プロメテウス
Prometheus
2012年 123分46秒 アメリカ
最近、折角の時間を映画に費やしているのにハズレが多く、少々むかついていた。映画に怒っているわけじゃなく、それを選んだ自分に腹が立っていた。このプロメテウスは、鳴り物入り映画だったし、人類のルーツを宇宙人に求めるのだからおもしろくないはずがない。今までの失敗を取り戻すために、それこそ満を持してこれに決めた。ほんでもって目が悪くなっていることにも鑑み、日本語吹き替え版にした。
遥か古代、岩と水しか見当たらない惑星に飛来する異星人の船。地上に降り立った人間型宇宙人が黒い液体を飲むとその体が急激に溶解し始め、その自らのDNAを惑星全体に拡散させる。
2089年、考古学者であるエリザベス·ショウとチャーリー·ホロウェイは地球の古代遺跡から星図を発見、その構図はいくつかの異なる複数の古代文明で見つかった星図と共通点が見られるものであった。ここから人類がはるか昔から追い続けている人類の起源の謎の答えとなる未知の惑星の存在が浮かび上がる。
ウェイランド・コーポレーション選抜の科学者たちを中心に編成された調査チームは、宇宙船プロメテウスに乗り込み星図の示す太陽系を目指して出発する。乗組員が冷凍休眠で眠る間、アンドロイドのデイヴィッドが宇宙飛行を担当した。アンドロイドのデイヴィッドも航行中に宇宙人エンジニアと交渉出来るよう各種学習に励む。
デイヴィット、彼の演技は秀逸
2093年、衛星LV-223に到着した宇宙船内で乗組員は今回の調査の目的について説明を受ける。ショウはエンジニアなる宇宙人が存在し、それが人類誕生の謎を解く鍵を握っていると語る。調査ミッション責任者のメレディス・ヴィッカーズは万が一エンジニアと遭遇しても一切コンタクトを取らず、ただちに自分に報告するように忠告する。
しかしプロメテウスが大気圏を飛行中、地表に列をなして並ぶ沢山の巨大なドーム状の岩山を偶然発見。岩山の先頭近くに着陸、今日はクリスマスだからとホロウェイは制止する船長の言うことを聞かず、無計画に岩山への探検へ出かけ、先頭のドームの内部に入る。
ドーム内ではデイヴィッドが構造体のホログラム映像を起動させ、エンジニアたちが走って逃げて行く光景が再生される。その先でエンジニアの死体を発見、死体はおよそ二千年前のものと思われた。その持ち帰ったエンジニアの頭部からDNA型を分析し、人間のDNAと完全に一致するとの結論に達した。やはりこの巨人が人間を創ったエンジニアだったのか。ではドーム内部にあった円筒系の容器はいったい何なのか・・。※あらすじはウィキより(改)
失敗だ。おもしろくもなきゃ、考える(させる)ことも全くない。PG12指定だったようだが、残虐なシーンを売りにした(故の指定)映画なら価値があったのかもしれない。内容はダメダメだ。
あっちこっちに伏線というか、謎というか、ヒントがちりばめられたままで、これから作る2,3を見て、「あぁなるほど」ってことにしたいのかも知れない。私ならこの内容なら2,3を見ようとは思わないが、続編で神展開してくれるなら今の二時間も我慢しようということだ。
下半分が某映画へ続くことを示す絵
どうしても許せないのが声優。
主人公の女性博士だが、なんじゃあれはと言う棒読み。中学校の文化祭の主役なら、きっと降ろされているぞ。脇役でももうちょっとどうにかしろよって突っ込まれるだろう。これがプロか?? 剛力とか言う人らしい。TVやドラマを見ない私だが、名前は聞いたことがある。と言うことは有名な人なのだろう。しかしこのダメさはプロとは思えない。下手とか言うレベルじゃなく、損害賠償レベルだ。噴飯物じゃなく、脱糞もの(韓国チックに、笑)だ。
吹き替え版で愚弄されたかわいそうな主人公
こんな吹き替え版作ってこの会社は楽しいのか? 弱みを握られていてこの配役にせざるを得なかったのか。それとも客を馬鹿にしているのか。かわいそうに、この女優までへたくそに感じてしまう。犯罪と言ってもいいな。
見たい人は見てもいいけど、絶対字幕版で見ることだ。仲良しの友人と集まった席でなら、吹き替え版を見てみんなで嘲るのも良いだろう。
この声優役が満足した仕事をしていると言える人がいたら是非会ってみたい。希有な存在か嘘つきだけだろう。映画がかわいそうだ。
なお、映画冒頭のシーンは、「遥か太古の地球を訪れた宇宙人が、地球の生態系に適した新生命体を生み出すべく、黒い液体を飲むことで自身のDNAを変化させ、これにより人類の起源となる新型遺伝子が誕生した」だそうです。