クリスマスが近づいてきました。10代の少年少女に何をプレゼントしようかと思案中ではありませんか?贈るのにぴったりの本があります。
原題は ’George's Secret Key to the Universe ’
作者は英国の理論物理学者 スティーヴン・ホーキング博士と彼のお嬢さんであるルーシー・ホーキングさんです。
2008年2月 岩崎書店より発行 訳者 さくまゆみこさん
夜空には数限りない星が瞬いています。僕は少年時代、太陽がギラギラと輝いているのが不思議でじっと見つめる時期がありました。そーしていると何故かいつも大きなくしゃみがでました。しばらくすると近眼になったのはその時目を傷めたのかも知れません。その頃から宇宙には果てがあるのだろうか?もしあるとすればその先はどうなっているのだろうか?そんなことを不思議に思っているうちに学校の勉強について行けなくなりました。これまでにその疑問に納得できる答えは得ていません。誰にもまだ分からないからでしょう。
「宇宙への秘密の鍵」は子供向けに書かれたスペースアドベンチャー小説です。大きな活字で300頁。たくさんの太陽系の星の写真もあって大人が読んでも結構楽しめます。僕の頭脳にとってはこの位の内容が丁度よい位ですね。
主人公のジョージはコンピュータが欲しくても買ってもらえない小学生の男の子です。ある日飼っている豚のフレディーを探しに空家だった隣の家に行ってみると誰か引っ越してきていました。同じとしごろのアニー(女の子=ルーシー)と彼女のお父さんであるエリック(=スティーヴン)です。アニーに誘われるままジョージはエリックが作りだした世界最高能力のコンピュータ「コスモス」が開く窓を通って宇宙探検の冒険に飛び出していきます。
もちろん小説ですから奇想天外なストーリーですがアインシュタインの後、今世紀最大の頭脳と云われるホーキング博士の書いたものですから科学的な理論に基づいた宇宙全体の謎を解明する手引き書となっています。
百聞は一見にしかず。ちょと中身を覗いてみましょう。
「それで、星はずっと永遠にかがやき続けるのですか?」
ジョージがたずねると、エリックが答えて言った。
「永遠に続くものなんて、何一つないよ。もし星たちが永遠にかがやき続けるとしたら、わたしたちは生まれてこなかった。星は自分のおなかの中で、小さな粒子を大きなものへと変えていく。核融合反応というのは、小さな粒子を融合させて、大きな原子を作ることなんだからね。融合の時に放出されるエネルギーによって、星はかがやいているんだ。きみやわたしを作っているのは、地球ができるずっと前にあったいくつもの星のなかで作られた元素なんだよ。ずっと昔に爆発した星が、自分の中で作った大きな原子を宇宙に吐き出してくれたおかげで、ぼくたちは生まれたんだ。だから、わたしたちはみんな星の子だと言ってもいい。今きみが見ている窓の向こうの星にも、この先、同じことが起こる。星は、融合させる小さな粒子がなくなって寿命を終えると、最後に爆発する。その爆発によって、星がおなかの中で作ってきた大きな原子はすべて宇宙の中に放りだされるんだ。」
原題は ’George's Secret Key to the Universe ’
作者は英国の理論物理学者 スティーヴン・ホーキング博士と彼のお嬢さんであるルーシー・ホーキングさんです。
2008年2月 岩崎書店より発行 訳者 さくまゆみこさん
夜空には数限りない星が瞬いています。僕は少年時代、太陽がギラギラと輝いているのが不思議でじっと見つめる時期がありました。そーしていると何故かいつも大きなくしゃみがでました。しばらくすると近眼になったのはその時目を傷めたのかも知れません。その頃から宇宙には果てがあるのだろうか?もしあるとすればその先はどうなっているのだろうか?そんなことを不思議に思っているうちに学校の勉強について行けなくなりました。これまでにその疑問に納得できる答えは得ていません。誰にもまだ分からないからでしょう。
「宇宙への秘密の鍵」は子供向けに書かれたスペースアドベンチャー小説です。大きな活字で300頁。たくさんの太陽系の星の写真もあって大人が読んでも結構楽しめます。僕の頭脳にとってはこの位の内容が丁度よい位ですね。
主人公のジョージはコンピュータが欲しくても買ってもらえない小学生の男の子です。ある日飼っている豚のフレディーを探しに空家だった隣の家に行ってみると誰か引っ越してきていました。同じとしごろのアニー(女の子=ルーシー)と彼女のお父さんであるエリック(=スティーヴン)です。アニーに誘われるままジョージはエリックが作りだした世界最高能力のコンピュータ「コスモス」が開く窓を通って宇宙探検の冒険に飛び出していきます。
もちろん小説ですから奇想天外なストーリーですがアインシュタインの後、今世紀最大の頭脳と云われるホーキング博士の書いたものですから科学的な理論に基づいた宇宙全体の謎を解明する手引き書となっています。
百聞は一見にしかず。ちょと中身を覗いてみましょう。
「それで、星はずっと永遠にかがやき続けるのですか?」
ジョージがたずねると、エリックが答えて言った。
「永遠に続くものなんて、何一つないよ。もし星たちが永遠にかがやき続けるとしたら、わたしたちは生まれてこなかった。星は自分のおなかの中で、小さな粒子を大きなものへと変えていく。核融合反応というのは、小さな粒子を融合させて、大きな原子を作ることなんだからね。融合の時に放出されるエネルギーによって、星はかがやいているんだ。きみやわたしを作っているのは、地球ができるずっと前にあったいくつもの星のなかで作られた元素なんだよ。ずっと昔に爆発した星が、自分の中で作った大きな原子を宇宙に吐き出してくれたおかげで、ぼくたちは生まれたんだ。だから、わたしたちはみんな星の子だと言ってもいい。今きみが見ている窓の向こうの星にも、この先、同じことが起こる。星は、融合させる小さな粒子がなくなって寿命を終えると、最後に爆発する。その爆発によって、星がおなかの中で作ってきた大きな原子はすべて宇宙の中に放りだされるんだ。」
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