大月東中学校 美登里の日々

われら励みて人たらむ
われら学びて知るを得む
知るは即ち愛深き
行いをもて証とす
東中学 いや栄えあれ

新入生説明会が行われました。山先生と正木先生のお話より。

2013年01月30日 20時59分09秒 | 学校生活
 28日(月),平成25年度新入生説明会が行われた。1月28日現在の来年度本校入学予定者は87名。その内訳は,学区内の3つの小学校である大月西小14名,大月東小49名,強瀬小19名。そして学区外の初狩小4名,七保小1名となっている。
 説明会は2部構成で行われた。第1部は児童が校舎見学をしている裏で保護者に向けて入学準備品や学納金口座引き落としの手続きの事務的な説明。そして第2部は校舎見学から帰ってきた児童とともに中学校生活の紹介やきまりの説明,心と体の健康についての指導があった。
 今回は,この説明会2部の中で語られた山先生と正木先生の話を紹介してみようと思う。
 まずは,山先生。
 山先生は,3年生とわかば学級の社会科の授業を行うとともに生徒指導主事という仕事もしている。生徒指導主事は,いじめや暴力行為などの問題行動を未然に防止するための対策を考えたり,万が一問題行動が発生した場合には中心となってその対応にあたることになっている。
 簡単に言うと,すべての生徒がそれぞれの個性を生かしながら積極的にいろいろな活動に参加し,集団生活を営む中で満足感や充足感を感じ,学校生活が楽しく気持ちよく過ごせるようにあれやこれやと心配りをしてくれる中心となる先生だ。
 学校という集団生活を営む上で必要なのは,やはりルールだ。ルールによってお互いが安心して生活できる。だから,生徒指導主事である山先生は他の先生を代表してルールの大切さを君たちに説き,指導の先頭に立つ。
 今回の新入生説明会でも,児童と保護者に向かい,大月東中学校のきまりについて説明した。
 その終わり際に,こんなことを言った。
 「いろいろと細かいことを言ってきましたが,今まで言わなかったこと,あるいはこの入学説明会のしおりのきまりのページに書いてないことは,してもいいこと,許されることというわけではありません。例えば,授業中立ち歩かない,人を殴らない,などは書いてありません。そんなことは中学生としてやってはいけないことであると当然わかっているものとして考えているからです。書いてあることの大部分は,色や時間,位置や順序,長さなどの基準に関するものです。学校生活のきまりのすべてを書くことなんかできません。むしろ書いてない部分こそが大事で,何が良くて何がいけないのかしっかり自分で判断してください」
 さて,君たち中学生は山先生のこの言葉,どう受け止める?ここでもやはり「あたりまえのこと」の大切さ,そして,そのレベルを上げていくことが自分を高め集団の質を高めることにつながっていくことがわかるだろう。
 次に,正木先生。
 正木先生は保健室の先生。職名で言えば養護教諭。その仕事は,心と体のケアにある。具体的には君たちの健康の保持増進のために,保健指導による事故や病気の予防や,健康観察や身体測定による異常の早期発見に努めたり,ちょっとした怪我や具合の悪い時には消毒やベッドで休ませるなどの応急処置などが思い浮かぶ。また,様々な悩みごとの相談にも親身になって応じるのも最近では大きな仕事の一つとなっている。
 その正木先生が,次のような話をした。
「心と体の健康を維持していくためには,基本的生活習慣がしっかりしていないとダメです。中学校では一つの授業の時間も5分間長くなり,そして6校時ある日も5日間となります。また,部活動を朝早くから夕方おそくまでしなくてはなりません。充分な睡眠とエネルギーをしっかりとらないと,体はもちろん頭の動きも鈍くなります。「早寝,早起き,朝ごはん」を心がけ,規則正しい生活をしていきましょう。また,中学校時代は体が急激に変化・成長してくるとともに,それにつれて心も不安定になり,様々な不安や葛藤に襲われます。そして,やり場のない気持ちを大人や社会に反抗したり,モノにぶつけたりもします。でも,身体の変化に対するとまどいも,人間関係上の悩みや苦しみも,そして反抗したい気持ちも,どれもみな成長していく上であたりまえのことです。解決の方法が見つからない時,保健室に来て私に相談してください。感情のままに他人や自分を傷つける行為に走るのではなく,よりよい解決の方法を一緒に考えたいと思います。また,お父さんお母さん方も「嵐の時代」にあたる子育てで悩むこともある時は気軽に相談に来てください。大事なことは,恥ずかしがらずに時々子どもたちを「ぎゅっ」と抱きしめること。それだけで子どもたちは安心するはずです」
 前半部分,ここでもまた「あたりまえのこと」の大切さが話されている。何度となく繰り返されるのは,「あたりまえが一番むずかしい」からだ。
 また,後半部分も大事。先にも書いたが,正木先生は心のケアの専門家。しかも君たちのお母さんの年代を教えたベテランの先生。友だちや担任の先生に打ち明けられない悩みがあったら保健室を訪ねてみよう。きっと君たちの心強い存在になってくれるはずだ。
 お父さんお母さん方も,心と体の成長に関わる悩みがあったら保健室を訪ねてみてください。また,お子さんを「ぎゅっ」と抱きしめることも忘れずに。

