おんらく館~のこぎりものには福がある~

のんびり・ぼちぼち・気の向くままに・・・

のこぎり研究第2回

2014-10-22 | のこぎり
今日は久々に東大の伊福部研究室にお邪魔しました。

以前お伺いしたときは、のこぎりの演奏時の波形と倍音成分を分析して頂きました。

今回は視点が大きく変って、電気増幅した際の擦過音についての検討。


夕方にお邪魔しましたが、

実は自分が行く前には、テレビの企画スタッフが取材にきていたとの事。

子供用の科学番組で、不思議なパフォーマンスの秘密を調べて欲しいというもの。
うっかり書いて問題になると困るので、詳細は伏せておきます。

その秘密は、案外簡単に分かったそうなんですが、
伊福部先生、さすがにちょっとお疲れのご様子。

ご迷惑だったかな?と申し訳なくも思いましたが、

伊福部先生も藪さんもこののこぎりの研究は面白がってくれているとの事で安心しました。

更には藪さんが昨夜、今日のために実験器具を手作りしてくれたとの事で、これは感激!!



左手に持っているものの先端が回転、右手の筒状のものはライト。
作動させるとこんな感じ



自分が科学オンチなので詳しくは分からないんですが、
ライトの照射によって振動の幅や大きさを測れるのだとか。。。


この実験の前に、持っていった砂をのこぎりに撒いて、弾いた時の砂の動きを見てもらいました。

自分で弾いているため写真は撮れませんでしたが、のこぎりを弾ける人はゼヒ試してみてください。
面白い結果が見られます♪

まあ、簡単に説明しますと、縦に2本キレイな線が引かれます。
更には上下にも境目が出現。細長い長方形に近い形が現れます。

上下の境は、その間が演奏上振動している幅。(音階によって場所は変化します)

縦2本の線はそこが振動していないライン。
つまり中央と両端が強く振動していることを現しているということ。

だそうです。。。


この結果を踏まえて、ボタンマイク(用意してくれたもの)をあちこちに付けて音を録音。




取材の秘密は割と簡単にわかったけど、のこぎりは難しい。。。
と最初に仰ってましたが、

やはり一筋縄ではいきそうもありません。


あ、作ってもらった装置は残念ながら失敗でした。。。
効果が分からなかった。。。


2時間近く色々試しました。


実はのこぎりをサイレント楽器に出来ないか、と目論んでいます。


まだまだ全然見通しは立ちませんが、実現に向けて気長にトライしていきたいと思っています。



終了後は3人で近くの定食屋さんへ。

カキフライ定食(サラダ・スープ・おしんこ付き)750円。

安い!

そして美味かった!!


食事中は伊福部昭の思い出話。

贅沢だな~。。。(^^)









オッタンタ・シネマパラダイス

2014-10-18 | のこぎり
今日の昼間実家に行ったら、お隣から借りたという「アナと雪の女王」のDVDがあった。
思わず見てしまった。

なるほど、面白い!
これは人気が出るわけだ!!


いやあ~、映画って、スバラシイデスネ~。。。


というわけで、昨日はシネマイベントに参加してきました。

今月、蒲田映画祭という企画が催されてまして、昨日はその中の一つ。

「サイレント映画と演奏のコラボⅠ」

無声映画にライブで効果音とBGMを付けてお届けしよう!
というなかなかワイルドな企画!!(^^)

効果音は、この道53年というベテランの技師、中村半次郎さん。


元々映画作りには興味がありますので、ゼヒ見てみたい!と思っていたのですが、
会場であるオッタンタのオーナー・チカちゃんに
「チラシには書いてないけど、飛び入りも募集してるみたいよ」
と教えてもらい、念のためのこぎりを持っていく、という報告をしました。

知らない間に、しっかり出演者になっていた。。。(苦笑)



上映されたのは、1930年代の洋画。
なかなか前衛的なシュールな作品でした。



狭い一角に道具を色々置かれて、それぞれの音をたくみに付けていました。
さすがベテラン!!

じっくり拝見したかったけど、僕は僕で演奏に必死でした(笑)
でも、チラチラと効果音作り作業も見ました。

足音をシーンに合わせて鳴らし分けるところなどすごかったです。
岩場を歩くシーンとか。。。


中村さんもライブで音をつけるのは初めてということで、楽しまれたそうです。

ご本人、控えめで大変気さくな方で、本当に色んなジャンルの効果音を担当されたとの事ですが、

途中からピンク映画の効果音一色で盛り上がりました。(笑)


更に、客席から一名、「では、ご紹介します。女性監督さんです!」

と紹介されて出てきた人も、ピンク映画の監督さん!

「女優もやってました。100本くらい出ました」とのこと。


プロデューサー件MCのロビーさんが
「僕も20本くらいでましたが、監督さんともご一緒しましたよね」

との投げかけに

「えー、そうだっけ?覚えてない~あはははは。。。」



なんともディープな夜でした。(^^)






疲れました・・・

2014-10-13 | 調律
今日は朝からこちらも雨です。

なんにせよ、昨日降られなくてよかった~。。。

ホールのコンサート、無事に終了しました。


朝一で整調を見直すためにホール入り。

丁度オルガン(小型のパイプオルガンです)を搬入して、セッティングの最中でした。

オルガンもちょこっと見せてもらって、今はとにかく整調作業!

