ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

日々の記録。見たり、聞いたり、買ったり、食べたり。

今日の見もの(プリースト)

2013年07月19日 09時11分20秒 | 見もの

プリースト / Priest
2011年 87分 アメリカ

これは名前に惹かれた」。ジャケットも近未来的だし、SFものは単純に楽しめるから好きだからだ。ただ、まさかヴァンパイアの映画だとは思わなくて、その辺はちょっと肩すかしだった。

プリースト:キリスト教における階位のひとつ。 司祭・牧師を意味する。女性形(尼僧)はプリーステス(priestess)と呼び方が変わる。

ヴァンパイアとの永年にわたる壮絶な戦いを経て、人類は高い防壁で覆われた都市で暮らしていた。そこでは神への信仰が絶対とされ“教会”の下僕である司祭たちが住民を実質的に支配していた。

ヴァンパイアたちとの戦いに勝利し、生き残った“伝説の戦士”プリーストは、ある日ヒックスという青年から、都市の外で暮らすプリーストの兄家族が、死に絶えたと思われていたヴァンパイアによって襲われ、姪ルーシーが連れ去られたことを知る。ルーシーのボーイフレンドであるヒックスは以前ルーシーからプリーストの事を聞き、助けを求めに来たのだ。プリーストは新たに人類に危機が迫っていると感じ、教会へ報告するが、司祭たちは「ヴァンパイアは死に絶えた」と反論、街の外への捜索も禁止されてしまう。だがプリーストは戒律を破り、ヒックスとともにルーシー救出のため、危険な外の世界へと飛び出していく。教会は、彼らを罰するため別のプリースト集団を派遣するが、そのリーダーはかつてのプリーストの戦友であり、彼とともに再び熾烈なヴァンパイアとの戦いに身を投じていく。ヴァンパイアたちの巣窟を発見した彼は、潜んでいた無数のヴァンパイアたちとの人類の存亡を懸けた戦いに直面する……。 

ネットの評価はきわめて悪いようだ。だが私は楽しめたし、いい時間だったと思う。

画像が暗く、色が浅くてきれいではない。この辺は内容を意識して現像しているのかもしれないが、私の機械の問題かもしれない。きれいではないが、内容には合っていたと思う。教会の、傲慢さと言うか、無茶な振る舞いは、今に続く権威主義のパロか。聞く耳持たない態度に腹が立つが、今の教会も同じなのだろうか。

1999年にアメリカに行った時に教会を訪ねたことがあるが、実にいい感じで、そこの住人の拠り所的存在だった。まぁ一度行っただけで中身まではわからないが、日本の神社も似たような優しくアットホームな雰囲気で、この映画やかつての教会(世界史に出てくる時代の教会)とは違うのだろうと思う。それなら単なる作り物と考えるが、案外今でも根底は同じなのかななんて思いながら見ていた。

目がないから救われないモノという表現は、ひょっとしたら今でも根底にあり、そういうものの見方が数々の差別(たぶん区別というのだろうが)になっていると私は西洋社会を見ている。この映画やアバターを見ると、どうしてそれを感じてしまうのである。

さて、どうしても2が作りたいのだろうか。それを意識して話を作っていったんじゃないかと、最後のシーンを見て思う。大コケして2が作られないレベルじゃないかと要らぬ心配をしてしまう私であった。

ランク:悪くない。親の愛は離れていても強いものだ。
    教会って、信じて身を捧げている人をいつも
    裏切るものなんじゃないかと思ってしまう・・。