パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

教員免許法予備講習アンケートから(1)

2008年12月23日 | 平和憲法
 ● 「教員免許更新制予備講習参加者についての調査」集計結果(81名)
都高教教文部(10/21)

1.受講の状況

 一大学で一部の講習受講や、複数の大学で一部受講の例が圧倒的に多い。また30単位履修のため、他県(愛媛・兵庫・山形・京都)をまわった例、都内5大学で13日間通った例、都内3大学で8日間かかった例などある。予備講習では、対象者の1/10の受け入れ人数での講座が開講したにとどまり、希望者が殺到してくじ引き等で決められている。

2.認定試験について
 講習を受けて、中身を問う穴埋めや○×、5択問題から、記述・論述式あるいは、作品提出や発表などやり方は多岐にわたる。その中で、大学側が認定しやすい論述式のやり方が多いようである。
 大学側は、認定を前提に問題の出し方も工夫しているが、講義終了ごとに短時間で行うなど受講者にとって負担と不安が大きい。

3.講習内容について
 講習内容について、肯定的なものと役に立たないなど否定的なものに分かれる。大学側の準備状況が反映しているといえる。1日6時間の受講はかなりの負担を強いるもので、毎回テストがあることもプレッシャーとなっている。また、対象が広く焦点を絞り切れていない例や専門分野と異なる中身、研修と重なる内容など問題点も指摘されている。

4,受講による職場への影響や支障など問題点
 受講が決まるまで、夏の予定が立たないことや、就職進路指導・部活指導、文化祭準備や生徒への夏の講習などに制約や支障が出ていることがあげられている。
 受講の機会が制約され他県へ出かけていく交通費や宿泊費の負担も大きい。島喚地域からの受講ではさらに制約される。

5.今後のとりくみへの要望など
 現場の実情を考えずに無理矢理つくったことに対する不信と失職につながる身分を不安定にする制度そのものの廃止を求める要望が強い
 受講機会が十分確保されずに、受講できない場合の対応を求める声や、費用や受講に際しての負担軽減、他の研修での代替や試験をなくすなど強制でないやり方への制度の見直しなどが出されている。

[自由記述から]
○4,受講による職場への影響や支障など問題点


●申し込み方法が複雑、締め切りが早い。抽選落ちが多く予定が立てにくい。さがして受講申し込みまでが大変です。
●9月の入選にも参加できず、迷惑をかけた。そもそも申し込みに時間と労力をかけさせられ、ストレスにもなった。
●部活指導、文化祭準備が出来なかった。家庭の事情などで突然、参加できなくなる可能性も考えられ、それで免許が更新されず仕事を失うのかと思うと、とても不安だった。
●夏休みの部活指導とのかねあいが難しく、希望する大学の講習にエントリーすることができなかった。
●部活の大会などもあり、受講できる期間は限られてしまう。夏季休業中も忙しいのに、平日に決められた年度に受講しないといけないというのは大変厳しい。
●文化祭の準備と当日に途中で抜けなくてはならない。
●他の研修とのかねあい、合宿など業務の調整が気を遣う。
●進路就職担当で、大変な時期で補習や部活動のある中で5日間あればもっと生徒のために貢献できたと思う。合宿に行けなかった。
●就職指導に支障をきたした。部分休業を取得しているが、この間はとれないのでとても困った。
●2学期の準備や3者面談の時間が制約され、十分な面談等を行うことができなかった。
●3者面談の日程が制約された。保護者の都合による日程変更に対応できない。
●3年の担任は進路指導があるので、5日とられるのは不可能だろう。
●面談や夏期講習にも支障あり。決定が遅く、夏休みの研修計画に多大な支障をきたした。
●夏期講習を行っていた時期と重なり、講習を8月末に動かさざるを得なかった。
●実際に学校の仕事が夏休み中もあるので、スケジュール調整が大変。
●職務の変更を余儀なくされた。教育活動への支障は大きい。

●勤務時間中、大学への接触は禁じられたが、時間中にアクセスしないと申し込みが出来ない。
●eランニングが学校では出来ないのを何とかしてほしい。
●インターネット受講のため、受講時間の確保が大変でした。
●都内、近郊で受講できなかったので、多大な交通費・宿泊費を無駄にした。
●都内が全てはずれたので、県外の大学へ行ったため、移動日を含め夏休みの大半が講習で終わってしまった。
●交通費が1日あたり2,000円弱かかった。来年以降受講料がかかるとすると大きな負担。都への申請の際手数料がかかるそうですが、気持ちとしては払いたくありません。
●受講場所まで片道2時間など、遠すぎて負担が大きい。
●都外への移動日を認めてもらえなかった。島に勤務しているため、夏休み以外の講座は受けられない。母校が都外の場合は参加できないということなのか?
●3泊4日の合宿形式なので、費用が27.700円と交通費で3万円はオーバーしている。4日間の学校不在で夏期講習の日程への影響があった。
●会場まで2往復し、移動日として年休を4日消化した。移動日も職免とするべき。近隣の大学等で受講できないのは、問題である。

●職免の適用が5日間までかつ夏季休業中のみのため、30時間を超え設定する大学等が出てくると、休暇消化の恐れ。
●今後9月中も夜間受講する予定であるが、通学時間などを考えると、年休をとらざるを得ない。(1時間の職免は可能か)
●時間単位の職免がとれるようになるとありがたい。

コメント    この記事についてブログを書く
« 教頭を空に飛ばした東京高裁! | トップ | 12・21内山健三さんのお... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

平和憲法」カテゴリの最新記事