大月東中学校 美登里の日々

われら励みて人たらむ
われら学びて知るを得む
知るは即ち愛深き
行いをもて証とす
東中学 いや栄えあれ

平成24年度 第一学期始業式

2012年04月08日 08時13分07秒 | 学校生活
 6日(金),体育館で第一学期始業式が行われた。1年生は全員出席。2年生と3年生はそれぞれ3人ずつ欠席。全校生徒239名が一堂に会した。壇上より生徒を見渡すと,あらためてその少なさを実感する。そして,1,2年生の男女比のバランスの悪さに気づく。
 集会隊形を考えなければと,課題が一つ出てきた。小規模校への移行により,変化する事態をできる限り予想して事前に対応策をとっていきたいとは思うが,実際の場面にならないと課題が見えてこないことも多くある。
 昨今はやりの「流行と不易」という言葉。何を残し,何を改めなければならないか。昔はこうだった,ああだっただけではなく,これからはこうしよう,ああしようという変化に対応できる柔らかさが必要になるとつくづく思った。

 さて,始業式では,2,3年生の代表が一学期の抱負や一年間の目標を発表してくれた。昨日行われた入学式で,新入生代表が発表した「誓いの言葉」とあわせて掲載する。


誓いの言葉
大月東中学校新入生代表 河野快晴

 今日は,僕たち平成24年度大月東中学校新入生のために,このような式を開いていただき,ありがとうございます。校長線をはじめ,先生方や来賓の皆様ありがとうございます。そして何より,今日の日を迎えられたのも,父や母のおかげだと感謝しています。
 僕たちは今まで,周りの人たちがつくってくれた道を,あたりまえのようにあるいてきましたが,これからは少しずつ自分で道をつくっていかなければなりません。
 中学校では,小学校には無かった学園祭や部活動などがあります。英語も本格的に始まります。何もかも初めてなので,分からないことがたくさんありますが,先生方や先輩の力やアドバイスをもらいながら,将来の夢に向かって一歩ずつ歩いていきたいと思います。
 そして,3年間仲間たちとお互いを高め合いながら,将来の夢に向かって一歩ずつ歩いていきたいと思います。
 そして,3年間仲間たちとお互いを高め合いながら,当たり前のことを当たり前に出来る中学生になっていきたいです。
 これからよろしくお願いします。


1学期の目標
2年生代表 橋克晴

 僕の1学期の抱負は,学習と生活でそれぞれ一つずつあります。
 学習の面では,昨年よりも授業に集中し,こつこつと復習しながら学力を高めていきたいです。
 生活の面では,まず新しいクラスの皆と交流を深め,毎日楽しく,けじめをつけて過ごしていきたいです。
 今年度から先輩の身となるので,部活動では,プレーはもちろんのこと,体力などの基礎にも磨きをかけてもっと活躍できるようにしたいです。また,後輩たちにも先輩として恥じぬ行動をとり,部活動をより充実した有意義な活動にしていきたいとおみます。
 2年生の学年全体としては,自分の置かれている立場を考えて,昨年よりもより良い学年となるように一生懸命努めたいと思います。


今年の目標
3年生代表 小林 結

 中学校に入学して,2年がたちました。青学年のみんなと出会ってから2年。その2年間で私たちは大きく成長することができたと思います。
 2年生の3学期に学年総会が行われて,どんな最上級生になりたいかみんなで話し合いました。
 後輩に思いやりがある先輩,苦手な事や苦しいことに挑戦する先輩など,たくさんの意見がでました。
 4月から最上級生になり,この東中を引っ張っていく私たち。
 学年総会で出た意見を目標とし,美登里祭など様々な行事があるので,みんなと協力して,よりよい東中を作っていきたいと思います。
 そして,部活が出来る時間も少なくなりました。私は陸上部に所属しています。私の種目である長距離は,自分を強くしてくれて,決してあきらめてはいけないことを教えてくれます。悔いの残らないように,最後まであきらめないで前を向いて走っていきたいです。また,これから入ってくる1年生たちも部員のみんなとしっかり引っ張っていきたいです。
 勉強面では,まじめに取り組んで,分からないことがあったら先生や友達に聞くなどをして苦手を無くしていきます。受験生としての自覚を持ち,学習に励んでいきたいです。どんなに辛いことや苦しいことがあっても仲間を信じて,絆を深めて,最後の中学校生活を送りたいです。

