パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「憲法『改正』」ではなく「僕は憲法『改悪』には反対です」じゃないと、意味が通じない。

2022年06月28日 | 平和憲法
 ◆ 瓢箪通信:「僕は憲法改正に反対だ」という日本語は「変」だと、ぼくは思う。
T.T.0586(ひょうたん島研究会)

 仲間内にメール発信した『瓢箪通信6/9早朝』に、以下のことを書いた。今、6/26(日)の夜20時30分だけど、特に訂正する必要も無さそうなので、原文のまま紹介する。(22/06/26夜)
 (1) 今日6/9の朝日「声」欄に載っていた投書を紹介します。まず、原文を読んでください。
  =朝日「声/2022参院選」(22/06/09)=
 ◆ 僕は憲法改正には反対だ
   高校生 加藤 あゆむ(北海道 16)

 高校に入ってから新聞を読むようになった。今の政府が憲法9条改正や敵基地攻撃能力の保持を進めようとしていることを知って、不安を感じている。僕は憲法改正には反対だ。
 憲法は権力の乱用を防ぎ、国民を守るものである。しかし自民党が2012年に発表している改正草案では、逆に憲法が国民を縛るものになってしまっている
 「国と郷土を誇りと気概を持って自ら守」ることが国民の責務とされ、新たに書き加えられた「第9章 緊急事態」では総理大臣が緊急事態を宣言すれば、国会を通さずに法律と同等の効力を持つ政令を発することが可能になるという。ヒトラーの独裁政治も緊急事態条項を乱用した結果生まれたのではなかったか。
 自民党の草案はあまり議論にもならず、コロナや戦争のどさくさに紛れて進められているように思える。参院選にも、多くの人が関心を持ち、しっかりと考えて投票するよう願っている。戦争のない平和な世界になるために。
 (2) 若干のコメントを書きます。

 ぼく、この青年、しっかりした青年だと思います。たぶん授業をちゃんと聞いて、引用する時は出典を明示し、引用部分には「」を付ける--しっかり守ってると思います。
 でも書かれた文章だけ読めば、この投書、残念ながら「赤点」です。
 何故か? それはこの投書だけでは、「何が言いたいのか」がサッパリ分からないからです。
 もちろんぼくも大人なので、「たぶんこういうことが言いたいのだろうな」と、想像することはできます。そして、その想像が正しいとすれば、ぼくは彼の意見に、たぶん大賛成です。
 本題に入ります。
 まず、タイトルがいけない。(っていうか、「タイトルがいけない」だけかも?)
 「僕は憲法改正には反対だ」。本文にも、同じ文があります。
 当然、これが彼の言いたいことのはずだが? これを読むと、ぼくには単純な疑問が湧きます。「改正」(なの)に何故反対なの?
 もう結論は出てると思います。
 この投書のタイトル、「僕は憲法改悪には反対です」じゃないと、意味が通じない。何故聡明そうな彼のタイトルには、「改正」とあるのか?
 ぼく、元々想像癖があるので、次のように想像しました。
 この投書、元々は「改悪」だったのに、編集部の横やりがあって「改正」と書き換えた。
 当たらずとも遠からず--と、勝手に思っていますが・・・。(22/06/09)

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