今日は中間テスト。1年生にとっては,中学校での初めての定期テストだ。2・3年生にとっても,進級して初めてとなる定期テストとなる。今回は,定期テストについて考えてみよう。
まずは,今回の中間テストについて書かれている3年1組の学級通信『ぷらいど』第5号(5月23日発行)を読んでみよう。
中間テストになりました。今日は,39名が学校でテストを受検することができました。3年生になって学習に力が入っている人がたくさんでてきました。一部の教科の先生からも「3年生らしい,一生懸命な雰囲気で授業をやっているよ」という話しを職員室で聞かせてもらっています。
今回もテスト計画表を記入しながら,学習に取り組んでもらいましたが,最終的に計画表をこれまでに提出できた人は,18名でした。少ないといえばそれまでですが,この人たちが書いたテスト計画表からは以前とは違う意気込みを感じるものも多くありました。テスト計画表を毎日つけることは,ちょっと面倒くさい作業ではありますが,そのメリットもあります。計画を立てることで,これから先,何をやるべきなのか,どのくらいのペースでやるべきなのかが見えること。また,計画表どおりに学習をしようとすることで,日々,学習をしようとする気持ちを保てること。そして,それをやり遂げた自分に多かれ少なかれ自信が持てることなどなど・・・・。
今日は,その計画やみなさんとの会話の一部を紹介したいと思います。
H君・・・取り組みはできたので,あとはテストに生かせるように頑張りたいです。
(今までより,長い取り組み機関が取れたことに自信があるようです)
T君・・・今回,初めて取り組み表を出すことができました。
(いつも,反省文を書いていたT君。こう話しながらちょっと,うれしそうでした)
Rさん・・初めて1週間前に提出物が終わった。計画通りにできた。
(残りの1週間にやるべきことを書き出し,それをがんばっていましたね)
Mさん・・数学のテスト,楽しみです。
(毎日毎日,自主学習で苦手な数学の計算問題に取り組んでいました。計算も速くなりました)
頑張れたという自信は,次の成長につながります。私にとってもうれしい声となりました。
●保護者の皆様へ
テスト計画表の確認を日々,ありがとうございました。この取り組みは,今年度1年間の各種テストで続けていきたいと思っています。このテスト取組表を,子どもと保護者の皆様が,家庭での学習の方法について一緒に相談できる材料としていただけたら,いいと思います。お手数にはなりますが,家庭学習の習慣づけのために今後もよろしくお願いします。
●生徒の皆さんへ
テスト計画表の今後の取り扱いについて,全員にお願いしたいこと。
取り組みの反省について,反省欄を記入して,保護者に確認印を捺印してもらって提出してください。(提出期限:5月27日(月))
※おまけ
定期テストと,全国学力学習状況調査や教育課程到達度確認検査,山梨県学力把握調査などの「学力テスト」との違いは何だろう。大きく分けると,次の2つのことがあげられる。
まず,テストの作成者が本校で君たちに実際に授業をしている先生方であること。
そして,テスト範囲が特定の内容に限定されること。
つまり,出題範囲が広くどの内容が出題されるかわからない,また出題の傾向なども予測ができない「学力テスト」に比べ,先生が授業で力を込めたポイントを中心に,限定された範囲を繰り返しできることから,やればやっただけの成果が得やすいと言える。
とはいうものの,言うは易く,行うは難し。君たちの中には,いろいろな理由をつけて,やろうとしない人が少なからずいる。
いわく学習方法がわからない。いわく何をすればいいのかわからない。いわく学習内容が難しい・・・等々。
学習方法がわからない?
そもそも「学問に王道なし」。誰にでもぴったりとあてはまる効率的な学習方法なんてありえない。いろいろな学習方法に取り組み,試行錯誤する中で自分のスタイルを見つけていくしかない。
「学習の手引き」にもいくつかの例が紹介されている。先生方も授業中に折に触れて話しをしている。学級活動でも取り扱っているはずだ。まずは,それらをやってみること。何事も大事なのは実行することで,迷ってやらずにいたら,前には進めない。しかも,根気強く,ね。
何をすればいいのかわからない?
