大月東中学校 美登里の日々

われら励みて人たらむ
われら学びて知るを得む
知るは即ち愛深き
行いをもて証とす
東中学 いや栄えあれ

学びの時間がありました。

2014年11月29日 15時19分57秒 | 学校生活

28日(金), 4校時の時間に「学びの時間」を設けた。
これは,全校一斉にテスト勉強のための自習時間とし,疑問に思ったことをどの先生でも自由に質問できる時間を確保するための取組た。
写真でもわかるように,先生方は廊下や少人数教室などで,学級や学年の別を関係なく,どの生徒の質問にも答え,指導をしている。
少しでも君たちの学習理解の助けとなり,それが学力の向上につながっていくことを願っている。

※おまけ
29日(土),今日は週休日。学校は休業日で,当然は生徒はいない。
でも,先生は出勤して,1日(月)から始まる期末テストの問題作成や,2学期終業式で渡す通信表の成績をつける際に参考とする提出物の点検などをしている。
「僕たちの問題を作るために,先生たちはいったいどのくらいの時間をかけているのだろう?」
なんて,君たちは考えたことはないかな?
小学校の時とは違って,中学校のテストはほとんどが君たちを直接教えている先生方の手作りだ。
だから授業中に教えていないことは,よっぽどのことが無い限り出題されない。
もちろん,単純に暗記していれば解ける問題ばかりでなく,授業中の中で学んだ知識・技能を活用して,解答を導き出させる応用問題はある。
しかし,それとても公式に当てはめたり,設問順に解いていけば正解にたどり着けるように問題に工夫をこらしている。
つまり,君たちの持つ実力と君たちにつけてもらいたいと願う学力のはざまで,先生たちは君たちが勉強すれば満点を取れるような問題を作ろうと努力をしているわけだ。
これが案外と時間がかかる。
社会科問題を作成する私の場合で言うと,図やグラフ,表など作成・加工したり,文書資料だったら現代文に直したり平易な言葉に置き換えたりしなければならない。
また,設問とそれら資料とのレイアウトや,思考の流れに沿って設問の順番を決めたり,配点を決めたりとの微調整にも心を配らなければならない。
解答用紙,模範解答の作成までいれると,テスト作成のための総時間は最短で15時間。まごまごしていれば20時間以上もかかった時もある。
そしてテストが終わり,採点をするたびにいつも思うことがある。
せめて生徒たちもテスト作成にかけた同じ時間だけでも勉強してくれないかと。
テスト2日目終了まで残り69時間。(29日(土)15時現在)。
生命を維持するために必要な時間(生理的時間)や家庭でのお手伝いの時間,通学や学校で過ごす時間を除いた時間(余暇時間)の全てを勉強に向けて欲しい,などと夢のようなことを願ってしまうは,私だけだろうか。

※おまけのおまけ
今日,学校へ勉強道具の忘れ物を取りに来た生徒が2人いた。
忘れ物をしたのは問題ではあるが,それを必要として取りに来たということは,家で勉強していたということに他ならない。
テスト前の休日で,勉強するのはあたりまえだが,あたりまえをあたりまえにしていることがうれしくなった。
そして,さらに学校に来るにあたって1人は制服,1人は学校のジャージをきちんと着用していた。
しかも,あいさつもしっかりでき,中学生らしさを感じることができた。
これもあたりまえといったらあたりまえだが,あたりまえがあたりまえにできていることがまたまたうれしくなった。
これを読んだ生徒の中には,休日でも忘れ物を学校に取り来ることができるのだと考える人が出てくるかもしれないが,今日はたまたま先生がいただけで,いつもがいつもいるわけではないので,ご注意を。
来校する前には,必ず学校に電話を入れ,先生の出勤を確認するとともに,何時まで対応できるかを聞くようにしよう。
また,来校する際に身なりがきちんとしていないと校舎への立入を断ることもあることをご承知あれ。 


選挙速報!

