おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

Mon jardin musical 使っています。が、逸れた話に・・

2017年05月03日 | フォルマシオン・ミュジカル
F.M.のテキスト「Mon jardin musical」をご紹介します。

2015年5月出版で、比較的新しいテキストです。
(失礼いたしました。2005年7月出版でした。長く愛用されているテキストのようです。)


初めて音楽を始める低年齢の生徒さん向けです。
5~6歳の子供でフォルマシオン・ミュジカル1年目の生徒さん対象とまえがきにあります。

13課(シーケンス)あり、45分レッスンで1年かけて行う内容のようです。

ご存知のようにフランスではいきなり楽器のレッスンは受けられません。
1年間はF.M.で音楽の基礎を付け、それからそのお免状を持って楽器のレッスンを受けに通いつつさらにF.M.のレッスンも続けるというシステムのようです。

ピアノ指導者としてはこのシステムは羨ましいです。

ご家庭で音楽を家族で聴く経験もなく、習わせるご家族に音楽経験もなく、自分はわからないから子供に自分でやってね、宿題やってね、練習してね・・

そんな環境の中で子供が自主的にピアノを弾くことはまず望めません。

音楽経験がなくとも構いませんが、せめてお子さんがしていることに興味を持っていただきたい。
家事をしながらお子さんが弾いている曲を「いい曲ね」とか「もっと聴かせて」とかおっしゃていただくだけでどんなに励みになることか。

逆に厳しく育てようと否定する言葉を吐き続けるとそれも問題です。
反抗的になったり投げやりになったり、すぐにムカついたり。
または、言うことを聞き過ぎて人の顔色を気にし、完璧ではない自分を否定するようになりいつか心が破裂します。

そんな子供たちを何人か見てきました。

レッスンの場に救いを求めて下さる保護者の方もいらっしゃいます。
その場合はひたすら生徒とおしゃべりさせてもらっています。

教室が閉まる時間まで毎週1時間半おしゃべりをした生徒もいます。
30分レッスンで3年半5分だけピアノを弾いて、あとの25分は他愛もない話をして過ごした生徒もいます。

しかし、自分たちで解決しようとか本人の力だけで解決させようと考えレッスンを辞めさせてしまうご家庭は残念ながらそれ以上立ち入ることはできません。

ピアノレッスンは単にピアノを教える場として存在しているわけではありません。

話が全く逸れましたが、ピアノを弾くために必要なものがあり、それが音楽を長く楽しむことにも関わってきます。

音楽への興味を持ってもらうために習い始めの経験は大切です。
楽しい気持ちで音楽の基礎が付けられたら願ったり叶ったりです。

次回こそは「Mon jardin musical(私の音楽の庭)」にご招待したいと思います。



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