いえいえ定期テストは,先にも述べたように,範囲が狭く限定されている。やるべきことはわかっているはずだ。よほどの人でない限り,一回でその内容が頭に入る人なんていない。一回でわからなければ二回。二回でわからなければ三回。「読書百遍意自ら通ず」(どくしょひゃっぺんいおのずからつうず)の通り,繰り返しが大事。こちらもやはり根気,だね。
学習内容が難しい?
もちろん,百編繰り返してもわからないときもある。そんな時は,教えてくれた先生が君たちの目の前にいるではないか。活用(利用)しない手はない。授業中,休み時間中,テスト前の放課後,「学びの時間」。聞くチャンスはいくらでもある。しかも聞く中で,出題傾向がわかるかもしれないというおまけ付きだ。
学校教育法で定める義務教育の大きなねらいの一つは,生涯にわたって学習する基盤を育成することにある。そのために必要なのは,まずは基礎的な知識と技能の習得とそれを活用する力。
君たちの学習内容の定着を図るとともにその理解度を測り今後の指導の参考にするためには,テストは必要不可欠なものとなる。
いやいや,学校在学中ばかりでなく,社会に出ても,資格取得や昇任のために試験は続く。そして,先の学校教育法にはしっかりと「主体的に学習に取り組む態度を養うこと」とも付け加えてある。
つまり生涯学習が叫ばれる現代社会において学習方法の確立こそが究極の目的なのだ。
とにもかくにも,テストは今後も有り続け,君たちは高得点を目指し,先生たちも君たちの理解度を高めたい。もちろん,親も君たちが勉強に取り組み,良い成績を取って欲しいと願っているはずだ。
三者の意見が一致するところで,一番取り組みやすく,成果が出やすいのはこの定期テストだと,私は思う。
今年は,全学年で「学びの時間」を開設し,「テスト取組表」に保護者の確認印とコメントをいただくようにした。
大澤先生の書く「テスト取組表」をつけることのメリットを良く理解し,期末テストは全員提出をめざしてもらいたい。
君たちの学力向上に向けて,様々な策を練り,保護者の協力を得ての取り組みを展開している。期待に応えてくれることを望む。
まずは,今回の中間テストについて書かれている3年1組の学級通信『ぷらいど』第5号(5月23日発行)を読んでみよう。
中間テストになりました。今日は,39名が学校でテストを受検することができました。3年生になって学習に力が入っている人がたくさんでてきました。一部の教科の先生からも「3年生らしい,一生懸命な雰囲気で授業をやっているよ」という話しを職員室で聞かせてもらっています。
今回もテスト計画表を記入しながら,学習に取り組んでもらいましたが,最終的に計画表をこれまでに提出できた人は,18名でした。少ないといえばそれまでですが,この人たちが書いたテスト計画表からは以前とは違う意気込みを感じるものも多くありました。テスト計画表を毎日つけることは,ちょっと面倒くさい作業ではありますが,そのメリットもあります。計画を立てることで,これから先,何をやるべきなのか,どのくらいのペースでやるべきなのかが見えること。また,計画表どおりに学習をしようとすることで,日々,学習をしようとする気持ちを保てること。そして,それをやり遂げた自分に多かれ少なかれ自信が持てることなどなど・・・・。
今日は,その計画やみなさんとの会話の一部を紹介したいと思います。
H君・・・取り組みはできたので,あとはテストに生かせるように頑張りたいです。
(今までより,長い取り組み機関が取れたことに自信があるようです)
T君・・・今回,初めて取り組み表を出すことができました。
(いつも,反省文を書いていたT君。こう話しながらちょっと,うれしそうでした)
Rさん・・初めて1週間前に提出物が終わった。計画通りにできた。
(残りの1週間にやるべきことを書き出し,それをがんばっていましたね)
Mさん・・数学のテスト,楽しみです。
(毎日毎日,自主学習で苦手な数学の計算問題に取り組んでいました。計算も速くなりました)
頑張れたという自信は,次の成長につながります。私にとってもうれしい声となりました。
●保護者の皆様へ