※おまけ
 去年の夏,キッチンで風呂上がりのビールを立ち飲みしていたら25歳にもなる娘が近づいて来るやいなや突然抱きついてきた。不意の出来事にびっくりして棒立ちになっていると肩が小刻みに震えて泣いている気配がする。お互いに,何があったとも言わず,何があったとも聞かないままに,それこそ,「ぎゅっ」と抱きしめてやり,しばらくしてから頭をぽんぽんとたたいやると,娘は「ありがとう」と一言いって自分の部屋に戻っていった。次の日の朝,昨日の夜は何事もなかったような顔をしていつものように勤めに出かけていく娘の姿を見送りながら,いくつになっても子どもは子どもはだなぁとつくづく感じたことを正木先生の話を聞いた時思いだした。
 お父さん,お母さん。「くそ婆ァ!」と言われようが,「オヤジ臭い」と煙たがれようが,親は親であり,子は子であり続けます。予防のためにはもちろん,荒れている時こそ「ぎゅっ」と力強く抱きしめて気持ちを落ち着かせ,安心させてやることが必要です。大丈夫,悪態をいくらつかれようが,子どもは心と反対のことをきっと言っています。親としての自信を持って頑張ってください。ただし,「親離れ」「子離れ」するために,適当な「間合い」をとることも忘れずに,ね。

駅伝選手にご声援ありがとうございました。

2013年01月27日 16時39分16秒 | 学校生活
 駅伝選手にご声援ありがとうございました。
 結果は次の通り。

  男子Aチーム 第2位 1時間31分44秒
  男子Bチーム 第8位 1時間38分35秒
  女子Aチーム 第6位 1時間23分29秒

  区間賞 第7区 土屋遼太郎 13分11秒(3.9km)

 なお,男女ともに優勝は櫛形中駅伝部,全国レベルの強豪校だった。
 しかし,なんといっても圧巻は7区で区間賞を得た土屋くんだ。
 畑倉中継所で6区を走る小川くんからたすきを引き継いだとき,先行する猿橋中との差は35秒。それを追い抜いて9秒差でゴールしたばかりか,記録的にも優勝した櫛形中の7区走者より26秒も上回る成績を修めた。
 まずは土屋君に拍手を。
 もちろん,土屋君の力だけで第2位に入れたわけじゃない。土屋君にまでたすきを繋いだチームの仲間がいてこそ最後のがんばりが出たのだと思う。だから,繋いだAチームみんなに拍手を。
 そして,最後は駅伝選手として冬休み返上で汗を流した全員。惜しくも上位入賞は逃したといえ,仲間同士で励まし合い,競い合うことで,練習を続けることが出来,記録を伸ばすことができた。そんな選手たちに大きな拍手を。
 選手諸君。苦しかった分だけ力がつき,辛かった分だけ成長したはずだ。中学校時代にここでこうして頑張った力が,やがて必ず君たちの支えになるはずだ。
 ご苦労さん。今日はゆっくり休み,明日からもまたがんばろう。

