大月東中学校 美登里の日々

われら励みて人たらむ
われら学びて知るを得む
知るは即ち愛深き
行いをもて証とす
東中学 いや栄えあれ

奉仕作業が行われました。

2013年08月13日 23時02分52秒 | 学校生活
 11日(日),PTA奉仕作業が行われました。集合時間の午前9時の気温はすでに33度。真夏日の中,参集していただいた140余名の保護者,本校職員20名,そして大月市教育委員会より4名の応援を受け,合わせて約170名の力を結集して旧校舎から新校舎への引っ越しを作業を事故もなく,無事に終えることができました。
 既にお知らせしましたように,5日(月)から本格的な引っ越し作業が始まり,生徒たちの手で普通教室の机・椅子,備品等と図書館の書籍類は運び出され,また,特別教室の作業台や収納用の棚などの大型備品についても,給食センターの職員の皆さんと市教委からの応援を得て運び出しをすることができました。
 残るは,柔道畳100枚と特別教室にある1,000個を超える多種多様な小荷物。これらを以下のような手順で作業していただきました。
 お父さん方には,柔道用の畳を体育館から新校舎3階の多目室まで運び上げていただいたあと,技術室にあった比較的重い荷物の運び出しをしていただいきました。また,軽トラの運転や荷下ろしなど,技能や腰に負担のかかる仕事もお父さん方にたのみました。
 お母さん方には細々としたものや,ガラス器具や精密機器などの細やかな配慮の必要な物の運搬をしていただきました。もちろん,一斗缶を二つ両手に提げて運んだいたたくましいお母さんもいらっしゃいましたが....。でも,その方も,豪快に見えてとても繊細な心配りのできる素敵な女性です。
 男性・女性のそれぞれの特性を踏まえて,作業を分担したつもりですが,いかがでしたでしょうか。性差があるのはあたりまえのことで,そもそもが違う資質を持っているのに,誰もが同じ仕事をしなければそれは不平等であるという考え方は間違いだと思います。それぞれの特性に合った仕事をし,お互いが補い合い,助け合ってこそ,社会は成り立っていくんだと思います。
 ちょっと横道にそれてしまいましたが,帰りがけにあるお父さんが言った一言が耳に残ります。「時間も短くて,傍から見ればそんなたいした作業ではないかもしれないけれど,自分としてはよく頑張ったと自慢したい。自分自身を誉めてやりたい」と,汗びっしょりの笑顔で話されていました。
 いえいえたいした作業でした。想定した作業時間は2時間30分。それを,1時間30分で終えることができたのは,一人ひとりが黙々と一生懸命取り組んでくれたからです。たくさんの方々が,力を結集していただいたからできたことです。生徒たちが一緒に作業していたら,お父さん方,お母さん方の働きと団結力に,きっと感動したと思います。
 おかげさまで,引っ越し作業の90%を終えることができました。梱包を解き,収納をするという工程が残されていますが,皆様方の取り組みに負けぬよう,2学期始業式までには終えようと思います。
 奉仕作業の中で見せていただいた,保護者の皆様方のわが東中に対する熱き思いに応えることができるよう,職員一同,本校教育活動になお一層努力して取り組んでいきたいと思います。今後もご理解とご支援をお願いいたします。
 本当にありがとうございました。

※おまけ
 「性差」についてはどうしても言葉足らずになってしまいます。男は○○,女は○○と決めつけてしまうのはいかがなものか,というご指摘もあるかと思いますが,これについては,また機会があったら論ずることにしましょう。あしからず。

新校舎見学会を終え,本格的な「引っ越し」が始まりました。

2013年08月06日 19時06分43秒 | 学校生活
 4日(日),新校舎見学会が行われた。案内を務めてくれたのは高橋生徒会長をはじめとする本校生徒会本部役員8名。竣工式に続いての「おもてなし」だ。来校者の方々に積極的に声をかけていて,たくさんの方からご好評をいただいた。来月には美登里祭が行われる。この経験を役立てて欲しい。
 6日(火)は,2年生による引っ越し。運んだものは,自分の机と椅子,来年度の大月第一中学校との統合に備えて予備の机・椅子,そして図書室の本。3時間にわたる大仕事だった。階段の上り下りがあって,危険をともなう作業だったが,無事に完了することができた。また,仕事そのものにも熱心に取り組み,図書室の志村先生がその働く様子に感謝の気持ちを口にし,褒め称えていた。それを聞いた2年生職員は,照れ笑いを浮かべながらも我が事のように嬉しそうな様子を見せていた。
 2年生の保護者の皆さん。生徒から今日の様子を聞き,どうか誉めてやってください。新しい校舎での初めての生活が,「働く」ことで始まり,そして人から誉められる。この経験がこれからの人生の財産にきっとなると思います。
 生徒たちばかりでなく,先生たちも「引っ越し」を頑張っている。とは言うものの,出張する人が多くなかなか全員は揃わないが,給食センターの職員の応援を受ける中で,大物備品を運び出している。
 保護者の皆さん,11日(日)には,PTA奉仕作業が予定されています。保護者の方々にはなるべく負担をおかけしないように,頑張っていますが,大物がかなりの量が残りそうです。また,箱入れ小荷物も,整理するたびにその個数が当初の1.5倍くらいに増えています。今から体調管理に気をつけ,万全な体制でご協力をお願いします。また,一人でも多くの手が必要となります。声をかけ合ってご参加下さい。

竣工式が行われました。

2013年08月04日 07時54分57秒 | 学校生活
 8月1日(木),老朽化と耐震性不足から昨秋より建設工事が進められていた本校新校舎が完成し,設置者である大月市に引き渡された。
 翌2日(金),大月市の主催による竣工式が行われ,100余名の来賓の皆様方のご臨席をいただき,本校生徒とともに新校舎の完成のお祝いをした。
 以下に,石井由己雄大月市長の式辞と,高橋克晴本校生徒会長のお礼の言葉を掲載する。

