地球型の水の惑星、４０光年の近距離で発見

地球型の水の惑星、４０光年の近距離で発見


地球に近い大きさで水を持つ惑星が、地球から比較的近距離にあるのが見つかったとして、米ハーバード大学などの研究チームがこのほど科学誌ネイチャーに発表した。
この惑星「ＧＪ　１２１４ｂ」は、太陽より小型の恒星の周りを公転しており、大きさは地球の２．７倍。岩石や金属などの固体を主成分とする「スーパーアース」に分類される。地球から約４０光年という近距離にあり、小型のアマチュア望遠鏡で地上から発見されたという。
論文を執筆したハーバード大学のデービッド・シャルボノー教授は今回の発見について、「地球型の惑星はわれわれの太陽系と同様の条件下でのみ形成される」という定説を覆すものだと指摘。これまで小型の恒星の周りで惑星を探す活動はあまり行われてこなかったため、今回の発見が持つ意味は大きいとしている。
この惑星には液状の水があると思われるが、大気が濃密で気温も高いため、地球型の生命が存在する可能性は低いという。それでも完全に否定はできないと同教授は話している。



2. 世界を驚かせた４８歳の歌姫、動画再生ランキングでも首位


　動画共有サイトのユーチューブは１６日、年間を通じて最も視聴回数の多かった動画と検索用語のランキングを今年初めて発表した。動画視聴回数では、英国のオーディション番組で一躍有名になった４８歳の歌姫、スーザン・ボイルさんが２位以下を大きく引き離してトップに立った。
ボイルさんは４月に公開オーディション番組に出演してミュージカル「レ・ミゼラブル」の挿入歌「夢やぶれて」を歌い、その地味な風貌とは裏腹に、並外れた歌唱力を披露して審査員や聴衆を驚かせ、世界中の話題をさらった。
ユーチューブではボイルさんの動画が１億２０００万回以上も再生された。オーディションは２位に終わったものの、１１月に発売されたデビューアルバムは、最初の１週間で米国内だけで７０万枚以上が売れる大ヒットとなっている。
２位以下は、歯科治療後にろれつが回らない様子で話し続ける少年を面白おかしく撮影した「David After Dentist」や、映画「トワイライト・初恋」の予告編、ローラースケートをはいた赤ちゃん集団がラップのリズムに乗って鮮やかなパフォーマンスを披露するエビアンのＣＭなどが入った。
一方、１月から１２月までの月別検索用語ランキングでは、オバマ米大統領が就任した１月は「inauguration」、マイケル・ジャクソンさんが死去した６月は「michael jackson thriller」、男子ゴルフのタイガー・ウッズ選手のスキャンダル騒動が浮上した１２月は「tiger woods」が検索用語のトップだった。


3. ロイ・ディズニー氏死去、ディズニー創業者のおい

　米娯楽大手ウォルト・ディズニーを創業したウォルト・ディズニー氏のおい、ロイ・エドワード・ディズニー氏が１６日、胃がんのためカリフォルニア州ニューポートビーチの病院で死去した。７９歳だった。同社広報が明らかにした。


父のロイ・Ｏ・ディズニー氏はウォルト氏とともに１９２３年に同社を設立した共同創業者。ロイ氏もハーバード大学を卒業後、ディズニーに入社し、同社副会長、子会社ディズニー・スタジオのアニメーション部門会長などを歴任して２００３年に引退した。


現役時代は「リトル・マーメイド」「ライオン・キング」などの名作映画にかかわり、アニメーションの黄金時代を築き上げた。脚本家、プロデューサーとしてアカデミー賞にノミネートされたこともある。


葬儀は密葬で済ませ、遺灰は海にまいて散骨する予定だという。