以下、紙面から。
児童が描いた魚、教室すいすい
流山の大学校で夏休み学習支援
児童70人が参加 理科大サークル、映像技術披露
千葉県生涯大学校東葛飾学園(流山市)で6日、「夏休み学習サポート会」が開かれ、近くにある市立新川小学校の1~4年の児童約70人が参加した。隣の野田市にキャンパスがある東京理科大の「メディアアートサークルC4’s(シーフォース)」が教室内に水族館のプロジェクションマッピングを映写。児童たちが色を塗った魚を映像の中で泳がせると、歓声が上がった。
学習サポート会は学園の恒例行事。今年は7~8月に計6回、企画した。この日は午前中、子どもたちに学校の宿題などで解けない問題を、大学校の学生ボランティアが教えた。昼は学生の手ほどきで、児童が調理実習でつくった給食を味わい、交流を深めた。
昼食後、シーフォースのメンバーたちがお得意の映像技術を披露。児童たちが色鉛筆やフェルトペンでカラフルに仕上げた魚をスマホで撮影し、教室前面のパネルに映し出した水族館で瞬時に泳がせてみせた。1、2年生たちは自分の魚が画面に映し出されると、指さしながら追いかけ、大興奮だった。
3年の遠藤未来さん(8)は「1匹目の塗り絵は失敗したけど、2匹目はきれいにできた。自分の魚も見つけられた」と満足そう。3年の清水柑那さん(9)も「水族館が楽しかった。友達といっぱい遊べて、勉強もできた」。3年の大村藍佳さん(9)は「算数のプリントを解き、夏休みに勉強できてよかった」と話していた。
中高年の学びの場である東葛飾学園では、学生たちが地域の課題解決を目的にクラブ活動として2017年12月から毎月、子ども食堂を運営。コロナ禍の中断を挟み、22年からは夏休み中、新川小児童を対象に子ども食堂を兼ねた学習支援イベントを開いている。
ボランティアで参加した健康・生活学部2年の角田稔さん(84)は「子どもたちと一緒に遊ぶのは楽しい。こちらが元気をもらえる」と笑顔だった。(林容史)
学習サポート会の様子と子どもたちが塗った魚が泳ぐプロジェクションマッピングを紹介する東京新聞記事
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