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オンライン映画の販売が2013年に急増―DVDの販売減など補う

2014-01-08 16:06:44 | エンターティメント情報
オンライン映画の販売が2013年に急増―DVDの販売減など補う



アニメ映画「怪盗グルーのミニオン危機一発」(原題:Despicable Me 2)はDVD発売の2週間前にネットで販売され、
2013年のオンライン映画の売り上げ1位となった

 米映画業界はオンライン映画の促進に数年を費やしてきたが、2013年にはついにその解決策を見出したようだ。
つまり、オンラインでしか観られない映画の制作だ。
 業界グループのデジタル・エンターテインメント・グループが公表したデータによると、
オンライン映画の購入額は昨年、前年比で47%急増し、11億9000万ドル(約1200億円)となった。
家庭用娯楽の売上高全体が前年比わずか0.7%増の182億2000万ドルにとどまるなかで、オンライン映画は最も大きな伸びを示した。

 オンライン販売の伸びが実際のDVD販売およびレンタルの持続的な減少をほぼ補う格好となっている。
米国の家庭用娯楽市場全体の売上高は、2004年のピークにつけた220億ドル超を引き続き大幅に下回っている。
その結果、映画制作スタジオはどこも利益が圧迫され、広範なコスト削減を強いられている。

 それでも、オンライン映画の伸びは映画スタジオにとって心強い。オンライン映画販売を加速させている主な要因は、
「デジタルHD」と呼ばれる新たな販売方法が広く採用されていることだ。
映画がDVDとして登場するか、オンライン上でレンタルできるようになる1~4週間前に、
映画スタジオはアップルのiTunes(アイチューンズ)ストアやアマゾン・ドット・コムのサイトといった
オンラインストアでHD版の新リリース映画を購入できるようにしている。
 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)の家庭用エンタテインメント部門のエグゼクティブ・バイスプレジデント、
ジム・アンダーウッド氏は「それは伸びのかなりの部分を占めている」と述べた。

 DVDやブルーレイディスクを購入していたかもしれない消費者の一部がネットで映画を購入しているものの、
映画制作会社の幹部たちは、最大の変化は映画をレンタルしていたはずの消費者が、待ちきれずにそれを購入していることだと指摘する。

 タイム・ワーナー傘下のワーナー・ブラザーズの家庭用娯楽部門プレジデントのロン・サンダーズ氏は
「オンラインで映画が早く手に入るようになったため、消費者の行動に変化が現れている」との見方を示した。

 オンライン映画販売は制作会社にとって「ブルーレイディスクと並び、最も利益率が高い分野」で、
映画会社はその方式に積極的に取り組んできた。

 21世紀フォックス傘下の映画大手20世紀フォックスの家庭用娯楽部門プレジデントのマイク・ダン氏は、
ニューリリース映画の大半に関しては現在、オンライン映画の購入が、家庭用娯楽部門の売上高の10~15%を占めていると述べた。

 ソニーはDVD発売前にオンラインでの映画販売を開始した最初の企業で、
2011年にコメディー「バッド・ティーチャー」(原題:Bad Teacher)をオンライン販売した。
しかし、こうした実験的なやり方が広く受け入れられるようになったのは昨年からだ。