日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(404)「AとBの積集合が空集合である」場合の論理の「謎」が解けました。

2019-11-23 19:57:19 | 論理

(01)
「算用数字」も、「漢数字」も、「ローマ数字」も、すべて「数字」としては「同じである」とする。
従って、
(02)
A={1,2,3,4}
B={一、二、三、四}
であれば、両方とも、
A={Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ}
B={Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ}
であって、それ故、
A=B である。
然るに、
(03)
A={1,2,3,4}
B={五、六、七、八}
であれば、
A={Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ}
B={Ⅴ,Ⅵ,Ⅶ,Ⅷ}
であって、それ故、
A=B ではない。
然るに、
(04)
A={1,2,3,4}
B={五、六、七、八}
であれば、
Aの中に、Bの要素はないし、
Bの中に、Aの要素はないため、
AとBは、「完全に、別である。」
然るに、
(05)
A={1,2,
B={、五、六}
であれば、
Aは{}を含んでゐて、
Bも{}を含んでゐる。
従って、
(05)により、
(06)
A={1,2,
B={、五、六}
であれば、
AとBは、「完全に、である。」といふわけでない
然るに、
(07)
集合Aと集合Bは等しい。⇔
∀x(Ax→Bx&Bx→Ax)⇔
すべてのxについて、xがAの要素であるならば、xはBの要素であり、xがBの要素であるならば、xはAの要素である。
といふ風に、「定義」する。
従って、
(07)により、
(08)
A={1,2,3,4}
B={一、二、三、四}
であれば、
A=B であるが、その一方で、
A={1,2,3,4}
B={五、六、七、八}
であれば、
A=B でないことは固より、
A={,3,4}
B={三、四、
であっても、
A=B ではないし、更には、例へば、
A={1,2,3,4}
B={一、二、三}
であっても、
A={1,2}
B={一、二、三}
であっても、
A=B ではない。
従って、
(07)(08)により、
(09)
集合Aと集合Bは等しい。⇔
∀x(Ax→Bx&Bx→Ax)⇔
すべてのxについて、xがAの要素であるならば、xはBの要素であり、xがBの要素であるならば、xはAの要素である。
といふ風に、「定義」する限り、
① A=B(AとBは等しい。)
② A≠B(AとBは等しくない。)
に於いて、
① は、「唯一無二である」のに対して、
② は、「幾通りも有る」といふことになる。
然るに、
(10)
(ⅰ)
1      (1)~∀x(Ax→Bx &  ~Ax→~Bx)  A
1      (2)∃x~(Ax→Bx &  ~Ax→~Bx)  1量化子の関係
 3     (3)  ~(Aa→Ba &  ~Aa→~Ba)  A
 3     (4)  ~(Aa→Ba)∨~(~Aa→~Ba)  3ド・モルガンの法則
 3     (5)   (Aa→Ba)→~(~Aa→~Ba)  4含意の定義
  6    (6)   (Aa→Ba)             A
 36    (7)           ~(~Aa→~Ba)  56MPP
   8   (8)              Aa∨~Ba   A
   8   (9)             ~Aa→~Ba   8含意の定義
 368   (ア)           ~(~Aa→~Ba)&
                      (~Aa→~Ba)  79&I
 36    (イ)            ~(Aa∨~Ba)  8アRAA
 36    (ウ)             ~Aa& Ba   イ、ド・モルガンの法則
 3     (エ)    (Aa→Ba)→(~Aa& Ba)  6ウCP
 3     (オ)   ~(Aa→Ba)∨(~Aa& Ba)  エ、含意の定義
    カ  (カ)   ~(Aa→Ba)            A
     キ (キ)    ~Aa∨Ba             A
     キ (ク)     Aa→Ba             キ含意の定義
    カキ (ケ)   ~(Aa→Ba)&
              (Aa→Ba)            カク&I
    カ  (コ)  ~(~Aa∨Ba)            キケRAA
    カ  (サ)    Aa&~Ba             コ、ド・モルガンの法則
    カ  (シ)   (Aa&~Ba)∨(~Aa& Ba)  サ∨I
      ス(ス)            (~Aa& Ba)  A