平成24年度大月東中学校第66回入学式が行われました。

2012年04月07日 22時06分53秒 | 学校生活
 4月5日(木)。第66回入学式が行われた。本年度の入学生はわずか66名。ちなみに全校生徒は245名で,その内訳は2年生80名,3年生99名。職員も昨年から2名減となり,非常勤のALTとSCを含めても24名である。40年前に本校を卒業し,今年でのべ16年間も本校に勤務してきた身としては,何とも寂しい限りだ。
 とまれ,嘆いたところで急速に進む少子化とじわじわと進む過疎化の中で,量的な好転は望むべくもない。今まで以上に「量から質への転換」が迫られている。そのためには,これまでの中規模校意識から現状に即して小規模校意識への転換を図り,学校規模にあわせた学校運営・教育活動へと改善していく必要があるだろう。
 今年はいよいよ新校舎建築が着工する。プールから校門付近にL字型の校舎となるため,校庭の半分が使用できない状態が現校舎の解体期間も含めて3年間続く。その間に,学校適正化の流れで他校との統合も予定されている。
 入学生諸君,君たちが3年間の中学校生活を過ごす間に,東中は大きく変わる。新たな校舎が造られるだけではなく,新たな東中を創り上げなければならない。東中の歴史の大きな転換点に立っているという自覚と,新たな東中を創り上げる担い手としての自負を持って,有意義な中学校生活を送って欲しい。
 君たちに「一騎当千」の働きを期待する。

 さて,入学式にあたり,たくさんの人から「励ましのことば」をいただいた。
 ここに紹介する。

学校長式辞
 桜のつぼみも大きくふくらみ,今まさに花開こうという良き日に,ただ今,呼名されました66名の入学生の皆さんは,大月東中学校の生徒となりました。入学おめでとうございます。
 また,入学式にあたり,大月市教育委員会教育委員長 天野 昭 様をはじめ,多数のご来賓の方々,保護者の皆様の祝福を受けて,入学式が挙行できますことを,心から感謝し,厚くお礼申し上げます。
 さて,入学生の皆さん,この入学式を契機に,いよいよ中学生としての第一歩を踏み出します。今,皆さんの心は,期待と不安に満ちあふれていると思います。そんな姿を目にしたとき,私が先日,出席をした小学校の卒業式を思い出します。
 合唱,そして,卒業生としての立派な態度に,大変感動をしました。
 多くの皆さんが声をそろえて合唱した『旅立ちの日に』。
 その歌声の中に,「勇気を翼に込めて,中学校という広い世界に,夢を託して,自分を信じて,大きく羽ばたいていこう」という強い気持ちが込められていました。
 そんな,君たちを,先生方をはじめ,ここに集う,2,3年生の全てが支え援助することとを約束したいと思います。
 皆さんも,中学校入学という,新たなスタートラインに立ちました。自分を,よりよい方向に変えるチャンスとして頑張って欲しいと思います。
 保護者の皆様,本日のご入学,まことにおめでとうございます。
 ここにご出席をいただいた,全ての皆さんは「子どもたちの,学力をはじめ,心や体の健やかな成長」を願っていると思います。この願いの実現に向けての,本校の教育実践に対しまして,深いご理解とご協力をお願いしたいと存じます。
 本年度より新校舎の建設が始まります。新校舎が高く大きくそびえるがごとく,皆さんの心と体が大きく成長することを期待し,式辞と致します。
大月市立大月東中学校長 佐野幸夫


