大月東中学校 美登里の日々

われら励みて人たらむ
われら学びて知るを得む
知るは即ち愛深き
行いをもて証とす
東中学 いや栄えあれ

第67回 大月東中学校卒業証書授与式が行われました。

2014年03月13日 22時04分12秒 | 学校生活

 3月12日(水),平成25年度大月市立大月東中学校第67回卒業証書授与式が行われ,80名が学窓を巣立っていった。
 卒業生に向けていただいた言葉,在校生の送ることばや卒業生の別れの言葉を以下に紹介する。

式辞

校長 天野博史

 山々から吹いてくる風に、かすかに春の訪れを感ずるようになりました。
 本日は、大月市教育委員会教育委員長職務代理者、中村順一郎様をはじめとする、多くの来賓の皆様方、保護者の皆様方のご出席をいただき、第67回卒業証書授与式を行えることに、深く感謝申し上げます。
 卒業生の皆さん、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。
 ふり返ると、皆さんが中学校に入学した平成23年度からの3年間は「人は一人では生きていけない」と何度考えたことでしょう。そして、自分が今、ここにこうしていられることについて、多くの方々に感謝したい、と何度思ったことでしょう。
 平成23年3月11日の東日本大震災と、それに伴う悲しい出来事は、家族で普通に生活していることの大切さに気づかせてくれました。また、普通に生活できることに感謝することに気づかせてくれました。
 卒業生の皆さん、どうか支え合う心、感謝する心をこれからも大切にしてください。そして、中学生になる春に起こった災害を忘れずに、命を大切にして生きていってください。
 この3年間、卒業生の皆さんの様々な活動が、私たちに力を与えてくれました。若者が一生懸命に頑張る姿は、地域の力であり、未来への希望であると思います。
 それは、部活動への取り組みであったり、美登里祭で見せてくれたクラスの団結であったり、市内音楽発表会で私たちに届けてくれた感動であったりします。
 ムカデ競走の時の皆さんの姿、あんな一生懸命な表情をすることがこれからの人生で何回あるでしょうか。
 中学校を卒業して社会に出て行く皆さんに、心に留めておいて欲しいことがあります。
 それは、これからも学び続ける人であって欲しいということです。「学ぶ」とは、机に向かって勉強をすることだけではなく、目標を持ち、その目標実現のために努力を続ける人であって欲しい、ということです。
 人間関係がますます複雑になり、スピードアップする21世紀の社会を主役として生きていく皆さんに、心に留めておいて欲しいことです。
 保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。また、本校のこれまでの教育活動に対するご理解とご協力に、職員一同、深く感謝申し上げます。
 終わりになりましたが、大月当局をはじめ、市議会、地域、PTA関係の来賓の皆様方、本日は、ありがとうございました。地域の皆様方の温かいご配慮とふれ合いが生徒の成長には欠かせないものと思います。
 今後も変わらぬご支援とご協力をお願い申し上げて式辞といたします。

 

