今、ブラジルで話題の人物「パウロおじさん」。
4月16日、午前中、パウロおじさんは姪のエリカさんに連れられて、配車アプリの車でリオデジャネイロ州郊外の街の銀行の支店を訪れました。
パウロおじさんは68歳。
そんなに年を取っているというわけではありませんが、車いすに乗せられています。
2人は銀行に行く前にショッピングセンターに立ちより、エリカさんは車いすを押しながらブラブラとカフェに寄ったり、ウインドウショッピングを楽しみました。
その後、銀行に到着。
窓口で、1万7千レアイス(約50万円)の融資を申請しました。
申請の書類の必要事項は姪の女性でも書き入れられますが、サインは本人でなくてはなりません。
「おじさん、ほら、ペンを握って。」
パウロおじさんの右手に自分の手を添えて、サインをしようとします。
様子がおかしいことに気付いた銀行員が尋ねました。
「彼は具合が悪いのでrはないですか?だって、顔色も悪いし、口も開かないじゃないですか。」
それを聞いた姪は
「かれは病院から出たばかりなんです。いつもこんな感じなんですよ。」
と言ったそうです。
さすがにおかしいと思った銀行員は警察に連絡をしました。
警察が来て、「パウロおじさん」の様子を調べると、すでに死亡していることが明らかになりました。
死亡時刻はちょうど2人がショッピングセンターに着いた頃かその後と考えられ、周囲の人たちの証言からも、少なくても2人が家を出る時にはまだおじさんに息はあったと考えられるそうです。ただし、ショッピングセンターで応対した店員は、
「男性は女性が頭を支えてあげないと、顔をあげられない状態だった。いやな臭いも強かった。」
と話していて、その時点ではすでに死亡していたものと思われます。
「パウロおじさん」の死因は「逆流性誤嚥」だそうです。毒物反応は今のところは出ていないとか。
姪の女性エリカは詐欺による窃盗未遂と遺体への冒とく罪により逮捕されました。彼女はこの銀行の他にも3か所で融資の申し込みをしているそうで、そちらも今後捜査の対象になっていくそうです。
テレビやネットのニュースなどでは、2人がショッピングセンターの駐車場で車から降りる様子やショッピングセンターの中をぶらぶらする様子の録画が何度も流されていました。ちょっと私にはショッキングな映像でした。