田中、７回無失点で今季４勝目。高卒５年目で節目の通算５０勝。

マー君　５年目の５０勝も「去年、クリアしておきたかった」…楽天 ― スポーツ報知

◆交流戦　楽天３─０広島（１日・Ｋスタ宮城）

感情の起伏は、いつもより少なかった。９回、スパイアーが最後を締めても田中は穏やかに笑っただけだった。お立ち台でも「素晴らしい？　素晴らしかったですかね。ゼロに抑えられてよかったです」と苦笑した。７回を６安打無失点で今季４勝目。プロ５年目で挙げた節目の通算５０勝にも、満足感はなかった。

　激しい雨の中、集中力と状況判断能力で、最大のピンチを回避した。３回無死一塁。バントファウルで１ストライク後、石原への２球目だった。一塁走者の松山がスタート。「走ったという声が聞こえたし、バットを引いたのが見えた。高めに外そうと思って外せた」。高めのボールで石原を空振りさせると、松山は盗塁失敗。この回、４安打を集中されたがホームは踏ませなかった。

　無失点で花を添えた節目の白星。ドラフト制後、高卒で５年目以内に５０勝を挙げたのは１０人目の快挙だった。それでも「あまり節目とは思っていなかった。正直、去年クリアしておきたい数字だった」。昨季は右大胸筋を痛め、８月末に離脱。シーズン通して働けなかった悔しさが、コメントに凝縮されていた。

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打てない打線、涌井に僅か３安打で完敗。先発・金刃は５回途中４失点ＫＯ。

ラミが阿部が７回好機に凡打…原監督「あれが全て」― スポーツ報知

◆交流戦　西武４―１巨人（１日・西武ドーム）

　巨人がついに涌井にやられた。打線は４回に坂本の７号ソロで１点を取るのがやっと。先発の金刃は栗山に２本の適時打、中村に２戦連発の１２号２ランを浴びるなど、４失点で力尽きた。対照的に、涌井は自身初の３戦連続完投勝ちで、Ｇ戦初勝利。防御率１・４３はリーグ１位、交流戦通算２０勝はソフトバンク和田と並んでトップタイとなった。

　淡々とした会見だった。原監督は「７回のあの場面で、うちの一番の主軸が倒れた。今日はあれが全てですね」と潔く完敗を認めた。けが人が続出している状況で、得点力不足を補うのはラミレス、阿部の４、５番。巨人が誇る２人の強打者が打てなければ負ける。

　６回まで打線は４回に出た坂本の７号ソロの１安打に抑えられていた。唯一のチャンスは３点を追う７回。相手のエラーで藤村が出塁し、長野が中前安打でつないだ。無死一、二塁。一発が出れば同点の場面だったが、ラミレスは右飛。阿部は二ゴロ併殺打に倒れた。

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打線が奮わず、西武に連勝ならず ― 巨人軍公式サイト