下町のパンを食べてみませんか?

千住、緑町ゆうやけ通り下町のパン屋パレット

君へ

2009-06-24 23:03:59 | 夢見るお年頃
君は数年ぶりくらいにイイ顔してたね!
花の添えられたスナップ写真は昨年1月の笑顔だと聞きました。
君に手を合わせてから顔を拝見すると全体に細く戻り鼻は高く
切れ長の目は閉じられていたけれどヤッパ20年間
社内で一番のハンサムを守り通したね!
テーブルでIさんがイケ面ならここにも居ますと
トイメンの若手を指したけど君ほどではなかったよ。
君じゃなかったら今日まで君の居た会社と付き合っていたかどうかと思う。
君の後輩の彼だって君が居たから伸びたんだと思います。
だからお互いシノギを削った関係の彼の一部は君が創ったと僕は思ってる。
そして彼の中にはちゃんと君が生きていると思ってるんだ。
会社の取引先で購入する立場の人間は僕一人だったような気もするけど
君のことだから多くのお客様にアドバイスし力になったに違いない。
そんな訳で僕は業者やご近所の部屋でなく
社員用の部屋でお清めさせてもらいました。
おかげで懐かしい顔や社長、常務ばかりでなく その奥様達とも
同席させてもらいシメッポイ話ばかりでなく僕が如何に君や彼を
新人時代に苦しめたかお話したんだよ。
彼の奥さんにも会えたし君の奥さんや子供達にも会えた。
君の家族に僕は初めて会ったけど
君は家族に新人時代にはパレットでクリスマスケーキを作る
手伝いをしたと話していたそうですね。
家族の話題にしてくれて ありがとね。
それにしてもエースアタッカーで部長だった君は社会人としては
新人離れしていたね。
アル時、一度だけプライベートのことで君はナキを入れたね。
大丈夫、書きゃしない!僕も背負って逝くから安心してよ。
「社長!話してばかりでなく食べてください!」なんて彼が言ってくれた。
君と同じように僕という壁をぶち抜いた彼はどこかニヤニヤしながらね。
だから常務や奥さん達に「コイツいつもドコかで僕をバカにしてるんですよ」と
言いつけてやったんだ!!!
彼の奥さんは書道家だから好きな言葉を扇子に書くなら
「起死回生」と皆で乗ったエレベーターの中で話した。
最後にもう一度君を見てから車に乗ると
見知った顔の君の後輩達が何人も一列に並んで僕を見送ってくれたんだ。
N君が「社長・・・」なんていうものだから
「コレは100円入れなくても走るから運転はイツモ遊園地気分」
(僕の免許はなんとか数枚目のゴールドです・念のため)
それから君の息子の同級生が参列して
あまりの人数の多さに驚いたと社長が息子に言ってたよ。
君は残した家族を思ってるでしょ。
僕も幼い子供達や奥さんの今後は決して楽じゃないと思う。
彼らはこれから一つ一つ直面した問題を乗り越えなきゃならないけれど
そうしていると今よりきっと君の家族は強くなると思うんだ。 
支え合う彼等に君は直接手助けできないけれど
彼らは間違いなく学校で学ぶ事以上に実戦的で
一生役に立つナニカを自分の力で学ぶような気がします。

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