      ス(セ)   (Aa&~Ba)∨(~Aa& Ba)  ス∨I
 3     (ソ)   (Aa&~Ba)∨(~Aa& Ba)  オカシスセ∨E
 3     (タ)∃x{(Ax&~Bx)∨(~Ax& Bx)} ソEI
1      (チ)∃x{(Ax&~Bx)∨(~Ax& Bx)} 23タEE
(ⅱ)
1      (1)∃x{(Ax&~Bx)∨(~Ax& Bx)} A
 2     (2)   (Aa&~Ba)∨(~Aa& Ba)  A
  3    (3) ∀x(Ax→ Bx & ~Ax→~Bx)  A
  3    (4)    Aa→ Ba & ~Aa→~Ba   3UE
  3    (5)    Aa→ Ba             4&E
   6   (6)    Aa&~Ba             A
   6   (7)    Aa                 6&E
  36   (8)        Ba             57MPP
   6   (9)       ~Ba             6&E
  36   (ア)    Ba&~Ba             89&I
   6   (イ)~∀x(Ax→ Bx & ~Ax→~Bx)  3アRAA
  3    (ウ)             ~Aa→~Ba   4&E
    エ  (エ)             ~Aa& Ba   A
    エ  (オ)             ~Aa       エ&E
  3 エ  (カ)                 ~Ba   ウオMPP
    エ  (キ)                  Ba   オ&E
  3 エ  (ク)              ~Ba&Ba   カキ&I
    エ  (ケ)~∀x(Ax→ Bx & ~Ax→~Bx)  37RAA
 2     (コ)~∀x(Ax→ Bx & ~Ax→~Bx)  26イエケEE
1      (サ)~∀x(Ax→ Bx & ~Ax→~Bx)  12コEE
従って、
(10)により、
(11)
① ~∀x(Ax→  Bx  &  ~Ax→~Bx)
② ∃x{(Ax&~Bx)∨(~Ax& Bx)}
に於いて、
①=② である。
然るに、
(12)
「十分に説明する」のは難しい(ややこしい)ものの、
① ~∀x(Ax→  Bx  &  ~Ax→~Bx)
② ∃x{(Ax&~Bx)∨(~Ax& Bx)}
に於いて、
①=② である。
といふことは、
A={1,2,3,4}
B={五、六、七、八}
といふ場合には、確かに、「当てはまる」が、例へば、
A={1,2,3,4}
B={三、四、五、六}
といふ場合には「当てはまらない」。
例へば、
(13)
A={1,2,3,
B={五、六、七、八}
に於いて、
x= であるならば、
xは、A={1,2,3,}の中にあって
xは、B={五、六、七、八}の中にないものの、
② ∃x{(Ax&~Bx)∨(~Ax&Bx)}
は、さういふ「意味」である。
然るに、
(14)
A={1,2,3,
B={三、、五、六}
に於いて、
x= であるならば、
xは、A={1,2,3,}の中にも、
xは、B={三、、五、六}の中にもあるため、この場合は、
② ∃x{(Ax&~Bx)∨(~Ax&Bx)}
といふことには、ならない
従って、
(01)~(14)により、
(15)
① ~∀x(Ax→  Bx  &  ~Ax→~Bx)
② ∃x{(Ax&~Bx)∨(~Ax& Bx)}
③「集合Aと集合Bは等しくない。」
に於いて、
①=②=③ である。
とするならば、
A={1,2,3,4}
B={五、六、七、八}
といふ場合であれば、
③「集合Aと集合Bは等しくない。」と言へるものの、
A={1,2,3,
B={三、、五、六}
といふ場合であれば、
③「集合Aと集合Bは等しくない。」とは言へない
従って、
(09)(15)により、
(16)
集合Aと集合Bは等しい。⇔
∀x(Ax→Bx&Bx→Ax)⇔
すべてのxについて、xがAの要素であるならば、xはBの要素であり、xがBの要素であるならば、xはAの要素である。
といふ風に、「定義」する限り、
① A=B(AとBは等しい。)
② A≠B(AとBは等しくない。)
に於いて、
① は、「唯一無二である」のに対して、
② は、「幾通りも有る」ものの、
その一方で、
① ~∀x(Ax→  Bx  &  ~Ax→~Bx)
② ∃x{(Ax&~Bx)∨(~Ax& Bx)}
といふ「定義」は、「幾通りも」の「それ」には、対応してゐない。
といふ、ことになる。
(17)
といふわけで、うまくは「説明」できなかったものの、
① ~∀x(Ax→  Bx  &  ~Ax→~Bx)
② ∃x{(Ax&~Bx)∨(~Ax& Bx)}
③「集合Aと集合Bは等しくない。」
に於いて、
①=②=③ である。
とは言へない。といふのが、「結論」である。