駅伝選手たちに沿道からの声援をお願いします。

2013年01月27日 07時07分56秒 | 学校生活
 今日27日(日),積雪による路面凍結のため一週間延期となった大月市駅伝競走大会が行われる。
 当初の予定では本校から男女各2チームが出場する予定だったが,女子に体調不良およびケガをする生徒が続出したため,女子は1チームに統合,再編して臨むこととなった。
 各チームのエントリー選手は次の通り。各区の(場所)は中継所,通過時刻はトップチームの通過予想時間となる。コース図はここをクリックすると見ることができる。なお大月市駅伝の要項はここで手にはいる。
 声援は走る選手の背中を強く押す。一人でも多くの生徒や保護者のみなさんからの励ましの言葉をいただきたい。

 開会式: 9:10 大月東小学校
 閉会式:14:00 大月東中学校

             通過時刻   男子A      男子B      女子A
 1区(大月市役所)   10:30   志村真生    松永武康    佐藤蒼乃
 2区(猿橋中下)    10:42   高橋克晴     坂佳希    谷内百恵
 3区(宮古橋)      10:50   増井滉太    山口博史    仲野真那実
 4区(浅川入口)    11:00   吉村湧太    小俣 駿
 5区(オモレバス停)  11:11   幡野貴士    斉藤 聖
 6区(浅川入口)    11:04   小川智史    天野虎生介   横内美来
 7区(畑倉小)      11:17   土屋遼太郎   山口健太    小林 結
             補員      伊奈聖琉,横瀬大雅
                      小泉友香,天野智梨,細川水輝,宝木梨緒,入鹿山沙来

3学期始業式が行われました。

2013年01月10日 12時42分37秒 | 学校生活
 10日(木),第3学期始業式が行われた。佐野校長先生の「努力」と「継続」の大切さについての講話に続き,各学年代表から冬休み中の生活の様子の報告と3学期に向けての決意が発表された。
 以下に発表原稿を掲載する。

冬休みをふりかえって3学期に向けて
1年1組 白鳥安俊
 僕の冬休みの生活態度をふり返ってみて思ったことは,規則正しい生活ができなかったということです。自分の起床時間と就寝時間をふり返ってみると両方とも遅いことがわかりました。冬休みだからといって遅くまで起きているわけではなく普段学校に行っているときのように「早寝早起き朝ごはん」を忘れず規則正しい生活をすればよかったと反省しました。
 僕の3学期の目標は数学をがんばることです。1学期の始めより点数が少し下がってしまったので,予習や復習をしっかりして授業をわかるようにしたいです。数学だけではなく他の教科もがんばりたいです。
 僕は2学期,クラスのみんなを充分にまとめられませんでした。3学期は声を大きくして指示を通せるようにしたいです。そして,3学期は3年生に贈る会があるので,1年生の学年目標の one for all, all for one を目指してがんばりたいです。


冬休みの反省と三学期に向けて
2年2組 鈴木菜穂
 私はこの冬休み、勉強と部活に力を入れました。私たち二年生は四月から受験生になります。だから、宿題以外にも二年生の復習をし、これから難しくなる勉強に備えることができました。
 部活では、二月にある発表会に向けて、沢山の練習をし、力を合わせて良い音楽を作ろうとみんなで頑張ることができて、とても充実した冬休みを送ることができました。 (本日の席書き大会の様子)
 三学期からは、学習面や生活面でまとめをし、四月から三
年生になるという自覚を持ち頑張りたいと思います。特に、学年としてのまとまりを大切にしたいと思っています。新しい生徒会役員も決まり、私たち二年生が先頭に立って、沢山の人たちをまとめていかなくてはなりません。そのためには、私達がまとめる前に、私達学年でのまとまりを強くしなければなりません。だから、一人一人が自覚を持ち、四月に向けての準備をしていきたいと思います。

