タイタンの逆襲
Wrath of the Titans
2012年 99分 アメリカ イギリス
オリジナル版のタイタンの戦いは名作だった。もちろん今となっては特撮も稚拙で、なんと言っても主人公が醜男。だが、当時の映画としてはアルゴ探検隊の大冒険と並んで大傑作と評価している。それがリメイクされたとなれば見るしかない。そう思って見たタイタンの戦い(新)は、特撮も素晴らしく迫力ある映画になっていて満足した。夢よ再びとこの映画にも期待していたのだが、、、
前作タイタンの戦いの後、亡き妻イオの忘れ形見へレイオスと穏やかな漁師の生活を営むペルセウスの元にゼウスが現れ、冥府の迷宮タルタロスが開き怪物たちが、現世へあふれ出し世界に危機が迫っていると告げる。崇拝を失い力の衰えつつあるゼウスは人間としての強さをみこんで助力を請うがペルセウスは息子との暮らしを守るため追い返してしまう。ゼウスは、タルタロスの修復のため、兄である、冥界の王であるハデスの元を訪れるが、裏切りにあい冥府の虜囚となってしまう。完全に開いた冥府より現れた怪物キメラに、息子と住む町を襲われたペルセウスは、神の血を引く者として、そして一人の父として、再び世界の存亡をかけた戦いに挑む事を決意する・・。(ウィキ他)
はっきり言ってつまらない。
内容がつまらない。理由も浅く、説得力もない。要するに力のなくなりかけた家族が誰が一等賞になってえばれるかと家族喧嘩をした。おかげで地上は大困り。とんだとばっちりで多くの人が死んでいく。あなたも親なら(ゼウスのこと)ちゃんと子どもを管理しなさいよって感じ。ギリシャ神話の神々が人間くさくて親しみが持てるなんていう人もいるけど、私はわがままでいい加減で、力はともかく人格的には尊敬どころか多少の蔑みまで感じられると感じている。それを実感できる映画だと思う。まぁ主人公はみんなのためにがんばってくれたんだけどね。
では悪いとことだらけかと言うとそうでもない。
特撮は素晴らしい。出てくる怪物がおどろおどろしかったりするから、キレイという表現は少し的外れだが、とにかく素晴らしい特撮であることはみんなが認めるんじゃないかな。
元々3Dとして公開されたらしい。ならその迫力たるや、大画面の映画館では凄まじかったであろう。そんな迫力ある映像を楽しむ映画、それがこの映画だと思う。
でも私としては、こんな見た目だけの映画を作る監督がわからない。作っていておもしろかったのだろうか。すごい映像を撮りたかっただけなら満足だろうが、内容が薄いから「きれいだけど(教養のない)頭空っぽのおねいさん」というしんちゃんの表現を使いたいと思う。残念な映画だった。
ランク:タイタンファンかきれいですごい映像を見たい人向け。
これがタイタンの戦いの続編だと思うと情けない。