大月東中学校 美登里の日々

われら励みて人たらむ
われら学びて知るを得む
知るは即ち愛深き
行いをもて証とす
東中学 いや栄えあれ

二十日ダイコンの継続観察   1年 卯月 龍

2012年09月30日 21時24分56秒 | 学校生活

 夏休みの課題として提出された作品が,校内選考を経てそれぞれの研究会に提出され,高い評価を得て学校に戻ってきている。全校生徒の前での表彰は後日になるが,その概要について報告する。
 まずは,第65回北都留地区児童生徒理科自由研究発表会で「優秀」に輝いた,卯月龍君の「二十日ダイコンの継続観察」を紹介しよう。


二十日ダイコンの継続観察
1年 卯月 龍

目的
 夏休み中に収穫できる野菜を探していたら,二十日ダイコンが短期間で生育できることを知ったので,本当に二十日で育つか観察してみようと思いました。

観察対象
 二十日ダイコン
 今回はベビーラディッシュという種類を調べました。通常二十日ダイコンは,発芽温度が15度から28度くらいなので,真夏や真冬は難しいそうですが,八月の暑い時期にどれだけちゃんとしたものができるか調べてみようと思いました。

経過(抜粋)
 7月31日,観察開始。天気と温度,変化の様子を記入。
 8月2日,早朝に5つ発芽。夕方には大量に発芽。
 8月7日,予想以上にたくさん発芽。間引きをした部分としない部分では成長がどのくらい違うのか調べることにする。
 8月16日,さらに間引いたものを,即効性のある液体肥料を使用し,肥料の有無で成長に差があるか見ることにする。
 8月20日,20日過ぎたが収穫できない。暑さ負けで生育が遅いのだろうか。
 8月23日,ダイコンの葉の形になり,根本の赤い玉が見えてきた。
 8月26日,収穫。冒頭の写真。左:間引き・肥料あり,中:間引きのみ,右:間引き・肥料無し。

結果・考察
 27日間でここまで育った。肥料の有無では葉の大きさに差が出た。
 肥料ありの方は,たくさん丸くなったが,肥料無しの方はあまり丸くならなかった。
 間引き無しの方は太陽光があたらなくて,光合成ができず,葉が変色してしまった。
 種袋には約25日間で収穫できるとあるが,これほどの暑さだと30日くらいかかるのではないかと思った。
 虫の被害を心配していたけど,葉をかじられたりはなかった。
 晴天続きの猛暑だったけれど,なんとか収穫することができて良かった。



 ダイコンの生育の様子を毎日観察し記録する。動植物を題材にした自由研究の王道を行く作品。
 簡単そうに思えて,案外と「毎日」がたいへん。3日坊主で終わることが多い中,龍くんはやり通した。それだけでも立派。
 それに加えて,観察途中で疑問に思ったことを,次々と研究課題に加えて発展的に研究していく探求力もすばらしい。
 さらに,実証した結果ばかりでなく,「光合成」という理科で学んだ知識を活用して考察も行っている。
 継続する力,探求する力,身につけた知識や技術を活用する力。
 単に理科ばかりでなく,他の教科でも,日常の生活の中でも必要とされる力だ。
 さらに磨きをかけていこう。

初めての美登里祭・・・一年生の作文より。

2012年09月27日 16時56分03秒 | 学校生活
 美登里祭が終わってから早いもので2週間あまり。君たちの感動のドラマをお伝えすると書いてからだいぶ経ってしまった。少々,香が抜けてしまった感があるが,1年の学年便りに掲載された作文を転載する。