2014年11月29日 15時12分24秒 | 学校生活

28日(金),1校時に全校生徒の投票が完了し,2校時に選管により開票集計を行い,昼休みに選挙管理委員長の拓海くんから開票結果および当選者の発表がなされた。

当選者は以下の4名。

会長            圭乃
副会長(2年男子)   大耀
副会長(2年女子)   愛夏
副会長(1年)      稜介

当選者には,3日(水),選挙管理委員会から当選証書が渡される。

 


明日は投票日。

2014年11月27日 18時16分50秒 | 学校生活

27日(木),来年度生徒会役員選挙立会演説会が行われた。
昨日までの寒さとは一転して,小春日和の柔らかな陽が差し込む体育館。
ステージには,8組の立候補者と応援演説者が座り,会長候補から順番に応援演説と選挙公約の発表を行っていった。
全ての候補の公約に共通していたのは,「あいさつ」「きまり」「仲良く」のキーワード。
つまり,どの候補に投票するかの判断は,それら公約の実現に向けた具体的な取り組み方法の良し悪しか,それとも立候補者の実績と知名度の有無になる。
投票は明日。
生徒諸君,これからの一年間,大月東中のかじ取りを誰にしたらよいか,今一度「公約集」を読み直そう。
また,今日の演説会で述べられた,公約実現の取り組みの実効性について考えてみよう。
東中の未来は,明日,君たちの投じる一票にかかっているぞ。

※おまけ
立候補者の演説の後,公約や取り組み方法についての質疑応答がなされた。
事前に各学級で「公約集」を読み込み,質問事項を準備しておいたことで,たくさんの意見が出された。
ただ気になったのは,質問の中には,すでに候補者が演説の中で具体的に説明したものの説明を求めるものが多く含まれていたことだ。
「公約集」は,与えられた記述欄の制限があるので,具体的な取り組みまでは書けず,どうしてもスローガン的な表現になってしまう。
当然のことながら,それを読む者にとっては,「その公約を実現するためにはどうするの?」という疑問がわいてくる。
だからそのことを質疑応答の時間に問いただしてみよう,ということになる。
また,立候補者は,細かい具体的なことは,演説の中で説明しようと考える。
そして,実際にそうしていた。
にもかかわらず,事前に準備していた質問項目をそのまま読み上げていたのだ。
これは何を意味するかというと,候補者の演説をよく聞いていなかったということに他ならない。
だからといって,事前に「公約集」を読み,質問事項を考えておくことを否定しているわけではない。
これは,どの候補者がどんな公約をしているのかを理解するために必要なことだと思う。
ただそれよりもっと大事なことがあるということだ。
それは,実際の演説の中で,自分が抱いた疑問について説明がなされているかどうかを点検すること。
もし,説明されていたならば,理解するのに十分な説明であったかどうかを判断すること。
つまり,人の発表をただ耳で聞くのではなく,しっかりとした課題意識を持って頭と心で聴くということが肝心なのだ。
その上で,説明が無かった時,不十分だった場合に,説明を求めていくようにしていこう。
話し合い活動において,限りある時間を有効に使い,理解を深めていくための基本的スキル(技能)だ。
これから心がけていこう。
次の機会は,12月24日(水)の生徒総会だ。
がんばろう。


税金弁論大会で佑芽さん優秀賞!

2014年11月21日 19時20分56秒 | 学校生活

21日(金),本校を会場に,大月税務署管内(郡内地域)にある中学校の生徒代表15名による税金弁論大会が行われた。
本校からは,3年生の星野佑芽さんが出場し,熱弁をふるい,見事優秀賞を受賞した。
しかも,優秀賞の中でも最高位,大月税務署長賞だ。
山梨日日新聞社が後援者に名を連ねているから,おそらく明日には掲載されるだろう。
また,ケーブルネットワーク大月も取材に来てビデオ撮影をしていたので,来月あたりの「大月の話題」で放映されるはずだ。

以下に,佑芽さんの弁論の原稿全文を掲載する。

大人から子供へ ~税という未来のバトン~

大月東中学校 三年 佑芽

「お母さん、そんなにいっぱい買って、どうするの」消費税が4月から8%になることをあまり深く考えていなかった私は、買いだめをしている母にたずねました。商品そのものは、それまでと変わらないのに、なんだか商品の価値が上がったような、不思議な印象を受けました。私はこれまで、消費税がどのように使われているのかあまり考えたことがなかったので、これを機にその目的についてよく考えてみることにしました。
今回の増税の一番の目的は「社会保障」です。社会保障とは、国が国民の生活を生涯に渡って支え、安心を与えてくれる制度のことです。その中で、特に私が興味を持ったのは、「子ども・子育て支援」の制度です。
社会科の授業で、日本では少子化が進んでいることを知りました。安心して子育てができる環境ではないことや、育児と仕事の両立が難しいことも学びました。
さらに、家庭科の授業では、山梨県内に住む18歳未満の子どもがいる家庭や、妊娠中の方を対象とした、お店でお得なサービスを受けることができる「山梨子育て応援カード」というものがあることを知りました。母もそのカードを持っていました。さまざまなお店が協賛店であることを知り、普段、なにげなく行っていたお店が、急に暖かい存在に感じ、子育てはさまざまな制度に支えられているのだ、と思いました。
私は今、義務教育最後の中学3年生です。こうして学ぶことができるのは、父や母、日本中の方々が税金を納めてくださっているおかげだと思います。この大月東中学校も、昨年、新校舎に建て替えられました。教室のエアコンなど、設備も充実しました。災害時には避難場所として、地域の方々にも活用していただける施設となっています。ここにも、消費税をはじめとした、税金が活用されているのです。
子育てしやすい環境をつくるために、利用される税金。私たちは地域の方々、県民、そしてたくさんの大人に育てていただいています。
祖父母の世代が納めた税金で、父や母の世代が育ち、父や母が納めた税金で、私たちの世代が育っています。私も働く世代になったら、しっかりと税を納めたいと思います。私が今、育てていただいているように、私の納めた税金が、子どもたちの未来につながっていくように。
大人からこどもに、税という未来へのバトンを、私もしっかりと引き継いでいきたいと思います。

