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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

原発情報の虚を突く

2011年04月01日 | 平和憲法
  【大波小波】(2011/3/31)
 ▼ 原発情報の虚を突く


 憂慮が増すばかりの福島第一原発問題について多くの識者が発言しているが、最もショッキングなのは中部大学教授の武田邦彦である。
 (『武田邦彦(中部大学) ■■■特設スタジオ』 http://takedanet.com/cat5621932/
 環境問題で爆弾発言をして有名になった武田だが、実は内閣府原子力委員会および同安全委員会の専門委員でもある。
 その彼が自身のプログで、原発はもともと耐震上の安全など十分には考えずに建設されていると主張し、政府の半径二十キロ圏内の避難指示を無意味と直言しているのだから、衝撃は大きい。
 まず彼は、テレビで東大教授らが原発付近の放射線量は少ないから安全だと繰り返すのを、「掛け算もできない」と批判する
 「安全」説は一時間あたりの放射線量を、エックス線撮影の被曝量などと比較して説明しているが、そこに住民が一カ月ほどとどまっていれば一千倍近い量になるはずなのだ。
 また半径距離で避難を指示するのが無意味なのは、放射線量は風向きによって大きく異なるからで、気象庁は原発周辺地区の風向きをもっと細かく発表するべきだと指摘する。
 このように近隣住民に配慮した意見があまり出てこないのは恐ろしい。電力会社も学者も政府も「安全」を強調するが、それが表面的なおためごかしであれば風評被害よりも一層悪質だと思う。(ベクレル)
 『東京新聞』(2011/3/31【大波小波】)

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