教育委員会告示 
希望と期待を胸にふくらませ,今日の入学式を迎えられました66名の新入生の皆さん,ご入学,本当におめでとうございます。
 皆さんの輝いた顔と,りりしい制服姿を拝見いたしまして,大変うれしく思っているところでございます。
 皆さんは今日から晴れて中学校の生徒として,勉学に励み,部活動においても活躍されることと思います。
 中学時代は自分のこれからの方向を決めていくために大変大切な時期でもあり,あっという間の三年間であります。毎日を大切にして,皆さんそれぞれが,自分なりの目標を定め,着実に,そのことに向かって歩んでいただきますよう,心から願っております。
 保護者の皆様方お子様の入学,心よりお祝いを申し上げます。
 ここで皆さんに「子どもと教師との出会い」というお話しを紹介いたします。
 ある学校で,いいクラスを作ろうと一生懸命な先生がいました。
 その先生が5年生の担任をしたときのことです。
 一人,服装が不潔でだらしなく遅刻をしたり,みんなが手を挙げて発表する中でも一度も手を挙げない少年がいました。
 先生はどうしてもこの少年が好きになれず,いつからか,その少年を毛嫌いするようになりました。
 中間の記録に先生は少年の悪いところばかりを記入するようになってしまいました。
 ある時,少年の1年生からの記録が先生の目にとまりました。そこには次のように書いてありました。
 「朗らかで,友だち好きで,人にも親切。勉強も良くでき将来が楽しみ」とありました。
 これは間違いだ。他の子どもの記録に違いない。先生はそのように思ったのです。
 2年生の記録にはこうありました。
 「母親が病気で世話をしなければならず,時々遅刻をする」と書かれていました。
 3年生の記録はこうでした。
 「母親の病気が悪くなり疲れていて,教室で居眠りをする」とあり,後半の記録には「母親が死亡。希望を失い悲しんでいる」と記されていました。
 そして4年生の記録。
 「父親は生きる意欲を失い,アルコール依存症となり,子どもに暴力をふるう」
 これを読んで先生の胸に激しい痛みが走りました。
 だめだと決めつけていた子どもが突然深い悲しみを生き抜いている生身の人間として自分の前に立ち現れてきたのです。先生にとって目を開かれた瞬間でありました。
 放課後,先生は少年に声をかけました。
 「先生は夕方まで教室で仕事をするから,あなたも勉強をしていかない。分からないところは教えてあげるから。」
 その時,初めて少年は笑顔を見せました。
 それから毎日,少年は教室の自分の机で予習と復習を熱心に続けました。
 授業で少年が初めて手を挙げたとき先生には大きな喜びがわき起こりました。少年は自信を持ち始めていました。
 6年生では先生は少年の担任ではありませんでした。
 少年が卒業の時,先生に少年から一枚のカードが届きました。
 「先生は僕のお母さんのようです。そして今まで会った中で一番素晴らしい先生でした」
 それから6年が過ぎました。またカードが届きました。
 「明日は高校の卒業式です。僕は5年生の時に先生に担任してもらってとても幸せでした。おかげさまで奨学金をもらい医学部に進学することが出来ます」
 再び,10年を経て,またまたカードが届きました。
 そこには先生と出会えたことへの感謝と父親にたたかれた体験があるから感謝と痛みの分かる医者になれると記された,こう締めくくってありました。
 「僕はよく5年生の時の先生を思い出します。あのままだめになってしまう僕を救ってくださった先生を神様のように感じます。大人になり,医者になった僕にとって最高の先生は5年生の時に担任してくださった先生です」
 そしてまた1年。届いたカードは結婚式の招待状でした。
 「母親の席に座ってください」と一行書き添えてありました。
 子どもと教師の出会いは,このようでありたいですね。
 さて,大月東中学校に起きましてもいよいよ校舎の新増築が始まります。近年の少子化の進む中,本市でも望ましい教育環境の確保・充実をはかるべく小中学校の適正規模,適正配置に取り組んでおります。
 今後におきましても,保護者の皆様をはじめ地域の皆様のご理解とご協力をいただくなかで,この適正配置が段階的に行われ,学校の望ましい教育環境の整備・充実が図れますようお願い申し上げます。
 結びに,校長先生をはじめ,諸先生方におかれましては,新一年生が充実した3年間を遅れますように,お願い申し上げまして,お祝いのことばと致します。
 本日は,まことに,おめでとうございます。
大月市教育委員会教育委員長 天野 昭


来賓祝辞
 本日は,多くのご来賓のご出席を賜り入学式が執り行われますことを心よりお喜び申し上げます。
 入学式にあたり,大月東中学校PTAを代表いたしましてお祝いのことばを申し上げます。
 本日入学式を迎えた66名の皆さん,本当におめでとうございます。
 先日ちょうどこの場所で皆さんの先輩方が3年間の中学校生活を終え巣立っていきました。
 彼らも3年前は皆さんのようにこれからの生活を思い緊張した顔つきで入学式を迎えていましたが,中学校生活の3年間で見違えるほど立派になっていきました。
 皆さんも卒業の時には彼らのように大きく,立派になっていくことでしょう。しかし,その前にこれから3年間で皆さんは小学校6年間で学んだこと以上にたくさんのことを学びます。楽しいことうれしいこともたくさんあると思いますが,つらいこと悲しいこと,失敗もたくさんあると思います。
 しかし,失敗を出来るのは挑戦する勇気を持つ者だけです。どうか失敗や後悔を恐れず,自分の勇気を信じていろいろな事に挑戦してください。
 皆さんの大きく成長した姿を3年後に見せていただけることを信じています。
 また,保護者の皆様,本日は誠におめでとうございます。これからの大月東中学校は校舎の建て替えを含めて大きく変化のある時期でもあります。より強い保護者の皆様の協力が必要です。多くのPTA活動がありますが,積極的なご協力をお願いいたします。
 校長先生をはじめ先生方には釈迦に説法ではありますが,小学校を卒業したばかりのまだまだ未熟な子どもたちの教育,勉強ばかりでなく心の育成にも特にご尽力をいただきたいと思います。ご迷惑をおかけすることをあらかじめお詫びさせていただき,その上で,温かいご指導をお願い申し上げます。
 最後の来賓の皆様におかれましては,本日はご多忙の中でのご出席,誠にありがとうございます。
 今さらではありますが,まだまだ成長途中の子どもたちです。育成には学校だけでなく地域の協力は欠かせません。今後のご支援,ご協力をお願いいたしましてお祝いの言葉とさせていただきます。
PTA会長 渡邊 毅