いまや国民的行事として定着している「読書週間」。期間は「文化の日」を中心とした前後2週間と定められているので,今年は10月27日(日)に始まり,11月9日(土)に終わる。本校ではそれに先立つこと1週間前の21日(月)~25日(金)まで,朝読書の時間に「集団読書」を行った。
「集団読書」とは,読んで字のごとく,集団で同じ本を読む活動だ。毎日の朝読書で読む本は,自分が選ぶのが原則。漫画やクイズ・写真集・ハウツウものなどをのぞく,「物語」性のあるものならジャンルを問わない。
それなのに,どうして同じ本を読ませるのか疑問に思っている人はいないだろうか。
いくつか理由はあるのだが,その一つにはバランスを整え,健やかな成長を促すことにある。
読書は心と頭を育てる糧。好きなものばかり食べていると栄養が偏り健康が損なわれるように,内容の偏る本ばかり読んでいると心と頭はいつしか柔らかさやしなやかさを失っていく。
良心・信仰などの多様なテーマ,小説やノンフィクションなどの様々なジャンルの作品を読むことにより,その偏りが補正される。
また,あたかも食わず嫌いだったことに気づいたり,新たな味を覚えるように,それらを読むことにより,新たな発見に出会ったり,新たな関心が呼び起こされる。そして,自分の世界観が広がっていくことも期待される。
「集団読書」を日頃の自分の読書活動を振り返り,読書することの意味を考える機会としてとらえていてくれたらありがたい。
25日(金),大月市の朗読ボランティア「如月(きさらぎ)の会」(相川房子代表)に所属する7名の方に来校していただき,各学級で読み聞かせを行っていただいた。こちらも,「読書週間」を前にした企画だ。
読み聞かせの効用として,聞く力を育てる,言葉から想像する力を育てる,などなどいろいろある。
でもやっぱり,一番のねらいは,「集団読書」と同じで,バランスを整えることにある。また,新しい出会いを通して自分の世界を広げていく機会とすることも同じく大事だ。
そして,「読み聞かせ」の持つもう一つの大きな力を忘れてはいけない。それは,読み手と聞き手の交流を促す力だ。
3年生の中には,ここでピンときた人もいるだろう。そう,つい先日行ったばかりの保育園実習。君たちは,手作りの本を園児たちに読み聞かせていた。その時の君たちの顔はとてもいい表情をしていた。もちろん,園児たちの表情もだ。まさに心の交流が図れた時間だった。
本の読み聞かせを通して,心と心が通い合う。これも読書の一つの力だ。
さて,いよいよ今日27日(日)から読書週間が始まる。
季節は秋。部活も冬時間となり,4時30分には終了。4時40分には下校となる。夏時間より1時間以上も家庭で過ごす時間が増える。
この時間を何に使うか。芸術の秋。学問の秋。そして食欲の秋。スポーツの秋。といろいろな○○の秋があり,どれも捨てがたい。しかし,今回の話の流れからして,読書にいそしむ秋でありたい。
いつものお気に入りとは違うテーマやジャンルの本に挑戦し,心をより豊かにそしてしなやかにして欲しい。
また,友だちや好きな人とお互いに読み聞かせをしあい,心の結びつきを深めるのもいいだろう。
灯火親しむ秋の夜長,せめて,2週間。手のひらで目映く輝くディスプレイから目を離し,紙に印刷された文字で書かれた「テキスト」を読み,心の解放と心からの交流を図って欲しい。
「集団読書」とは,読んで字のごとく,集団で同じ本を読む活動だ。毎日の朝読書で読む本は,自分が選ぶのが原則。漫画やクイズ・写真集・ハウツウものなどをのぞく,「物語」性のあるものならジャンルを問わない。
それなのに,どうして同じ本を読ませるのか疑問に思っている人はいないだろうか。
いくつか理由はあるのだが,その一つにはバランスを整え,健やかな成長を促すことにある。
読書は心と頭を育てる糧。好きなものばかり食べていると栄養が偏り健康が損なわれるように,内容の偏る本ばかり読んでいると心と頭はいつしか柔らかさやしなやかさを失っていく。
良心・信仰などの多様なテーマ,小説やノンフィクションなどの様々なジャンルの作品を読むことにより,その偏りが補正される。
また,あたかも食わず嫌いだったことに気づいたり,新たな味を覚えるように,それらを読むことにより,新たな発見に出会ったり,新たな関心が呼び起こされる。そして,自分の世界観が広がっていくことも期待される。
「集団読書」を日頃の自分の読書活動を振り返り,読書することの意味を考える機会としてとらえていてくれたらありがたい。
25日(金),大月市の朗読ボランティア「如月(きさらぎ)の会」(相川房子代表)に所属する7名の方に来校していただき,各学級で読み聞かせを行っていただいた。こちらも,「読書週間」を前にした企画だ。
読み聞かせの効用として,聞く力を育てる,言葉から想像する力を育てる,などなどいろいろある。
でもやっぱり,一番のねらいは,「集団読書」と同じで,バランスを整えることにある。また,新しい出会いを通して自分の世界を広げていく機会とすることも同じく大事だ。
そして,「読み聞かせ」の持つもう一つの大きな力を忘れてはいけない。それは,読み手と聞き手の交流を促す力だ。
3年生の中には,ここでピンときた人もいるだろう。そう,つい先日行ったばかりの保育園実習。君たちは,手作りの本を園児たちに読み聞かせていた。その時の君たちの顔はとてもいい表情をしていた。もちろん,園児たちの表情もだ。まさに心の交流が図れた時間だった。
本の読み聞かせを通して,心と心が通い合う。これも読書の一つの力だ。
さて,いよいよ今日27日(日)から読書週間が始まる。
季節は秋。部活も冬時間となり,4時30分には終了。4時40分には下校となる。夏時間より1時間以上も家庭で過ごす時間が増える。
この時間を何に使うか。芸術の秋。学問の秋。そして食欲の秋。スポーツの秋。といろいろな○○の秋があり,どれも捨てがたい。しかし,今回の話の流れからして,読書にいそしむ秋でありたい。
いつものお気に入りとは違うテーマやジャンルの本に挑戦し,心をより豊かにそしてしなやかにして欲しい。
また,友だちや好きな人とお互いに読み聞かせをしあい,心の結びつきを深めるのもいいだろう。
灯火親しむ秋の夜長,せめて,2週間。手のひらで目映く輝くディスプレイから目を離し,紙に印刷された文字で書かれた「テキスト」を読み,心の解放と心からの交流を図って欲しい。