アマゾンわんわん日記 2018

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サンパウロの人質事件

2015年09月05日 | ブラジル雑記
サンパウロには不案内なペケママですが、セー教会付近は危ないから気を付けるようにということは、何度も注意を受けています。
「あんたみたいに、ぼんやり歩いていると、ひったくりにあうからね。」
と、サンパウロを訪れるたびに夫から注意を受けます。
ひったくりならまだいいんだよ、強盗にあうこともあるからね、と。

そのセー教会前で昨日事件が起こりました。

教会の中、すぐそばの距離で男女がひざまずき、祈りをささげていました。
ほどなく、二人が口論を始めました。
教会の警備員はほかの人々の迷惑になるから出て行ってほしいと、二人に話をしました。

二人は警備員の言葉に従い、教会の外に出ました。
が、教会の扉の前でも口論は続き、男性が女性に暴力を振るい始めました。

その様子はたまたま通りかかった、パトロール中の軍警察の目を引きました。
軍警察官二人は、二人に声をかけました。
その声を聞いた男性は、いきなりピストルを取り出し、女性に突きつけると、女性を人質としました。

その時、教会の中には見学に訪れた80人近い子供たちがいました。
教会の警備員はとっさの判断で教会の表扉をすべて閉鎖。
教会の中は暗闇に包まれました。
暗闇の中で、子供たちは銃声を聞き、恐ろしさに震えていたとか。

教会の外では逃げ場を失った男性が、女性を人質として扉の柱の陰に隠れていました。
女性は恐ろしさで声も出ない状態でした。

その時、近くにいた路上生活者の男性が、階段を駆け上り、背後から男性にぶつかると、女性を抱えて助け出しました。
この隙に軍警察官は男性に向けて発砲。
犯人の男性はその場で射殺されました。

しかし、犯人は撃たれる前に女性を助け出した路上生活者の男性に発砲。
路上生活者の男性は一度は立ち上がり、階段の上まで自力で上がりましたが、そのまま息を引き取りました。



なくなった路上生活者の男性は61歳。
女性を助け出そうと走り出した瞬間、周りにいた仲間は一度は彼を抱きかかえて押しとどめたそうですが、それを振り払って女性を助けるために階段を駆け上ったそうです。

路上生活者の命を奪ったピストルの弾が、軍警察官のピストルから発射されたものか、犯人のピストルから発射されたものか、現在いろいろと検証されているところです。
犯人は、何度も逮捕歴があるとか。

路上生活者の男性は、普段は教会の周りで物乞いをして暮らしていたそうです。
コメント (5)
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