日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(398)∀xFx├ ∀x(Fx∨Gx)

2019-11-18 21:38:57 | 論理

(01)
{aさん、bさん、cさん}の{3人}が{変域(ドメイン)}であるとする。
従って、
(01)により、
(02)
aさんは男性であり、
bさんも男性であり、
cさんも男性である。
とすると、
∀x(男性x)≡すべての人は男性である。
然るに、
(03)
aさんは男性であり、
bさんも男性であり、
cさんも男性である。
とすると、
aさんは男性である、中野区民である。
bさんも男性である、中野区民である。
cさんも男性である、中野区民である。
といふことは、「本当(真)」である。
従って、
(02)(03)により、
(04)
aさんは男性である、中野区民である。
bさんも男性である、中野区民である。
cさんも男性である、中野区民である。
といふことは、
∀x(男性x∨中野区民x)≡すべての人は、男性である、中野区民である。
といふ、ことである。
従って、
(01)~(04)により、
(05)
① ∀x(男性x)      ≡すべての人は男性である。
② ∀x(男性x∨中野区民x)≡すべての人は、男性である、中野区民である。
に於いて、
① ならば、② である。
然るに、
(06)
1(1) ∀x男性x      A
1(2)   男性a      A
1(3)   男性a∨中野a  2∨I
1(4)∀x(男性x∨中野x) 3UI
従って、
(05)(06)により、
(07)
① ∀x(男性x)      ≡すべての人は男性である。
② ∀x(男性x∨中野区民x)≡すべての人は、男性である、中野区民である。
に於いて、
① ならば、② である。
といふことは、「述語論理」としても、「妥当」である。
然るに、
(08)
例へば、
aさんは女性であるが、中野区民である。
bさんは男性であって、練馬区民である。
cさんは女性であるが、中野区民である。
としても、
aさんは男性であるか、中野区民である。
bさんも男性であるか、中野区民である。
cさんも男性であるか、中野区民である。
といふこと、すなはち、
② ∀x(男性x∨中野区民x)≡すべての人は、男性である、中野区民である。
といふことは、「本当(真)」である。
然るに、
(09)
aさんは女性であるが、中野区民である。
bさんは男性であって、練馬区民である。
cさんは女性であるが、中野区民である。
といふのであれば、
aさんは女性であり、
cさんも女性であるため、
① ∀x(男性x)≡すべての人は男性である。
といふことは、「ウソ(偽)」になる。
従って、
(05)(08)(09)により、
(10)
① ∀x(男性x)      ≡すべての人は男性である。
② ∀x(男性x∨中野区民x)≡すべての人は、男性である、中野区民である。
に於いて、
① ならば、② である。
としても、その「」である、
② ならば、① である。
といふことには、ならない
といふことは、「理屈」として、「正しい」。
然るに、
(11)
1  (1)∀x(男性x∨中野x) A
1  (2)   男性b∨中野b  1UE
 3 (3)   男性b      A
 3 (4) ∀x男性x      3UI
とするならば、
 3 (3)   男性b      A
は、       男性b の、
            が、「UI(普遍量記号導入の規則)」に「違反」する。
従って、
(12)
  5(5)       中野b  A
  5(6)     ∀x中野x  5UI
とする場合も、
  5(5)       中野b  A
                が、「UI(普遍量記号導入の規則)」に「違反」する。
従って、
(11)(12)により、
(13)
① ∀x(男性x)      ≡すべての人は男性である。
② ∀x(男性x∨中野区民x)≡すべての人は、男性である、中野区民である。
に於いて、
② ならば、① である。
といふことは、「述語論理」としても、「妥当」でない
従って、
(10)(13)により、
(14)
① ∀x(男性x)      ≡すべての人は男性である。
② ∀x(男性x∨中野区民x)≡すべての人は、男性である、中野区民である。
に於いて、
① ならば、② である。
としても、
② ならば、① である。
といふことには、ならない。
といふことは、「理屈」の上でも、「述語論理」としても、「正しい」。


(397)「述語論理の主語(普通名詞)と述語(普通名詞)」について。

2019-11-18 19:21:03 | 論理

(01)
① ∀x(Sx→P)
② ∃x(Sx&P)
に於いて、
Sは「述語文字(Predicate letter)」であるが、
Pは「命題関数(Propositional function)」であるとする。
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x(Sx→P)
② ∃x(Sx&P)
は、例へば、
① ∀x(象x→動物x)
② ∃x(動物x&象x)
① ∀x{少年x→∃y(少女y&愛xy)}
② ∃x{少女x&∀y(少年y→愛yx)}
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
② ∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx& 長z)}
である。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① ∀x(象x→動物x)=象は動物である。
② ∃x(動物x&象x)=ある動物は象である。
① ∀x{少年x→∃y(少女y&愛xy)}=少年、みな、その愛する所の少女有り。
② ∃x{少女x&∀y(少年y→愛yx)}=ある少女、すべての少年の愛する所となる。
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}=象は鼻が長い。
② ∃x{象x&∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx& 長z)}=ある象は鼻も長い。
は、それぞれ、
① ∀x(Sx→P)
② ∃x(Sx&P)
に於ける、「SとPに対する、代入例(Substitution instances)」である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
「述語論理(Predicate logic)」といふ「観点」からすると、
① 象は動物である。
② ある動物は象である。
① 少年、みな、その愛する所の少女有り。
② ある少女、すべての少年の愛する所となる。
① 象は鼻が長い。
② ある象は鼻も長い。
等に於ける「主語(Subject)」と「述語(Predicate)」は、
① ∀x(Sx→P)
② ∃x(Sx&P)
に於ける、「S(述語文字)」と「P(命題関数)」である。
といふ、ことになる。