持つべきものは友

先月は姉の誕生月。瀬戸内の魚が大好きで誕生日には田舎から送られて来る獲物を心待ちにしている。

東京でも魚は売っているが送られて来たものに味は遠く及ばないそうである。

その姉から熊本の地震発生後、出漁を禁じられていたのであります。

なにしろまだ余震が続いている大分県とは瀬戸内海を挟んで直線距離にして至近距離なのであります。

大波を受けて船が転覆しては大変と弟の身を案じる姉ごころ。

「　おね～ちゃん　ありがとう！　」


さて、捨てる神あれば拾う神あり。

昨日、Ｈ船長より早朝電話あり。

「　クーラーを持ってすぐに港に行け！　」

昨年、姉が帰省中には鯛が釣れなかった僕は同級生の「しんちゃん」（既出記事　しんちゃんは海の男）に助けてもらったが、

今回は漁に出られない情報がＨ船長からしんちゃんへ、しんちゃんから年金波止場の長老Ｎ河大先輩に伝わっていたのでありました。

「　６時に漁場に着いてあっと云う間に三匹じゃ。どれでも好きなものを持って行けや！　」　Ｎ河さん

さっそく携帯で写真を撮って姉に送ると・・・

「　ぎゃ～　でっか～い　うまそう～　明日の晩は鯛のお造りに、焼き物に、骨蒸しに鯛茶漬けに・・・え～とそれからそれから・・・」

送られて来る前から大騒ぎ。

持つべきものは友。そしてＡ先生、しんちゃんに限らず上には上がいることを今回もまた思い知らされたのであった。






いただいた大鯛　体長６７センチ　体重３．８キロ


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