大月東中学校 美登里の日々

われら励みて人たらむ
われら学びて知るを得む
知るは即ち愛深き
行いをもて証とす
東中学 いや栄えあれ

1学期,お疲れ様! 明日から夏休み!

2011年07月26日 11時17分51秒 | 学校生活
 今日は夏休み5日目。
 とはいっても完全休業の生徒はほんの一握り。ほとんどの人が部活やら学級の取り組みやらで学校に登校してきている。
 先生たちも君たちと同じだ。学校に登校してきて指導にあたったり,県内のあちらこちらで行われている県大会の役員として働いている。
 お互いに人心地つくのは8月からだろうか。
 そんなわけで本格的な夏休みを前にして,各学年や各学級で終業式間際に配られたたよりを今一度読み返してみよう。ためになる助言や危険からわが身を守る注意事項を再確認して欲しい。
 代表的なものとして,1年生の学年通信『夏草冬濤』を紹介する。


1学期,お疲れ様! 明日から夏休み!
72日間の1学期が終わりました。
入学式から4か月。あっという間だったと思います。
入学したての頃は,右往左往していた1年生もすっかり中学生らしくなりました。
部活動で2・3年生に混じって活動している姿もなかなか板についてきています。

さて,この夏休みには

○ゆっくり休んで,疲れを取ってエネルギーを充電してください。
○1学期にわからなかったことを時間をかけて復習することも必要です。
○普段出来ないこと(読みたかった本を読む,趣味をひろげる,ゲームはちょっとだけ!)をやってみるのも良いでしょう。
○自分の出来る家事のお手伝いもしてみましょう。

 何か一つでも「自分はやりたかった○○が出来たので,充実していた!」と言えるような夏休みを過ごしてくれたらいいなと思っています。

気をつけて欲しいのは,
■命を大事にしてください。
 かつてこの学校の3年生が,夏休みに入ってすぐ,友だちと七保の川に泳ぎに行き,淵(滝壺)にはまって命を落としたという事故がありました。私はその生徒を中2の時に担任していましたが,泳ぎの得意な元気の良い生徒でした。是非,軽はずみな行動で命を落とす,或いは事故やけがをすることのないようにして下さい。
■飲酒・喫煙・深夜徘徊,或いは他校生とのトラブルなど,事件性のある事に巻き込まれないように注意して下さい。
 ついこの間,ダイエーを出た道路で,大学生が3~4人の男に殴る,蹴るの暴行を受け,財布を盗まれるという事件が新聞報道されていました。うっかり出来ないとつくづく思いました。夜間の一人歩きや塾の帰り道,十分気をつけて下さい。また,友だちなどと調子に乗ってたばこを吸ったり,お酒を飲んだりということも絶対にしないで下さい。後から,そのつけが回ってきて・・・という生徒を私も何人も見ています。ご家庭でも十分ご注意下さい。


 ちなみに,1学年通信『夏草冬濤』のタイトルは「なつくさふゆなみ」と読む。1学年主任高石先生お気に入りの作家井上靖の本の題名からとられている。『しろばんば』『北の海』と合わせた三部作の第二部にあたり,主人公伊上洪作の旧制中学時代が描かれている。
 新潮文庫にも収められていて手頃な値段で手に入る。この夏休み,挑戦してみたらいかがだろうか。

夏季における水分補給について

2011年07月04日 09時02分27秒 | お知らせ
 先週は2日連続で山梨県が日本最高気温を記録しましたが,保護者の皆様方におかれましては,いかかがお過ごしでしょうか。
 本格的な夏を前にして心配になるのは熱中症です。室内で過ごしていても熱中症にかかることもあるということから,本校では,予防のために各教室には複数台の扇風機を設置し全て稼働させ,授業中の服装についても,体育着の短パン・半袖を可としています。
 また,しっかりと水分補給するようにも指導し,原則的に休み時間に学校の水道水を飲ませています。
 なお,これに加えて水分補給のために学校へ水筒を持たせたいとお考えの場合は,次のことがらを必ず守っていただきますよう,ご理解とご協力をお願い申し上げます。