1年1組 河野 快晴
 ぼくが初めての美登里祭を終えて思ったことは、小学校の運動会のような感じだと想像していましたが、予想をはるかに上回る大変さだったことです。
 まず、部門別に分かれて仕事をするのはとても大変でした。小学校の運動会よりもはるかに仕事が多かったからです。小学校のときは、人にまかせておけば、すぐに終わったけれど、中学校の部門では、人にまかせておいても、自分でやらなければ何も進まないことを痛感しました。自分のことは自分でやらなければいけないと改めて感じました。体育部門の1年生責任者になっていましたが、仕事はあまりできず、部門の女子がほとんどやってくれていました。来年はこのようなことがないようにしたいです。
 体育部門の総練習のときは、失敗してしまった人もいたけれど、本番では失敗も少なくしっかりとできました。失敗してもみんなで助け合いながらできました。みんなの協力が出せたと思います。
 文化祭では、クラス合唱の指揮をしました。先生から指揮をしろと言われてやってみましたが、これがまた大変で、体全体を使って指揮をしたり、腕を上げてやったり、声を大きくするときは、指揮を大きく、小さくするときは、指揮を小さくしたりと、思っていたより難しかったです。本番では、あまり声が出ていませんでしたが、クラスが一つにまとまってみんな楽しく歌っていたように感じました。結果は、2組に負けてしまいましたが、楽しくできたのでよかったです。
 学年発表でのオリンピックは、ハンドスプリングを派手に失敗してしまい、悔いが残っています。少し残念です。来年は、今年出来なかったことを活かして楽しく、協力してやりたいです。

1年2組 小泉友香
 自分にとって初めての美登里祭。思っていたよりも時間があっという間に過ぎていってしまいました。
 私は体育部門だったので学年テントに居た時間がなくて残念でした。だけど、体育部門で決められた仕事が出来たので良かったです。
 体育部門としてクラスのみんなに指示を出した学年種目「馬バケポン!」は結果的には1組に負けてしまったけれど、みんなが一生懸命に出来ていたので良かったと思いました。その後の長縄、綱引き、変則リレーも負けてしまいました。特に私が一番力を入れていた変則リレーが負けてしまってくやしかったけれど、みんなでバトンをつなぎ、協力して走れたので良かったです。
 最後の種目「ムカデ競争」。これだけでもいいから勝ちたいと思い、体育部門の人たちを中心に1年2組のみんなで円陣を組みました。気合いが入ったおかげか、スタートの一走から転ばないで二走、三走、四走と気持ちをつなぐことができ、勝つことができました。ムカデで勝ったときはとてもうれしかったです。ムカデ以外は負けてしまったけど、勝とうと2組なりに頑張れたと思うので良かったです。
 文化の日は、オリンピックのパフォーマンスでしっかりバトンを渡せたので良かったし、美登里祭が終わった後、2組の絆が深まったような気がしました。

1年1組 下澤 恵
 私が初めての美登里祭で感動したのは、1年1組の長縄跳びです。今までで最高記録の23回をとぶことができました。
 練習のときは、みんながばらばらで十数回しかとべませんでした。男子は真ん中のところで必ずひっかかり、全く記録が伸びませんでした。なわとびはすてて、他の種目を頑張るなど、前日はあきらめていました。
 しかし、当日練習の時とはみちがえるほど記録が伸びました。2組は練習で記録が良かったので勝てるかどうか、少し不安もありました。でも、このような記録を出せたので、悔いはありませんでした。爽快な気持ちでした。他の種目もおそらく1組にとって記憶に残るものになったと思います。体育の日、1組はみごと2組に勝つことができました。来年も精一杯頑張って、楽しい美登里祭にしたいです。
 文化の日はクラス合唱や部の発表、学年の発表など忙しかったです。でも、それぞれをきっちり頑張りました。来年はさらにグレードアップできるように練習をついでいきたいと思います。
 何ごとも努力して、何回も練習して、そしてみんなで協力していくことが大切だと思います。来年は2年生で後輩もいるので、先輩らしさもだし、3年生を支えていけるようになりたいです。