なんか随分弾きにくいだろう調整になってましたので、一通り見直し。
と言っても、時間は30分ほどしかなかったので、できる範囲で・・・


作業が終わってすぐにリハが開始。

客席で見学していたら、母から電話。


地元合唱団の定期コンサートなんですが、実はうちの両親もメンバーとして在籍してます。

とはいえ、二人とも体調を壊し、今年は参加せず客席で見学。

ちなみに、数年前から姉妹関係の合奏団が伴奏を務めているので、ピアノが入るのは久しぶりなんです。


父が運転して会場入りする予定とのことでしたが、僕が運転役を引き受けることにしました。

そのため、中座して実家へ向かいます。
中座と言っても、もうこの後作業する時間もありませんので、自分の仕事は終了済みなんですけどね。。。


実家で一緒に昼食を食べてから出ることになったんですが、

その前に庭になった柿の実取りのお手伝い。

低いところは父が取ったんですが、高くて届かない所を脚立に上って高枝切りバサミで取ります。

結構取れました♪

これはその中からおすそ分け(^^)



そして再びホールに戻っていざ本番。

その前に、

ステージ上でオルガンの調律中だったので、再度見学をさせてもらいました。
イタリア製の日本には2台くらいしかない型だそうで、面白かったです。

コンパクトなボディの中に木製の筒が縦横に入っていて、それぞれが音程になるわけですが、
微妙な温度変化でピッチが大きく変ります。これはピアノも一緒ですけどね。。。


この調律師さんは他にチェンバロの調律もするということですけど、

管楽器のオルガンと、弦楽器のチェンバロでは温度変化によるピッチの高低が逆になります。

同じホールで両方使う場合、見越しが大変です(苦笑)。。。


そして、開場して定刻に開演。
毎回思いますが、集客力スゴイです!(^^)



日々更新されるメンバーの高齢化。

それだけではないんですけど、全体的に音が前に飛んでこないのが残念でした。
このホールの特徴(弱点)でもあるんですが、今回は特にそう感じました。


それにしても、2度休憩を挟んでの3部構成でしたが、14時に始まって、終焉が16時半。

出演者のご苦労には頭が下がりますが、ちょっと長すぎ!(^^;)


次回はもっとコンパクトに充実した演奏会を期待します!!


僕自身も更に頑張ります!!






ホールの調律

2014-10-11 | 調律
先ほど地元のホールの調律をしてきました。

本番は明日の昼ですが、明日は朝からやる時間がない。とのことで、前の晩に調律。

それでもリハが終了してから。
実質1時間ほどしかありませんでした。。。

まあ、音のほうはなんとか終わったんですが、整調が気になる!

合唱の伴奏に使いますが、オルガンも入ります。

オルガンも朝搬入してから調律をするらしい。

こちらの調律も興味あるので、折角だから見学に行くつもりでいたので、その際に整調を見直したいと思います。


オルガンの調律、見られないかも・・・(^^;)


まあ、なんにせよ本番成功して欲しいです!



おしゃべり

2014-10-01 | 調律
本日は夕方から地元のお宅へご新規のピアノ調律に行って来ました。

20年くらい毎年ずっと同じ人(楽器店から)が調律に来ているとの事ですが、
今年に限って半年も経たないうちに音の狂いが気になって仕方がなくなったとのことでした。

原因はなんだろう?と色々考えながらお伺いして、まずはピアノを鳴らしてみる。


確かに狂ってはいますが、そんなに「ヒドイ!」というほどでもありませんでした。
全体的にボヤ~ンとして、和声がかみ合わない感じです。


色々話を聞いてみたら、
・3年ほど前からアイリッシュハープを始めた
 →頻繁に狂う楽器で、自分で調律をするから調律というものに対する耳の捉え方が変った。

・今年からまたピアノを教えるようになったので、引く機会も増えた。

だいたいこの2点に集約される印象です。


前の調律師さんもちゃんとやっていたみたいなんですが、ピンの癖が結構あって回すのが大変でした。

前の音に引っ張られる心配があるので、もしすぐに狂ったらお知らせください。と伝えておきました。



6時過ぎに作業が終わって、その後お茶をご馳走になりながら色々お話をしました。

主に生徒さん(の親)が電子ピアノを買いたがるんだけど、どうしたらアコースティックピアノを選んでくれるか!?
という話。

一応、僕が思い当たってお勧めした話は、

読んだ本に書いてあったんですけど「電子ピアノで弾くということは、習字をマジックペンで書くようなものだ」という話。

それと

「先生が2つを弾き比べて聴かせて上げたらどうですか?」という意見。丁度電子ピアノもあったので。

弾き比べをやってみる。と言ってくれたので、結果(経過)が楽しみです。


更に、のこぎりの話も。

全然ご存じなかったようで、「何の冗談ですか?」と切り出されましたが(苦笑)
説明をしたら大変興味を持ってくれて、

そこでまたご自身の音楽活動の話にもなったりして・・・・・・


いつも以上に色々と盛り上がってしまいました。


今後もよい関係でお付き合いが出来れば嬉しいですね。

失礼します。と言っておいとまして時計を見たら、8時を回っていた。。。


おしゃべり最長記録かも知れない。。。(^^;)