書道教室にやってくる方は、姑を看取っり人生下りに差し掛かった伯母様が多く、人生の相談教室でもありました。なかに八十過ぎて通ってくる、おばあちゃんがみえました。おばあちゃんが自分の作品を先生に見せると、突然空気が 張り詰めました。「あんた!墨を摺り貯めて、古くなったもので書いたでしょう。」ときた。体調から、生活リズムの乱れまで、書の先生は読み取ることができるらしいのです。年をとり 叱られる事など無くなっていたおばあちゃん、先生に深々と頭を下げて帰ってきました。もう人生残り少なくなってきたんだから、下手でも大切に書かなきゃ。そう汲み取っているようでした。