告辞

大月市教育委員会

 本日、ここに、第67回大月市立大月東中学校80名の卒業証書授与式が挙行されましたことは、まことに喜びにたえないところであります。
 卒業生の皆さんに、心から、お祝いとお慶びを申し上げます。
 皆さんの本校での3年間の中学校生活は、人間としての大切な、心と体、学業の基礎を培う3年間でありました。入学した時のことを考えれば、皆さんは見違えるほどに、大きな成長を成し遂げての、本日の卒業であります。
 卒業される皆さんは、輝かしく希望に満ちた21世紀を生きる人間として、各自が誇りと勇気を持っていただきたいと思います。
 今、過ぎ去った日々をふり返ると、うれしかったこと、苦しかったことなど、色々なことが思い出として浮かんでくるでしょう。
 特に、一生懸命に学習したこと、また、学級活動や生徒会活動、部活動など、それぞれ力を合わせて取り組み、成功させたことは、在校生へ勇気を与えたことと同時に、中学校生活の集大成として思い出に残ることと思います。
 本日の卒業は、何よりも皆さん自身の努力の賜でありますが、皆さんの保護者をはじめ、ご家族の方々や、先生方のおかげであります。
 皆さんは小学校入学以来、9年間の義務教育を立派に修了し、これからは、それぞれ新しい道を歩んでいくことになります。
 今、社会は、情報化、国際化など、めまぐるしく変化し続けています。
 同時に、自由ではあるけれども、大変厳しい競走が強いられることもあり、他人に惑わされない確固とした自立が求められ、また、自己責任が強く問われている社会であります。
 教育委員会は、皆さんが、このような社会にあって、豊かな心を持ち、たくましく生きる人間を目指して、新しい環境に立ち向かうことを、心から願っています。
 それには、まず健康であることが第一であります。
 皆さんはまだ若く、成長の過程の中にいます。心と体は一体であります。進んで体を鍛えるよう努力してください。
 次に、目標を持ち、自分の足下をしっかり見定めながら、粘り強く進んでください。
 さらに、人は一人では行けません。ご両親や家族、先生や友だちなど、大勢の人々に支えられての自分であることを忘れず、感謝と思いやり、人々への奉仕の気持ちを持ち続けていただきたいと思います。
 ご列席の保護者の皆さんには、心からお祝いを申し上げますとともに、この3年間、生徒の学校生活を支え、本校の教育振興に、ご理解とご協力を賜りましたことを、ここに深く感謝申し上げます。
 また、入学以来3か年の長い間、指導にあたられた校長先生をはじめ、すべての先生方にも、心からの敬意と感謝を申し上げるものであります。 卒業生の皆さんが、ますます多く成長していくことと、健康で明るい人生を送ることを心から祈って、告辞といたします。

 

祝辞

PTA会長 湯山知英

 卒業生の皆さん、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。
 子どもたちが無事、中学校三年間の学業を修め、この大月東中学校を巣立ち、力強く羽ばたいて行く今日の良き日を迎えられましたのも、日々熱心にご指導下さった校長先生をはじめ、教職員の先生方のおかげと心より深く感謝しています。
 また、「大月」市議会議員様方をはじめ、ご来賓の皆様には、大変お忙しい中、ご臨席を賜りまして、保護者を代表して、お礼を申し上げます。誠にありがとうございます。
 さて、卒業生の皆さんは、この大月東中学校で過ごした三年間をふり返って、今、どんな思い出が胸に浮かんでいますか?
 修学旅行、美登里祭、そしてクラスや部活動で仲間たちと共に笑い合い、時に気持ちがすれ違い、悩んだことでしょうか?
 しかし、今は、その一つひとつが、あなた方一人ひとりの成長を育む大切な、かけがえのない思い出です。
 春からの新しい環境の仲で、皆さんはまた様々な経験を重ねていくことでしょう。
 相手の気持ちを大切に思いやり、人の苦しみ、傷みを感じ、分かち合い、お互いを助け合えるような、いい友人を、どうぞ、たくさん作って下さい。
 そして、この大月の地には、幼いときから共に育った仲間がいること、お世話になった担任の先生をはじめ、教職員の先生方がいらっしゃること、大切な家族、地域の皆さんの温かさがあることを、どうぞ、決して忘れないで下さい。
 新しい世界への扉を開き、勇気を持って羽ばたいていく皆さんの未来に幸多かれと願い、私のあいさつさせていただきます。
 ご卒業、心から、おめでとう。

 