テスト計画表の確認を日々,ありがとうございました。この取り組みは,今年度1年間の各種テストで続けていきたいと思っています。このテスト取組表を,子どもと保護者の皆様が,家庭での学習の方法について一緒に相談できる材料としていただけたら,いいと思います。お手数にはなりますが,家庭学習の習慣づけのために今後もよろしくお願いします。
●生徒の皆さんへ
テスト計画表の今後の取り扱いについて,全員にお願いしたいこと。
取り組みの反省について,反省欄を記入して,保護者に確認印を捺印してもらって提出してください。(提出期限:5月27日(月))
※おまけ
定期テストと,全国学力学習状況調査や教育課程到達度確認検査,山梨県学力把握調査などの「学力テスト」との違いは何だろう。大きく分けると,次の2つのことがあげられる。
まず,テストの作成者が本校で君たちに実際に授業をしている先生方であること。
そして,テスト範囲が特定の内容に限定されること。
つまり,出題範囲が広くどの内容が出題されるかわからない,また出題の傾向なども予測ができない「学力テスト」に比べ,先生が授業で力を込めたポイントを中心に,限定された範囲を繰り返しできることから,やればやっただけの成果が得やすいと言える。
とはいうものの,言うは易く,行うは難し。君たちの中には,いろいろな理由をつけて,やろうとしない人が少なからずいる。
いわく学習方法がわからない。いわく何をすればいいのかわからない。いわく学習内容が難しい・・・等々。
学習方法がわからない?
そもそも「学問に王道なし」。誰にでもぴったりとあてはまる効率的な学習方法なんてありえない。いろいろな学習方法に取り組み,試行錯誤する中で自分のスタイルを見つけていくしかない。
「学習の手引き」にもいくつかの例が紹介されている。先生方も授業中に折に触れて話しをしている。学級活動でも取り扱っているはずだ。まずは,それらをやってみること。何事も大事なのは実行することで,迷ってやらずにいたら,前には進めない。しかも,根気強く,ね。
何をすればいいのかわからない?
いえいえ定期テストは,先にも述べたように,範囲が狭く限定されている。やるべきことはわかっているはずだ。よほどの人でない限り,一回でその内容が頭に入る人なんていない。一回でわからなければ二回。二回でわからなければ三回。「読書百遍意自ら通ず」(どくしょひゃっぺんいおのずからつうず)の通り,繰り返しが大事。こちらもやはり根気,だね。
学習内容が難しい?
もちろん,百編繰り返してもわからないときもある。そんな時は,教えてくれた先生が君たちの目の前にいるではないか。活用(利用)しない手はない。授業中,休み時間中,テスト前の放課後,「学びの時間」。聞くチャンスはいくらでもある。しかも聞く中で,出題傾向がわかるかもしれないというおまけ付きだ。
学校教育法で定める義務教育の大きなねらいの一つは,生涯にわたって学習する基盤を育成することにある。そのために必要なのは,まずは基礎的な知識と技能の習得とそれを活用する力。
君たちの学習内容の定着を図るとともにその理解度を測り今後の指導の参考にするためには,テストは必要不可欠なものとなる。
いやいや,学校在学中ばかりでなく,社会に出ても,資格取得や昇任のために試験は続く。そして,先の学校教育法にはしっかりと「主体的に学習に取り組む態度を養うこと」とも付け加えてある。
つまり生涯学習が叫ばれる現代社会において学習方法の確立こそが究極の目的なのだ。
とにもかくにも,テストは今後も有り続け,君たちは高得点を目指し,先生たちも君たちの理解度を高めたい。もちろん,親も君たちが勉強に取り組み,良い成績を取って欲しいと願っているはずだ。
三者の意見が一致するところで,一番取り組みやすく,成果が出やすいのはこの定期テストだと,私は思う。
今年は,全学年で「学びの時間」を開設し,「テスト取組表」に保護者の確認印とコメントをいただくようにした。
大澤先生の書く「テスト取組表」をつけることのメリットを良く理解し,期末テストは全員提出をめざしてもらいたい。
君たちの学力向上に向けて,様々な策を練り,保護者の協力を得ての取り組みを展開している。期待に応えてくれることを望む。