1 水筒の中身は,水またはお茶とします。
   (ジュース,スポーツドリンク等は不可です。)
2 水筒の中身は毎日入れ替えてください。
   (前日,学校に水筒を忘れた場合は,それを翌日に飲んではいけません。)
3 ペットボトルやビン・缶をそのまま持ってくることはしないでください。
   (必ず水筒に入れて持たせてください。)
4 水筒の中身を飲む時は,休み時間と部活動だけです。
   (給食中,授業中,登下校中等は飲みません。)
5 期間は,平成23年7月5日(火)~平成23年9月30日(金)までといたします。

※食中毒が心配な時期です。水筒の衛生管理を徹底してください。

平成23年7月4日付で全家庭へ配布。

「あたりまえ」のことが,実はとても「ありがたい」

2011年07月03日 19時03分06秒 | つれづれ
 机上を整理していたら,数日前に生徒指導主事の渡邊先生が配布した『少年』という通信が書類の山の中から出てきた。書いているのは,5月の全校集会で携帯電話の利便性の陰に潜む危険性を具体的な事例をもとに話してくれた山梨県警察本部生活安全部少年課少年対策官の森澤和仁さん。何気なく読み出すと,その紙面の中で,「あたりまえ」と「ありがたい」の関係について,東日本大震災を引き合いにして綴った記事が目にとまった。昨日のブログで,授業参観へのお誘いを,同じく東日本大震災をひきあいに出して書いたものと通じるところがあったからだ。
 以下に全文を掲載するので,読んで欲しい。

 あたりまえのことですか?
 学力第一主義で,まず成績を上げることが何をおいてでも先と感じることが多くあります。家庭で,朝起きればご飯はできている,弁当もできている。支度をして,学校へ行って勉強・部活動,帰るとすぐ塾へ行って,その間にお母さんは掃除や洗濯,子どもが帰ってきて夕食。お風呂の支度もできているから,お風呂へ入って,またすぐ夜遅くまで勉強する。
 土日も部活動や休日講座,塾の講習会などで過ごし,掃除・洗濯・炊事など家事に対して親の手伝いをしたことがない。必要以外のことは,親と話さない。そして,親も個性の尊重,自主性の尊重として,ほとんどの要求を聞いてくれる。多少の違いはあれ,ほとんどの家庭でこのようなことが実態としてあるように思います。
 このような環境で育つと,子どもたちは自立に向けてのタイミングがかなり遅くなるのではないでしょうか。お母さんは眠くて起きたくない時でも,早く起きて,朝食や弁当の用意をして,子どもを起こして,支度させて,送り出し … と,なんでもしてくれる。子どもは家事に対する苦労を知らないので,こんなありがたいことはないのに,お母さんにありがたいという気持ちがおこらない。ご飯の支度,洗濯物,塾の送迎など子どもにとっては,水道の蛇口をひねると水が出てくるくらい普通であたりまえのこととなっているのです。
 「あたりまえ」のことだという感覚しかないから,「ありがたい」なんていう気持ちはおきません。
 「勉強優先」「個性尊重」「自主性尊重」の中で,本来の生活の営みや価値観,規範意識が薄れていっていないでしょうか。
 先日,仙台市に行く機会がありました。被災から3か月後の仙台,そこに住む同級生や元同僚から話を聞き,現地を目の当たりにして,さらに「あたりまえ」から「ありがたい」を感じることが多くなりました。「あたりまえ」だと思うところには,感謝の気持ちは湧いてきません。それに対して,「ありがたい」と思う気持ちは,何もかもが感謝の連続です。
 人間は,究極としては生きていること自体がありがたいと感じるものだ,とも聞いたことがあります。朝起きて命があること,ご飯を食べることができること,仕事があること,勉強できること,友人がいること,家族と生活できること…すべてがありがたいことです。
 親には,大人としての視点,先を見据えた考え方,教育観があるはずです。子どもの純粋な部分に耳を傾け,尊重すべきことは尊重し,生活の中で大切な部分を親子で考えて欲しいと思います。
 どうか,生活の中で「あたりまえ」という思いではなく,「ありがたい」という思いに切り替えてください。世界が違って見えるはずです。

