ばれているようだ。



今回は、初めてガスバーナーとコッヘルを持って行き、
山頂で湯を沸かして味噌汁を作った。
おいしい!汗をかいた後の味噌汁は格別だ!
よく、疲れると甘いものが欲しくなるというが、
私は味噌汁とか、せんべいとか、漬物が食べたくなる。
しか~し!
買ったばかりのコッヘルに穴が開いていることがわかり、
とてもショックだった・・・。悲し~。

籠ノ登山からは池ノ平湿原から見晴岳を経て湯の丸に下りた。
池ノ平は自動車で入れるため、突然軽装の人々が現れ
ザックを背負った我々を「何しに来たんじゃい?」といった目で
ジロジロと眺める。
池ノ平は既に乾燥化が進んでいるのか、湿原というよりは草原といった趣である。

湯の丸では、なぜがアイスクリームを売るペンションのような店が多数。
ここにも観光客もわんさといた。
アイスクリームと観光客を尻目に、立ち寄り湯で汗を流し
佐久平行きのバスに乗り、帰途に就いた。

楽々登山だったので、無事生きて帰ってきたが、
左肩の鈍痛は相変わらず。
こりゃポータブル心電図だな。



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