送辞

在校生代表 河野歩未

 大雪に見舞われ、寒さが厳しかった今年の冬。3月に入り、寒さも緩み始めてきました。私たちの故郷、大月市にも春が訪れ、春の日差しが感じられるようになりました。そんな今日、この良き日に、大月東中学校を旅立たれる3年生の皆様、ご卒業おめでとうございます。私たち、在校生一同、先輩方の門出を心よりお祝い申し上げます。
 さて、3年間の中学校生活を無事修了され、卒業式を迎えられた今、先輩方の胸の中は様々な思い出で満たされていることでしょう。私たち、在校生も先輩方と共に過ごしてきた日々が次々と思い出されます。
 思い起こせば2年前。私たちが期待と不安を抱きながら入学したあの日。先輩方はこの体育館で、私たちを笑顔で迎えて下さいました。何もかもが新しく右も左も分からなかった私たちに、優しく話しかけ、学校生活のことを丁寧に教えて下さいました。
 先輩方と過ごしてきた中で最も心に残っているのは、美登里祭です。新校舎への引っ越し作業などで取り組み期間が少ない中、私たちが見ていないところで着々と準備を進めて下さいました。全校合唱では、わずかな時間も大切にできなかった私たち後輩に厳しく注して下さいました。当日の合唱は、先輩方の絆はもちろん、全校生徒が一つになり、迫力のある歌声が体育館いっぱいに響き渡りました。まさに、全校生徒が一つの輪になった春寒でした。私たちは、先輩方から、全校生徒が一つになる素晴らしさや、感動、そして、そのために必要な姿勢を学びました。先輩方の熱心な取り組みの結晶であるあの美登里祭を私たちは、今でも忘れることができません。
 また、先輩方は、日々の生活の中でも頼れる先輩として、いつも先頭に立ち、私たちを導いて下さいました。先輩方の、全校集会での整列の様子や合唱に対する姿勢は、私たちのよき手本でした。
 ふり返れば、様々な場面で、いつも先輩方に支えていただいていた私たち。部活動や生徒会活動にいつも前向きに取り組む姿勢はとてもたくましく、私たち後輩にとっても勉強になりました。そんな先輩方が明日からいないのだと考えると、寂しく、とても大きな不安を感じます。しかし、私たちは、目に焼き付いたもの、心に残されたもの、そして築き上げた全校生徒の「輪」を大切にし、教えていただいたものを必ず生かし、来年度新生大月東中学校を築き上げていきます。
 最後になりましたが、3年生の皆様は、明日からそれぞれの道を歩んで行かれると思います。先輩方の素敵な笑顔が絶えることなく、いつまでも夢を追い続けて行かれることを、在校生一同心よりお祈りし、送る言葉とします。

 

答辞

卒業生代表 高橋克晴

 3年間をふり返ると、いつも私たちのそばには大切な仲間、頼りになる先生方がいてくれました。挫けそうになったときには励まし合い、嬉しいときには共に笑い、そして泣き、この仲間たちがこそが毎日の学校生活を共に過ごした大切な存在です。その仲間たちと共に成長できたことを誇りに思います。今日、卒業式を迎え、明日からはそれぞれの進路を一歩ずつ歩んでいかなければなりません。しかし、進む道が違っても、私たちの絆の輪は切れることはないでしょう。皆、一緒にいてくれてありがとう。私は大月東中学校で皆と過ごした日々を忘れません。
 さて、今日ここで、私たちの門出を見守って下さっている先生方、たくさんのご心配とご迷惑をかけました。たくさんの優しさ、厳しさ、そして愛を持って私たちを指導して下さりありがとうございました。先生方から教わったことを忘れません。
 そして、今日まで私たちを育ててくれたお父さん、お母さん、ありがとうございました。反抗期の私たちは素直になれないこともあったけれど、こうして胸を張って卒業できるのも、お父さん、お母さんのおかげです。本当にありがとうございました。
 また、在校生の皆、頼りない私たちだったかもしれないけれど、今までついてきてくれてありがとう。私たちの母校であるこの大月東中学校をさらに温かく、豊かなものにしてくれることを期待しています。
 私たち、80名、大月東中学校の卒業生として恥ずかしくないよう、毎日を一歩ずつ力強く歩んでいきます。最後になりましたが、皆様のご健康とご多幸、そして母校大月東中学校のますますのご発展を心からお祈りし、別れの言葉といたします。

 

※おまけ
 卒業おめでとう。