 勝負事だから勝ち負けがあるのがあたりまえ。そして,勝負事だから勝つことに価値があるのもまた事実。
 しかし,たった一人の勝者に対し,敗者は無数。たくさんいる敗者には何も得るものが無いのかというとそうではない。
 勝ち負けは結果の一つに過ぎず,勝ち負けに至るまで,そしてその後にも無数の結果と「勝つこと」以外の多くの価値が存在する。
 学校の教育活動で,互いに競い合うことを通してねらう結果と価値は大きく分けると次の2つ。
 一つは,勝とうと努力することにより持っている力を伸ばすこと,新しい力を発見すること。
 もう一つは,同じ目的に取り組むことによって生徒同士の結びつきが強まり,「群れ」から「集団」へと質を上げることだ。
 自分づくり,仲間づくり。一生懸命頑張った分だけ力がつき,仲間が多くなる。
 一年生諸君。中学校生活はまだ半年を過ぎたばかりだ。
 これからも,いろいろな活動に積極的に関わり,挑戦し,仲間とともに取り組む中で,心豊かな学校生活を営み,東中の伝統を引継ぎ,発展させていこう。
 くれぐれも自分で自分の可能性を狭めたり,仲間の足をひっぱるような行為をして独りぼっちにならないようにね!

明日の大月市の教育を語る会へのご案内

2012年09月27日 09時46分04秒 | お知らせ
第39回「明日の大月市の教育を語る会」実行委員会
実行委員長(大月市P連会長)  石井一暢
大月市校長会々長  小俣芳和
大月市教頭会々長  村上嘉幸
大月市教育会々長  河端雄一

 秋涼の候、各位におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素より、大月市の教育向上のため、ご理解とご支援を賜り誠にありがとうございます。
 さて、市内小中学校のPTA会員と教職員は、過去38年間にわたってともに手を携え、「たくましく、かしこい子ども」を育てることを目的として、「明日の大月市の教育を語る会」を実施してきました。
 本年度も次のように「第39回明日の大月市の教育を語る会」を開催いたします。多くの皆様のご参加をお願いいたします。

1 日 時  平成24年10月20日(土) 午前8時45分 受付開始
       午前9時00分 開会
2 会 場  大月市民会館大ホール
3 主 催  大月市PTA連合会  大月市校長会  大月市教頭会  大月市教育会
4 後 援  大月市  大月市教育委員会
5 ねらい  ■教育の今日的課題をとらえ、教育への認識を高めるとともに、地域の教育力の向上を図る。
■義務教育の場における教育条件の整備と充実、保護者負担の軽減等の要求行動の強化を図る。
6 テーマ  「21世紀を担う子どもたちの健全育成をめざし、教育のあり方をともに考えよう」
7 日程及び内容
       ○受   付  8時45分~ 9時00分
       ○開会行事  9時00分~ 9時20分
       ○議   事  9時20分~10時40分
             市への要望事項及び教育課題についての話合い
       ○講   演 10時50分~12時00分
            「豊かな子どもの世界をつくろう ―家庭・地域でできること― 」
               講師 山梨県立大学 教授 坂本玲子 先生
       ○閉会行事 12時00分~12時10分
8 その他 ■保護者・来賓・役員の方は市民会館駐車場に駐車してください。
市民会館駐車場が満車の場合は、旧興和跡地(大月駅北側)に駐車をお願いします。

  ※駐車スペースに限りがありますので、各学校で、できるだけ相乗りでお越しください。
  ※本校保護者の皆様には,生徒を通じてすでにご案内をお届けしてあります。出欠票の提出をお願いします。

家庭科で調理実習をしました。

2012年09月25日 17時27分20秒 | 学校生活
 25日(火),2校時,1年2組家庭科の授業。調理実習で,けんちん汁を作った。バンダナキャップにマスク,エプロンのいでたちで,みんな真剣に食材に向かう。これまでに1年生が調理したものは,ハンバーグといわしの蒲焼き。3回目ともなると,自然と役割分担が決まるのか,切る,炒める,煮るの調理と並行して洗い片付けを手際よくやっていく。4月から比べると,成長したものだと感心。
 できばえは写真の通り。具だくさんのてんこ盛り。お味は,というと,「うまい」の声もあれば,「ちょっと薄いよね」の声もちらほら聞こえてくる。好みもあるので,いろいろな意見があるのはあたりまえ。ただし,「まずい」との声はどこからも聞こえてこなかった。
 今日は時間の都合で食べることができなかったが,昨日の1組の作品を食した感じでは,火がしっかりと通って柔らかで,味もいい加減で染みこみ,オススメの一品に仕上がっていた。
 これは是非ともお家の人にも食べていただきたい。
 1年生諸君。レシピを載せておくので,学校で学んだ成果を是非とも披露して欲しい。

