下町のパンを食べてみませんか?

千住、緑町ゆうやけ通り下町のパン屋パレット

ルバン種テスト

2006-05-30 22:23:06 | パンのパレット

ルバン種にテスト用の粉を使ってみました。
ルバンと多めの吸水で、この生地特有のもったりとした触感です。
不確かな感じの弾力を成形して醗酵。
スリップピールに移す時にグニャついた一本が数センチ落下・・・
ペッちゃんこなシャコタン?と思いきや窯の中で膨張し、
外皮は薄くパリパリで中はしっとり?でも勢いを感じなかった。
  内層の状態。
とりあえず売れないと判断して、お客様に試食していただきました。
この時の言葉は「美味しい」と「私は好きだな~」が圧倒的です。
けれど試食時の評価が必ずしも売れるパンに繋がるとは限りません。
誰でも(僕にでも)手抜きせずに仕込めばデキルことの証明です。
地域特性で売れるパンは違います。何処に店があっても、こんなパンを焼きたくなる時があります。いつの間にかテストを続ける大切さも処分する虚しさも知る年齢になりました。
普段の仕事以外にテストをすると考えられないほど終わるのが
遅くなります。成功したり、売れる確信を得られた時はともかく、
どちらの手ごたえも無いと数倍の疲労感・・・

配達に来たT君、今日はメーカーの女性と同行です。
お神輿もそうですが、女性の威力は絶大です。
彼のテンションは最近見たこと無いほど高かった・・・
今朝、追加の発注をしたかったのですがT君の携帯に繋がらなかったと言うと「積み込み中は携帯持ちませんから~」それじゃ携帯の意味無いじゃん。すると彼は「社長は仕込み中に携帯出られますか?」粉だらけの手では出ないよ。お店に電話もあるしね!!
それに僕のは携帯電話じゃなくてPCに画像転送できる
カメラなの!!!
僕が最近通話に携帯を使用したのが4週間くらい前だなんて
彼に言えませんでした・・・ (p.-)

「ノ」の字  上からのスケッチ。

 食べてみたら甘かったスイカ。
スイカの好きな人によると「今が旬」だそうです。

今日焼いたパンは僕の一つの到達点かも知れません。
幾つかの約束事を守れば誰にでも作れます。
単純なのに辿り着くまでが遠かった・・・
そう・・・パン職人として、
自分の考えていた処に辿り着きました。
はっきり言える事は人には思いがある限り
限界は無いということ。
自分の限界を決めるのは自分だということです。
負け惜しみ・・・惜しむには負けてみないとね!