3年生の冬休みと3学期
3年3組 久根口 陸
 私たち3年生の多くは,今年,高校を受験します。私もその中の1人です。そのため昨日までの冬休みは今まで過ごしてきた中でも特別でした。
 3年生の冬休みは受験の対策をするための大切な期間です。自分の苦手を克服し学力を伸ばす絶好の時期でした。そのため私は冬休みに入る前に「毎日質の高い家庭学習をする」という目標を立てました。
 毎日するのは大変だと思いましたが受験生としての自覚を持ち臨みました。
 冬休みの序盤は毎日しっかりと学習ができていました。理科と社会の問題集を何度も繰り返しやることで頭の中に記憶することができたと思います。
 しかし,年末年始になると勉強を怠け始めてしまいました。「正月だったから」というのはただの言い訳であり,そこを反省すべき,と思いました。
 冬休みの終わりのほうはまたやる気をとりもどし,勉強に集中することができました。
 そして,今月から中学生として最後の学期を迎えます。毎日の授業に集中するのはもちろんのこと,毎日の家庭学習を欠かさずに行いたいと思います。
 特に苦手である数学は,問題をより多く解いて基礎基本を理解できるように重点的に学習を深めていきたいと思います。
 また3学期は1年をまとめる行事があるのでそれらへの取り組みをしっかり行い,中学3年間の生活をふり返りたいと思います。
 そして,入試までの2か月間ラストスパートをかけて第一志望である高校に入学して充実した高校生活が送れるようにしたいです。
 3月の卒業式に向けて毎日の生活を送りたいと思います。


※おまけ
 3学期はこれまでのまとめをするとともに,4月から始まる新しい生活に向けて準備をするための重要な学期です。
 一日一日を大切にし,それぞれの計画に従って努力を継続していこう。

当たり前が一番むずかしい 当たり前を積み重ねると特別になる

2013年01月05日 19時23分52秒 | 学校生活
 この言葉,日本を代表する菓子職人の杉野英実がかつてNHK「仕事の流儀」の中で語った言葉。この言葉に象徴される出来事が,正月早々起きた。
 3日に行われた箱根駅伝。前回19位で予選会からの出場となった日体大が劇的な優勝。立て直しの秘訣を問われた別府健至監督はこう答える。「当たり前のことをいかにきっちりやるか。見えないところを徹底することで、ダレた雰囲気がなくなった」と。(読売新聞「よみうり寸評」2013年1月4日)
 この「当たり前のこと」とは,陸上練習のそれではなく,以下のような基本的生活習慣に関わるものだ。
  ○あいさつをする
  ○トイレのスリッパをそろえる
  ○午後10時半消灯就寝、翌朝5時半起床
  ○練習前にグラウンドの草むしりや掃除
  ○食事を栄養面から見直し、残さず食べる
 コミュニケーションをとる。「気づく」力を養う。生活リズムをつくる。環境を整える。健康を維持増進する。一つひとつが心や体,そして人を創る上で大切な意味を持つ「当たり前のこと」。
 しかし,言うは易く行うは難し。当たり前はいつでもできると思われているからこそ,その継続が難しい。
 だからこそ,「あたり前が一番むずかしい あたり前を積み重ねると特別になる」という言葉が生きてくる。
 そういえば,「習慣が変われば人生が変わる」(途中省略)などという有名な言葉もあった。
 1年の計は元旦にあり。それぞれの「特別」をめざし,できるところの当たり前から始めて,当たり前のレベルを上げていくよう努めていこう。