アマゾンわんわん日記 2018

復活しました!
のんびりやっていきます。
また よろしくお願いします。

ぼくたち がんばってます!

2019年08月31日 | ブラジル雑記

今年1月に起こった ベロオリゾンチ都市圏のBrumadinhoという町にある、「Vale」という鉱山会社の所有する「Córrego do Feijão鉱山」の砂防ダム決壊事故。

詳細はこちらから。

事故から9か月が過ぎた現在で、248人が亡くなり、行方が分からなくなっている方が22人となっています。

鉱山から流れ出た汚泥は、あっという間に周囲の家々を飲み込み、泥で森や牧場を覆い尽くしました。

多くの人たちが被害を受けたように、多くの動物たちー野生動物も人に飼われていた犬や猫なども、そして牧場の馬や牛たちーも 泥に埋まり、死んでいきました。

そんな中でも、幸いにも人に助けられ、けがの手当てを受け生き延びることができた動物たちもいます。

 

  

そうした動物たちは、近くに設けられた施設(Fazenda Abrigo da Fauna)に保護され、ケアを受け、飼い主が迎えに来てくれるのを待っていました。

無事に飼い主が迎えに来てくれた動物たちもいますが、中には飼い主が死んでしまったり、家が流されたりして 動物を飼うことができまくなってしまった飼い主さんもいます。

現在保護施設では500匹を超える犬や猫、牛や馬など、また怪我をして野生に戻れなくなってしまった動物を保護しています。

このたび、施設ではそうした犬や猫たちを引き取ってくれる「里親さん」を探す「譲渡会」を開催しました。

参加したのは70匹の犬たち、25匹の猫たち。

みんな、予防接種を受け、避妊去勢手術を施されているそうです。

1回目の「譲渡会」はこの土曜日に終わってしまいましたが、里親は常時募集しているということです。

厳しい事故を生き抜いてきた動物たちが、再び暖かい家庭を持つことができることを祈っています。

 

 

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Córrego do Feijão鉱山 砂防ダムの決壊4

2019年02月07日 | ブラジル雑記
鉱山の砂防ダム決壊事故から 2週間が過ぎようとしています。
最近では ブラジルのニュースでも 以前のように長い時間を使って報道されることが あまりなくなりました。
しかし、事故現場は決して平穏を取り戻してきているわけではありません。
毎日、400人のミリタールたちが救助犬とともに捜索を進めています。
また、現在28台の重機を使って泥を掘り返しながら捜索を進めているわけですが、今後重機の台数を増やして 捜索範囲を広げていく予定だそうです。



現在までにお亡くなりになった方157人(うち151人の身元が判明)、行方不明165人となっています。

また、流出した泥は Paraopeba川に流れだしました。
時間的にはこの週末ぐらいに Retiro Baixo 発電ダムに達するはずなのですが、どうなったか…



汚泥の流出を食い止めるために、川にはこのような流出を防ぐためのフィルターが、何か所かに設置されました。



しかし、この川を水道水の水源としている流域の町などでは、非常事態宣言が出されたということです。

     *     *     *     *     *

さて、こうしたニュースを伝えてくれたのは、ミナスジェライス州の消防局(?)の広報担当 ペドロ アイハラ君。

ペドロ君は現在26歳。
18歳で消防隊に入り、3年前の同じミナスジェライス州内で起こった Marianaの鉱山ダム崩壊事故などにもかかわってきました。
その後、日本を訪れ、ネットを通じて 日本の災害予防システムをブラジルで紹介をしてきたそうです。



今回の事故では、毎日のようにテレビで広報活動を行ったので、彼の名前を知らない人がいないほどだったとか。
小さなファンもできたそうです。



     *     *     *     *     *

今日までで 一応このBrumadinhoの鉱山ダム崩壊事故についてはおわりにします。
また 何かありましたら 随時書いていこうと思います。 

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Córrego do Feijão鉱山 砂防ダムの決壊 番外編2

2019年02月03日 | 娘のブラジリア暮らし
鉱山ダム決壊事故から10日が経ちました。
今日までに121人のかたの死亡が確認され、行方不明者は205人となりました。
今日の昼からは、雨のために捜索活動は一時中断されています。
事故から1週間以上がたち、行方不明の方の発見も日々難しくなってきています。

現在ブラジル各地で 同じような構造のダムを有する鉱山周辺では、鉱山ダムの安全性を心配する声が多く上がっています。

     *     *     *     *     *

多くの人たちとともに、何匹もの動物たちが助けだされました。



この子は 助け出されてから一週間後、無事に赤ちゃんを出産しました。



よほど怖い思いをしたのか、ずっと不安そうな様子で、瞳をきょろきょろとさせているそうです。



助け出されることのなかった、多くの動物たち、そしてまだ家族の元に戻れない人たち。
懐かしい想いを残しながら、きっと虹の橋を渡って行ったことと思います。

このサイトでは、お亡くなりになった人たちの、一人一人のことが書かれています。

     *     *     *     *      *

事故が起こってすぐに援軍に駆けつけてくれたイスラエルのミリタールたちは、一週間の任務を終えて帰途につきました。





泥だらけになって 現場を走り回り、一人でも多くの人を見つけようと がんばってくれました。

その任務も、おしまい。
よほど疲れたのでしょう、帰りの飛行機の中では…



よほど疲れたのでしょうね。
人間さんも ワンコさんも、本当にご苦労様でした。

でもね、口うるさいペケママは一言言いたい。
シートベルトはつけなさい!

