ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

浄土平野営場日記 8月16日の巻――ふるさとの山こころの山

2008-08-26 23:11:10 | 登山(東北南部)

【8月16日(土)】 

今夜は19時から、吾妻小舎のランプコンサート
浄土平野営場のセントラルハウスで開催される。
昨年も、ランプコンサートの夜に帰らなければならなかったのだが
今年も仕方なく同じ状況になってしまった。
そういえば、昨年も週末に向かって徐々に天気が悪くなり
帰るときには霧が出て、兎平から浄土平に向かう途中で車酔いのため撃沈
霧の中を車で下るのは、ただでさえ車酔いしやすい人にとって
考えたくもないほど苦しく、極力避けて通りたい状況だ。


昨夜の雷雨は治まったが、生憎朝から小雨がぱらつき
時折激しく降り出すような、不安定な天気となった。
テントの撤収作業のため、午前中の吾妻小舎のお手伝いは免除していただき
炊事棟でパスタを調理。

濃霧のため、霧の粒子にフラッシュが反射し、クモの巣でもかかったような写真に。
レインコートを着て、雨の中をA2と自家用車を往復すること数回
なんとか軽自動車の後部座席と荷物置き場に一切合財の荷物を積み込んだ。
吾妻小舎に行くと、ちょうどお茶の時間で
今夜の手伝いに来た面々が勢揃い。
今年も小舎の2階や廊下に版画と水彩画を展示しているM氏は一年ぶりの再開だ。
余裕ある人格者のYさんは秋以来、黙々と仕事をこなすH沢さんも1年ぶりだ。
スリムなTさんとダンディーなH氏は、6月のサマーコンサートの下見のとき
ちょうどお二方とも小舎のお手伝いにいらしていて、帰りに見送って下さった。
スリムなTさんの旦那さんは、キレの良いジョークで周りを盛り上げている。
ストーブ購入の際には、的確なアドバイスをいただいたH子さんもみえた。
そして、またまた初対面登場
お酒の好きな貫禄のあるMちゃんである。


昼御飯をいただいたら、厨房組とランプコンサートの会場組に分かれ
それぞれ支度に取り掛かった。
できることはそれぞれ違うものの、皆持ち味を生かして一生懸命働いている。
それがここのとても素敵なところだ
皆同じことをする必要はないが、皆同じ方向を向いている


今夜の夕食は、17時と18時の2回転。
慌しく片付けを済ませたら、皆揃ってセントラルハウスへ向かった。
今年はハーモニカと歌のコンサートである。

ランプコンサートのプロデューサーの挨拶に続き
吾妻小舎の遠藤さんが、御自身が小学生のときに経験したハーモニカにまつわる話を
面白おかしく御披露された
ランプコンサートが終わり、お手伝いの皆さんや遠藤さんに御挨拶をし
セントラルハウスを後にする。
別れるときに、皆が口々に言った。
「またね!」
「またね!」といってくれる場所があることのありがたさをかみしめつつ
今年は酔い止め薬をしっかりと飲み、濃霧の下山に備えたぴすけだったが
強敵スカイラインのカーブに、あっけなく高湯温泉に着く前に撃沈した


浄土平ビジターセンターでのAvvenirサマーコンサートin浄土平に始まり
山歩きや吾妻小舎のお手伝いをして過ごした1週間。
あさおさんを始め、遠藤さん御夫妻や熊爺、吾妻小舎のお手伝いの皆さん
ありがとう!
深くて広い吾妻の山は、ぴすけにとって心に深く刻まれた愛すべき山々だ。
そこで暮らし、仕事をしている方々も深くて広い心の持ち主のようである。
山も人も、まだかじったばかりで、未知の部分がほとんどだ。
未知の部分を知りたくて、迷い込んだ深くて広い場所は
多様な魅力に富んだ、ぴすけにとっての心のよりどころだ。
心は、常に思うところにある。


吾妻の山々をふるさとの山として、誇りと愛着を持って接している浄土平の皆さん
また浄土平で!







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