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おしる子日記

流山市限定の地域タウン情報です!!是非見て下さいネ。特ダネ満載とはいきませんが・・・?

初夏のお庭を楽しもうと戸定邸と千葉大園芸学部へぶらぶらと

2023-05-24 | イベント

松戸駅の中央改札を抜けて左(東口)に進むと、ダブルデッキの上を行ってイトーヨーカ堂に入ってしまいがちですが(ここのデッキは10年前の夏、司書講習を受けるため毎日通った懐かしい場所です)最初の階段を降りて、線路に沿って上野方面に歩くと曲がりくねった路地にぽっかり空いた空き地、昔ながらの家屋、歴史を感じるお寺、このまま進んだら「他人様のお庭に行ってしまのではないか」と不安になるような細い路地を10分くらい歩くと松戸戸定邸に着きます。

 

少し急な坂を登り切ると戸定が丘歴史公園の入り口

 

水戸藩最後の藩主・徳川昭武が建てた戸定邸の敷地の内、約三分の一は戸定が丘歴史公園として整備公開されています。公園内には徳川昭武と彼の兄徳川慶喜の資料を展示する戸定歴史館、徳川昭武が住んでいた戸定邸(国指定重要文化財)と庭園(国指定名勝)などがあります。

 

公園に入ってすぐに目に飛び込んできた「ブラシノキ」、ビンを洗うためのブラシそっくりの姿です。初石公民館でも見られますね。

戸定邸は幕府最後の将軍 徳川慶喜の弟、徳川昭武が明治17年に別邸として建設し、後半生を過ごしました。昭和26年に市に寄贈され、平成3年に周囲の敷 地2.3ヘクタールが「戸定が丘歴史公園」として整備され一般公開されました。平成19年に「日本の歴史公園100選」に選ばれています。



ここからは江戸川や富士山が眺められたというお話ですが、高いビルやマンションが……

西側に江戸川や富士山を望む標高25メートル程の高台上には昭武が運び上げたコウヤマキやヒヨクヒバの巨木が残り、梅、ベニシダレザクラ、鉢植えの藤など四季折々の花を楽しむことが出来ます。緑豊かな園内は鳥の囀りが耳に心地よく響きます。

 

葵も、ふたつだったり、よっつだったり……どんな気持ちでここで過ごされていたのかな、と想像したり

 

お宝が入っていそうな蔵の中には三つ葉葵の家紋

 

庭園にはフタバアオイが青々とした姿を見せていました

 

戸定邸に隣接する博物館「戸定歴史館」。戸定邸と庭園の公開や徳川昭武の遺品を中心とする松戸徳川家伝来品、徳川慶喜家伝来品、1867年パリ万国博覧会関係資料の展示が行われています。

 

俳優の板垣李光人さんのサイン入り写真が飾られてる「戸定歴史館」ロビー

 

「戸定歴史館」の入り口には最後の将軍、徳川慶喜の弟で渋沢栄一らを伴ってパリ万博に派遣された松戸市ゆかりの徳川昭武をNHK大河ドラマ「青天を衝け」で演じる俳優の板垣李光人(りひと)さん(当時19)が2021年7月5日、昭武の私邸だった市内の戸定邸を訪れ、「彼(昭武)は国を背負ってパリに行き、そこで大政奉還を知り衝撃を受けた。(演技では)感情が急に上がるところを大事にした。帰国する場面は好きなシーン」と語ったと翌日の千葉日報が大きく報じていました。

 

戸定邸になかなか行けないという方のためにバーチャルツアーのご案内

https://www.city.matsudo.chiba.jp/tojo/tojotei_shoukai/virtual/index.html

 

隣接する千葉大学園芸学部では洋風庭園が公開されています

6年前の2017年は、1867年(慶応3年)に日本が初めて参加したパリ万国博覧会からちょうど150年目にあたったことから、戸定歴史館、渋沢史料館、千葉大学園芸学部、日本仏学史学会等が連携して、”PROJECT1867”として、様々な行事が行われましたが、前年の2016年11月には『松戸の中のパリ フランス式庭園ツアー』も行われたそうです。

 

校内にはフランス式庭園やイギリス風景式庭園、イタリア式庭園などがあります

 

キャンパス内庭園の見学には事前のお申し込みが必要です。ご希望の方は、所定の様式に必要事項をご記入のうえ、見学当日に松戸地区事務課総務係(図書館1階)まで直接ご持参いただくか(平日8:30から17:15まで。土日・祝日は閉所)、またはFAXで事前申し込みが必要です。

 

斑入りアジサイの花が楽しめるのは梅雨入りのころからでしょうか

 

千葉大学園芸学部の前身は、千葉県立園芸専門学校です。戸定が丘にあった千葉中学松戸分校が千葉県農業試験場の移転先となり、1909年に千葉県立園芸専門学校が開校しました。庭園は観光名所にもなっていたと言われ、1924年(大正13年)与謝野晶子がこの地を訪れた時に、花園の美しさを60首の短歌に詠んでいます。

 

与謝野晶子の短歌は戸定が丘歴史公園内や千葉大学園芸学部庭園内にある歌碑で読むことができます

 

開校にあたりこの専門学校の基礎を作ったのが林脩巳でした。林脩巳は、福羽逸人から新宿御苑で園芸を学び、大隈重信邸の園芸主任を11年間(1895~1906年最後の2年間は英国留学及び英仏米で園芸修行を積む)つとめ、そのつとめから名声を得、当時売れっ子園芸家となっていました。

 

チューリップツリーとも言われるユリノキが花を咲かせていました


ワタクシ、どこの大学にお邪魔しても、キャンパスを歩いてるとついつい気になってしまうのが大学図書館です。こちらの図書館は、キャンパス内の洋風庭園の中にあって、庭園見学を申し込む事務所にもなっています。やはり図書館は「知の宝庫」であっても親しまれる場所なんですね。


千葉大学園芸学部図書館で庭園見学の申し込みができます

徳川昭武と林脩巳の100年を超えて生き続けている庭園への愛と感動を感じた一日でした。帰ったら拙宅の猫の額のような庭も少しは草取りしようと考えながら帰路につきました。

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