 同じようなことを,学年主任をしていた時に学年通信(ブログへ転載)でも書いた記憶がある。(読みたい人はここをクリック)
「ありがたい」とひらがなで書いてしまえば意味がぼやけてしまうが,これを漢字で書くと「有り難い」となる。つまり,「有り」が「難し」で「有ることがむつかしい」,ここから「めったにない」そして「めったにない」から「貴重だ」となる。
 原典をたどると法句経というお経にある『人の生を享くるは難く やがて死すべきもの 今いのちあるは 有り難し』にいきつく。これを簡単に言い表すと,森澤さんが書いているように「今生きている私達は,数え切れない偶然と無数の先祖の計らいで生を受けて誕生したのだから,命の尊さに感謝して精一杯生きましょう」となる。
 やがてそれが,生まれ出ることばかりでなく,今こうして生きていることもたくさんの支えがあってこそであることに気づき,「あたりまえ」の事を「あたりまえ」と思わず,「あたりまえ」と思える事にでも感謝の気持ちを表す言葉として『有り難し(ありがとう)』になったというわけだ。
 生徒諸君,「あたりまえ」のことが,実はとても「ありがたい」んだぞ。
 保護者の皆さん,では,家庭の中でどう育てていったらいいか,少し考えてみて下さい。また,後日,私なりの考えを書きますので,それまで宿題とします。
 ちなみに,子育てに正解なんてありません。あったとしても一つではありませんよ。

日曜参観とPTA奉仕作業,ありがとうございました。

2011年07月02日 19時50分34秒 | 学校生活
 26日(日),日曜参観とPTA施設厚生部による奉仕作業が行われた。

 日曜参観には校庭からあふれんばかりの車が駐車した。歩いてくる人も加えれば保護者の8割以上の参加が得られたのではと思う。しかし,各クラス別の受付名簿の○を確認するとそれほどでもない。数えてみると,ちょうど130。実家庭数のおよそ半分でしかない。
 普通日に行われる学校開放に伴う授業参観や,各学期1回ずつの学年部会に伴う授業参観に比べれば確かに出席率は良い。でも,わずか半分に過ぎない。日曜勤務の保護者が多いのか,本校の教育活動に全幅の信頼をおいているのか,はたまた本校に何も期待していないのか。
 この数字を見て,頭を悩ましてしまう。聞くところによると,生徒の中には「授業参観に来ないで」という輩もいるということを小耳に挟んだことがある。思春期の中学生。いろいろなことに悩みを持つ。その一つが,見られることの恥ずかしさと見てもらいたいという欲求のせめぎあい。未熟で不安定な中学生の心情に配慮して「見に行かない」のが親心?
 いえいえ,東日本大震災は私たちに何を教えてくれたのか考えてみて下さい。学校での子どもの様子を見に行きたくてもその子どもを亡くしてしまった親がいるではないですか。また,逆に親の方を亡くしてしまって見に来てもらえない子どももいる。
 今日と同じ明日は必ずしも来ない。見に行きたくても行けなくなることだってあるんです。親として,子どもの生活のすべてを監督するのは権利であり義務でもあります。生徒に何と言われようと,学校での生活の様子や,本校の教育活動が適正・適切に行われているか確認するためにも是非とも参観にいらして下さい。それに,案外と言葉と心は裏腹ということもありますしね。
 来られる際には,たくさんの方々とお誘い合わせ下さい。「私の親来てるよ~」ではなく,「どうして私の親は来ないの」と,生徒たちがつぶやけるようになれることを期待しています。

 奉仕作業には,施設厚生部と本部役員,あわせて40名近くの保護者の皆様が参加して下さいました。中には,ご夫婦で参加したり,役員である母親にかわり父親が参加する御家庭もありました。
 花壇や校庭の草むしり,フラワーポットの花の植え替え,中庭の池の掃除,そして今年から始めた学校農園の整備に分かれ,1時間半ほどの作業に汗を流しました。
 おかげさまで,これまで手の届かなかったところも整備され,気持ちよく教育活動が遅れるようになりました。教育環境を整えてもらった分,教育内容もこれまで以上に充実していこうと決意を新たにしました。
 本当にありがとうございました。