(403)「AとBの積集合が空集合である」場合の「命題論理」の「謎」。

2019-11-23 14:39:42 | 論理

(01)
①   A→ B & ~A→~B
②   A→ B &  B→ A :対偶
③ ~(A&~B)&~(B&~A):条件法の法則
④ (~A∨  B)&(~B∨  A):ド・モルガンの法則
に於いて、すなはち、
① AであるならばBであって、AでないならばBでない。
② AであるならばBであって、BであるならばAである。
③ Aであって、 Bでない。といふことはなく、Bであって、Aでない。といふことはない。
④ Aでないか  Bであり、 Bでないか、Aである。
に於いて、
①=②=③=④ である。
然るに、
(02)
② A→B&B→A
② AであるならばBであって、BであるならばAである。
として、「AとBが集合」であるならば、
② 集合Aと集合Bは等しい
従って、
(01)(02)により、
(03)
④(~A∨ B)&(~B∨A)
④ AでないかBであり、BでないかAである。
として、「AとBが集合」であるならば、
④ 集合Aと集合Bは等しい。
従って、
(02)(03)により、
(04)
「番号」を付け直すと、
①    A→B &  B→A  ⇔ 集合Aと集合Bは等しい。
②(~A∨B)&(~B∨A)⇔ 集合Aと集合Bは等しい。
従って、
(04)により、
(05)
①      (A→B&B→A)     ⇔(集合Aと集合Bは等しく)ない
{(~A∨B)&(~B∨A)}⇔(集合Aと集合Bは等しく)ない
然るに、
(06)
(ⅱ)
1   (1)~{(~A∨B)& (~B∨A)} A
1   (2) ~(~A∨B)∨~(~B∨A)  1ド・モルガンの法則
 3  (3) ~(~A∨B)          A
 3  (4)   A&~B           3ド・モルガンの法則
 3  (5)  (A&~B)∨ (B&~A)  4∨I
  6 (6)         ~(~B∨A)  A
  6 (7)           B&~A   6ド・モルガンの法則   
  6 (8)  (A&~B)∨ (B&~A)  7∨I
1   (9)  (A&~B)∨ (B&~A)  23568∨I
(ⅲ)
1   (1)  (A&~B)∨ (B&~A)  A
 2  (2)  (~A∨B)& (~B∨A)  A
  3 (3)   A&~B           A
 2  (4)   ~A∨B           2&E
 2  (5)    A→B           4含意の定義
  3 (6)    A             3&E
 23 (7)      B           56MPP
  3 (8)     ~B           3&E
 23 (9)   B&~B           78&I
   ア(ア)           B&~A   A
 2  (イ)           ~B∨A   2&E
 2  (ウ)            B→A   イ含意の定義
   ア(エ)             ~A   ア&E
 2 ア(オ)           ~B     ウエMTT
   ア(カ)           B      ア&E
 2 ア(キ)           B&~B   オカ&I
12  (ク)   B&~B           139アキ∨E
1   (ケ)~{(~A∨B)& (~B∨A)} 2クRAA
従って、
(06)により、
(07)
② ~{(~A∨ B)&(~B∨ A)}
③     ( A&~B)∨( B&~A)
に於いて、
②=③ である。
従って、
(05)(06)(07)により、
(08)
①     ~(A→ B &  B→ A) ⇔(集合Aと集合Bは等しく)ない。
② ~{(~A∨ B)&(~B∨ A)}⇔(集合Aと集合Bは等しく)ない。
③     ( A&~B)∨( B&~A) ⇔(集合Aと集合Bは等しく)ない。
然るに、
(09)
「集合Aと集合Bの和集合」=
「Aの要素であってBの要素でない要素からなる集合(A&~B)」+
「Aの要素であってBの要素である要素からなる集合(A& B)」+
「Bの要素であってAの要素でない要素からなる集合(B&~A)」。
従って、
(09)により、
(10)
「集合Aと集合Bの和集合」=
「Aの要素であってBの要素でない要素からなる集合(A&~B)」∨
「Aの要素であってBの要素である要素からなる集合(A& B)」∨
「Bの要素であってAの要素でない要素からなる集合(B&~A)」。
に於いて、
「Aの要素であってBの要素である要素からなる集合(A& B)」が、
「空集合(φ)」であるならば、
「集合Aと集合Bの和集合」=
「Aの要素であってBの要素でない要素からなる集合(A&~B)」∨
「Bの要素であってAの要素でない要素からなる集合(B&~A)」。
従って、
(08)(09)(10)により、
(11)
①     ~(A→ B &  B→ A)  ⇔(集合Aと集合Bは等しく)ない。
② ~{(~A∨ B)&(~B∨ A)} ⇔(集合Aと集合Bは等しく)ない。
③     ( A&~B)∨( B&~A)  ⇔(集合Aと集合Bは等しく)ない。
④「集合Aと集合Bの積集合が、空集合。」⇔(集合Aと集合Bは等しく)ない。
従って、
(11)により、
(12)
「集合Aと集合Bが等しくない。」といふことと、
「集合Aと集合Bの積集合が、空集合である。」といふことは、「同じ」である。
然るに、
(13)

(高等学校数学A/集合と論理)
に於いて、
が、Aの要素であって、Bの要素である。」ならば、
「集合Aと集合Bの積集合は、空集合ではなく」、尚且つ、「集合Aと集合Bは、同じではない。」
従って、
(12)(13)により、
(14)
「集合Aと集合Bが等しくない。」といふことと、
「集合Aと集合Bの積集合が、空集合である。」といふことは、「同じ」であって、尚且つ、「同じ」ではない
従って、
(15)
(01)~(12)と(13)は、「矛盾」するものの、私には、どうしてさうなるのかが、分からない。