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抗議行動 個人的な見解

2013年06月26日 | ブラジル雑記
マナウスは今日の夕方から、またデモ。
バス代2レアイスまで値下げしろってさ。
一般庶民の私でも言いたい!
今、ガソリン代いくらか知ってる?
2レアイスまで値下げして、バスの運転手や、車掌の生活の保障はできる?
バスの整備安全の保証はできる?
はっきり言って、バス代値下げ、公共交通の質の問題は、市や州当局側の責任もともかく、各バス会社の会社としての質の問題も大きくかかわってくると思う。
そしてそれは、バスを平気で壊す、燃すといった、利用者側の問題でも有る。

バス代が一番手っ取り早いから取り上げてみるけれど、2レアイスにすることを要求するなら、まずは、現在のバス代で一日どのくらいのバス会社の収入になるのか、そしてそれがどのように利用配分されるのか、それをきちんと数字として明らかにしてから要求を出すべきではないかと思う。

それはワールドカップにかかった巨額の費用に関しても同じ。
どのくらいのお金が、同のような目的で使われ、そしてそのお金はどこから出たものなのか?
このコンフィデレーションカップ、またワールドカップなどで職を得て暮らしていけるめどの立った人たちだって、きっといるはず。
むやみにワールドカップを否定してしまうのは、そういう人たちの生活まで奪いかねないのでは?
ワールドカップなどに投じるお金を、地域の教育施設や医療の充実にというけれど、地域医療や教育の充実のために投じられるお金の出所と、ワールドカップにかけるお金の出所は同じなの?
そういうことをきちんと知りたい。
それがわかれば、もっと具体的に、ワールドカップ開催と社会施設の改善の両立を図る道が見つかるのでは?

自分達の願いを訴える抗議行動。
でも、抗議行動は対話ではない。
自分達の要求の押し付けでしかない。
本当に社会をよりよくしていこうと思ったら、まずは自分達の疑問点に対する明確な説明を求め、粘り強く「対話」していこうとする努力が必要なのではないでしょうか。
抗議行動は自分達の主張を世間に明らかにするのに、一番手っ取り早く、アピール効果のある方法ではあるけれど、その後の対処がとても大切だと思う。
この人々のパワーを次の段階まで引き上げる努力が必要。

抗議行動で、一番迷惑をこうむるのは?
毎日働きに行っている、普通の人たち。
打ちこわしや強奪にあった商店の人たち。
空港を閉鎖され、思いスーツケースを引きずって歩くはめになった人たち。
肝心の汚職を働き、ぬくぬくとした生活をしている人たちは、何も困っていないじゃない?!

これだけの人たちが抗議行動に参加しているのだから、この動きの方向性は間違っていないはず。
だったら、それをより効果的なものにしていくため、そろそろ「要求のアピール」から「改善のための対話」という段階に移っていく必要があるのではないかと思います。


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