現在は国内各地から災害救助犬が駆けつけています。



この子はリオデジャネイロ州カーボフリオから行方不明者の救助のために駆けつけた「TOYA」。
真っ白な毛が泥で固まっちゃわないかしら?
まあ、それも仕事だわね。
がんばってください!




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Córrego do Feijão鉱山 砂防ダムの決壊 2

2019年01月27日 | ブラジル雑記
今日 ちょっとびっくりしてることがあるんだけどね。
日本のニュース、ペケママ家はNHKしか映らないから 正確にいうとNHKのニュースで、この砂防決壊事故のこと 全然伝えていないこと。
で、何がトップニュースかというと…

「嵐」の活動停止?!

おいおい日本、どうなってんだいと言いたい。
日本でニュースを見たと連絡をくれる友人たちは、ほとんどが「ネットのニュースで見て」と言っていた。
日本のテレビの役割って、ニュースの役割って どうなっちゃったの?

日本の人たちにとって、このぐらいの「災害」(いえ 人災ですけど)、「災害」のうちに入らないのかしら?
アイドルグループの解散の知らせに隠れる程度のニュースなのかと、本当にがっかりだわ。

     *     *     *     *     *

さて、そんな中で国際的にも援助の手が差し伸べられてきています。

イスラエルから136人の兵士達が援助のためにブラジルにやってきます。



100人の男性兵士、36人の女性兵士、そして災害救助犬からなるこのグループは日曜日の夜遅くベロオリゾンチのコンフィンス空港に到着、到着後すぐに捜索活動に加わる予定です。

被災地の町では、今日 日曜日、早朝響き渡るサイレンの音で人々は目を覚ましました。
昨日まで降り続いた雨のため、新たな砂防ダム決壊が懸念されるということで、土地の低い部分の住民は避難するように告げられました。
午後3時、ようやく警戒が解除され、避難していた住民も帰宅が許され、救助作業も再開しました。

昨日 土曜日の夜9時までの段階で、亡くなった方37人、家を失った家庭81軒、病院で手当てを受けている人23人、行方不明者287人(うち鉱山関係者250人)となっています。

     *     *     *     *     *



泥が流れ込んだ家につながれていた犬は…



消防のおじさんに助け出されました。



被害にあった家の小鳥たちも放されました。
無事に生きていけるといいですが…



救助の向かう先には…泥に埋まった 牛!



腰まで沈む泥です。

このサイトで、被害を受けた場所の写真が見られます。

このサイトは亡くなられた方々のことが書かれています。
ポルトガル語です。

何もできないペケママですが、こういうことが起こっていることを、少しでも多くの人にわかってほしいと思います。
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Córrego do Feijão鉱山 砂防ダムの決壊

2019年01月26日 | ブラジル雑記
昨日 1月25日金曜日 現地時間のお昼頃、ミナスジェライス州の州都ベロオリゾンチ近郊の鉱山で、砂防ダムの決壊事故がありました。
事故があったのは ベロオリゾンチ都市圏のBrumadinhoという町にある、「Vale」という鉱山会社の所有する「Córrego do Feijão鉱山」。

この鉱山は1956年に拓かれ、当初は鉄鉱石と石炭を採掘していたそうです。
その後、2003年に現在の「Vale」が鉱山の経営に携わるようになったということです。

これはG1からお借りした 鉱山付近の地図と写真です。



地図からもわかるように、鉱山内には他にも砂防ダムがいくつかあります。
会社側は 今回の第4砂防ダムの決壊は 近くの第1砂防ダムの水があふれ出し、これが流れ込んだことが原因で容量を超え決壊したと発表しました。

砂防ダムから流れ出した泥水は、激しい流れとなって鉱山本部を襲いました。



ちょうど昼食時間と重なったこともあり、多くの社員が食堂にいました。
当時食堂には400人以上の社員が食事をしている最中に泥水に巻き込まれ、流されました。うち、279人が助け出されましたが、それ以外の人々はまだ行方が分かっていないということです。

また、現場近くを走っていたバスも泥水に巻き込まれました。
乗客はすべて、鉱山の社員でした。

会社側の発表によるとまだ400人近くの社員と連絡が取れなくなっているそうです。



泥水は近くの住宅や牧場なども巻き込みました。


左が事故前、右が事故後です。

この地域は牧場なども多く、多くの動物たちが泥水に流されました。



現在、地上と空からの捜索が進められていて、昨日の段階で189人が救出されました。
亡くなった方は34人となっています。
人間の捜索とともに、それぞれの牧場などで 動物たちを保護する活動も行われています。



また決壊により、近くを流れるParaopeba川の水位が一時上昇し、近隣の6つの町で警戒情報を出しました。
泥水によって汚染された水は、東北海岸部を流れ大西洋にそそぐサンフランシスコ河にも影響を及ぼしています。



泥水は鉱物の精製ごの廃物などが含まれており、周辺の環境への影響が懸念されています。
IBAMA(ブラジル環境局)はVALEに対して、砂防ダム決壊における環境破壊に対して 2億5600万レアイス(約約75億円)の罰金を科しました。

ブラジルでは3年ほど前にも 同じミナスジェライス州のValeの別の鉱山で 砂防ダム決壊による事故が起こっています。
この時は近隣の歴史的遺産が多く失われました。

現在 消防や警察、多くのボランティアによって行方不明の人たちの捜索や被害を受けた人たちへの援助が始まっています。








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