けんちん汁の調理----------------------------
◎注意点
※5種類の切り方で野菜を切る
  大根・人参 →いちょう切り
  ごぼう   →ささがき
  こんにゃく →たんざく
  さといも  →輪切り
  ねぎ    →小口切り

※ごぼうの変色を防ぐ

※水は900ml+120ml(蒸発分)

◎手順
1 材料を切り,ささがきにしたごぼうの変色を防ぐために水につけておく。
2 なべに油とごま油を熱し,さといも,ねぎ以外の野菜とこんにゃくをいためる。材料に火が通ったら,とうふをくずして入れ,いためる。
3 水を加え,強火で煮て沸騰したら火を弱めてあくをすくい取り,次に塩とさといもを入れ約15分間煮る。


交通安全フェスティバルに参加してきました。

2012年09月24日 09時39分52秒 | つれづれ

 21日付のブログで紹介したとおり,天野旬聖くんの弁論と小泉陽代さんの勇姿を目当てに「大月交通安全フェスティバル」に参加した。
 開式前に控え室にいた旬聖くんを激励しに行くと,いくぶん緊張した面持ちではいるが,いつものように目をくりくりさせてハキハキと受け答えをしてくれた。
 そう言えば2年前の入学式で新入生代表として「誓いの言葉」を述べたことを思い出し,またこの1年間は生徒会副会長として事あるごとに前に出る機会も多く,さらに経験値を上げたのだなと感心した。
 もちろん,本番の弁論も落ち着いた態度で声も大きく,堂々の発表だった。10月18日(木)に行われる県大会でも好成績が期待できそうだ。
 もう一人,陽代さんの方も無難に一日署長としてのあいさつを終え,元学年主任としてホッとするとともに,数年ぶりに成長する姿を見ることができ,とてもうれしく思った。
 式後の立ち話でも,まだ試合に出ることは少ないものの,夢の実現とバスケと仕事の両立をめざして頑張っている様子を聞くことができ,「プロ」として,また「職業人」としての自覚と責任を感じることができたのも良かった。
 機会があったら,「キャリア教育」の講師として学校に招き,その「頑張り」を中学生たちに聞かせたいと思う。

 時間に余裕があったので,2階,3階で行われていた望月大耿先生が主催する「耿玄社学生書道展」に立ち寄る。作品を見ていると,会場の案内をしていた30歳近くの美しい女性に声をかけられた。七保二中時代の教え子で,自分のことは棚に上げ,こんなところで何をしているの?と間抜けな質問をする。なんと,望月先生の息子さんに嫁いで,会場のお手伝いをしているとのこと。
 犬もあるけば何とかではないが,街を歩けば教え子,保護者に出会う。時には窮屈にも感じるが,かつて教えた子どもたちの成長した姿を見ることができたり,子どもたちの近況報告を聞き取る中で保護者の方々久しぶりに話ができることは,うれしい限りだ。
 さて,彼女の案内で学生たちの作品が展示されている一角に進むと,本校生徒の作品も何点か展示されていた。大人顔負けの「書」を見て,学校生活では見ることのできない生徒の持つ力の一端を知ることができ,こちらも今日の大きな収穫の一つだった。
 ただ残念なのは,書道展は23日(日)で終了し,せっかく紹介しても今年は見ることがもうできないことだ。

 この2日間,学外で頑張る東中生(卒業生も含めて)の姿を紹介した。
 みなさん,学外でがんばる東中生の姿の情報をお寄せ下さい。