式辞
 本日,ここに大月市立大月東中学校の新校舎竣工式にあたり,こうして関係各位にご披露申し上げる機会を得ましたことは,誠に喜びに堪えないところであります。
 教育が,国家・社会の基礎であることは申すまでもありませんが,中学校は前期中等教育の場として,個人の人間形成に大きな影響を及ぼす重要な時期にあります。
 政治や経済など社会情勢が目まぐるしく変動し,グローバル化や情報化が進展する中で,教育の成果を上げるためには,望ましい教育環境の確保と充実を図っていく必要があります。
 本市の小中学校を取り巻く環境は,急激な少子化による小規模化と学校施設の耐震化が課題となっており,適正かつ健全な教育を維持することは,喫緊の課題となっていました。
 こうしたことから,これまで小中学校の適正配置を順次進めるとともに,教育環境の整備充実に努めて参ったところであります。
 この度,関係各位のご理解とご協力のもとで,昨年来から工事を進めてきた大月東中学校の校舎新増改築工事が完了しましたが,関係各位に対しまして改めて心から感謝と御礼を申し上げます。
 新たに建設されました校舎は,鉄筋コンクリート造り3階建て,延べ床面積は文部科学省の基準を満たした5,047㎡で,学年ごとの教室を各階に3室,少人数指導に適した教育相談室と進路指導室をそれぞれ2室配置した他,特別支援教室,コンピュータ室,多目的室などの特別教室を設置しました。
 シンプルでモダンなデザインは,耐震性,メンテナンス性を重視した設計で,生徒や教職員の使いやすい安全な施設となるよう工夫しました。
 特に,3階の多目的室の壁板には大月市産の檜材を利用し,この他,普通教室の間仕切り壁にも山梨県産の木材を採用するなど,地産地消にも配慮いたしたところであります。
 また,電源自立型の空調システムを山梨県内で初めて導入しました。これにより一部の箇所ではありますが,停電時にも一週間程度使用できる能力を有し,災害時等にも対応するための設備を整えたところであります。
 併せて,地域の社会教育振興に寄与いたすべく,多目的室と音楽室を一般に貸し出すこともできる施設設備を図ったところであります。
 この度の校舎建築に際しまして,国や県をはじめ,市議会,PTA並びに地域の皆様方から寄せられましたご理解とご協力に対しまして,深く敬意を表しますとともに,心から感謝とお礼を申し上げます。
 また,本工事に携われました清水建設株式会社関東支店,並びに株式会社馬場設計におかれましては,洗練されたセンスと卓越した高度な技術を駆使して,献身的なご努力のもとで校舎を完成されましたことに,重ねて御礼を申し上げます。
 本校は,これから引き続いて校庭の整備や水泳プール等の建設等,整備充実に努めて参りますが,今後は,この校舎で生徒の皆さんが勉学に励み,日々有意義な学校生活が送られることを期待しております。
 結びにあたり,本校が将来に向かって立派な歴史を有する学校に発展されることを心から念願いたしまして,竣工式の式辞といたします。
平成25年8月2日
大月市長 石井由己雄

お礼のことば
 私たち生徒一同は,新校舎の完成を心から待ち望んでいました。
 昨年から校舎の建設が始まり,校庭が狭くなるなど不便な面もありましたが,その分,新校舎への期待も大きくなりました。そして本日の竣工式を,私たちはとてもうれしく思っています。
 校舎建設の携わった皆様への感謝の気持ちを忘れずに,私たちも気持ちを新たにして,勉強や部活動に精進し,新しい校舎で有意義な学校生活を送っていきます。
 また,旧校舎には卒業生の皆様も含め,私たちのかけがえのない思い出がたくさん詰まっています。私たちは旧校舎への感謝の気持ちもいっぱいです。そして,旧校舎のことも忘れません。
 最後に,竣工式にご出席のすべての皆様に感謝し,お礼の言葉といたします。
平成25年8月2日
大月市立大月東中学校
生徒会長 高橋克晴

おまけ
 竣工式を終えたといえ,ただ建物が立ち上がっただけ。諸表示やカーテン,机・椅子などの備品等はこれから搬入・設置することになる。新しい校舎に新しい備品をと誰もが願うが,予算の関係でそうともいかず,生徒用机と椅子は現在使用しているものを搬入することとなる。運び込むのは,もちろん君たち自身。来週から,各学年で順次半日単位で作業をしてもらう。物を運ぶという単純な作業だが,重い物を持ちながら階段を上り下りしなければならず,危険が伴う作業でもある。ちょっとした気持ちの緩みが,自分を傷つけ,他人を巻き込む大きな事故にもつながりかねない。心して作業に取り組んでもらいたい。また,もしも自分の分担を早く終えることができたら,他の人が取り組んでいる作業の手伝いや,新たな作業を見つけてとりかかるなど,積極的に仕事を見つけて欲しい。
 校長先生をはじめとして,式典の中で語られた話のあちこちに,「新校舎に魂を入れるのは君たち生徒である」という意味の言葉が聞き取れた。新校舎での生活を始めるにあたって,引っ越し作業が「魂を入れる」最初の行事となる。まずは安全に,次に思いやりと積極性を養う機会としてとらえ,がんばろう。
 また,11日(日)には,保護者のみなさんの手をお借りして,大型備品や特別教室にあるこまごまとした教材を運んでいただく予定になっています。夏休みに入り,本格的に引っ越し荷物の選定と梱包を始めたら,当初の予定を大幅に超える個数となってしまいました。当日は,ご参加ご協力をよろしくお願いします。