※おまけ
今日,ちょうど弁論大会が始まるころ,衆議院が解散された。
消費税の10%引き上げ時期を先送りすることの是非を問いたいと解散の理由を述べた安倍首相。
その際に,引用した言葉が,「代表無くして課税無し」。
これは,アメリカ独立戦争時のスローガンの一つだった。
当時イギリスの植民地だったアメリカは,イギリス本国の議会に自分たちの代表を送ることを認められず,不満を抱いていた。
ところが,フランスと戦争をしていたイギリス本国は,戦費調達のために,植民地アメリカに対して次から次へと課税を強化したために,終に不満が爆発。
「自分たちの代表が議会に加わえてもらえず,それゆえ自分たちの代表の承認を得ることも無いままに,本国政府が一方的に自分たちに課税するのはおかしい」として,独立運動へとつなげていった。
思えば,イギリス革命,フランス革命はもちろん,日本でも室町時代末期から江戸時代にかけて起きた「一揆」も年貢(税)をめぐって為政者(国王や大名)との闘いだった。
これにひっかけて,安倍首相は税に関することは,民意にその信を問わねばならないとして,「代表無くして課税無し」という有名な言葉を持ち出したわけだ。
これに対し,民主党をはじめとする野党各党は,「アベノミクス」そのものの是非を問うことこそが本当の争点だとして,意気込んでいる。
3年生諸君,ちょうど社会科公民的分野で,政党や選挙制度を勉強している。
学校で学んだ知識で,現実世界で起きている事象を読み解いていく,ちょうどいい機会だ。
しかも,もう少しすれば税を含めた経済についての勉強を社会科の授業ですることとなる。
新聞記事やテレビニュースに注目し,今後の動きに関心を持っていこう。


出前授業が行われました。

2014年11月21日 19時18分29秒 | 学校生活

21日(金),都留高校で化学を教えている鶴田先生を講師に招き,本校3年生を対象にした「出前授業」が行われた。
硝酸銀,酢酸鉛,硫酸銅の水溶液をピペットを使って銅線と亜鉛板の上にしたたらせ,水溶液中の金属を分離させ取り
出す(析出)という実験を行った。
銅線と亜鉛板に析出された金属が付着する様子が樹木が枝を張る様子と似ていることから,「金属樹」と呼ばれ,今日
の授業のタイトルにもなっていた。
生徒たちは,鶴田先生の指示に従い,手際よく作業を行い,ほとんどの生徒が析出に成功していた。
ただ,残念だったのは,自分で析出した金属樹をラミネートして「しおり」を作るのを予定してのだが,それができなかっ
たこと。
これは,短縮授業でいつもより5分早く終わったためで,いたしかたない。
次回の楽しみとしよう。
で,ここからが本題。
実験や作業は,目の前で変化や結果がはっきり出ると楽しい。
でも,大事なのは,どうしてそうなったのだろうか,と理由を考えること。
また,全部が全部,成功するわけでもない。
どちらかといえば,成功することよりも失敗することの方が多い。
そんな時,どうして失敗したのだろうかと,その原因を考えることが大事だ。
現実の生活の出来事も同じ。
成功することよりも失敗すことの方が多い。
そして,成功よりも失敗することによっての方が,学ぶことが多く,得るものが大きい。
日本語の四字熟語で『試行錯誤』。
英語に訳すと “ Trial and Error ”
失敗を恐れず,何事にも積極的に挑戦し,経験値を上げていこう。

ところで,3年生諸君。
「金属樹」がどうしてできたのか,イオン化傾向の違いから説明できる?