音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

『音楽と医学の融合』講演会を終えて・・

2024-08-18 20:29:49 | 研究関連
7月31日付のブログにおいて「音楽と医学の融合」の講演会をご紹介しましたが、
お盆などの行事の疲れが少し残っている中で、思い切って出かけてきました
音楽療法の初期の学びからの長いお付き合いをしてきた友人を誘ったこともあって、
講演会だけではなく、長い道中も楽しみながらの一日でした。

『音楽大学✕医科大学 ふたつの力を社会に!』
所属してきた音楽療法学会においては、音楽と医学の関係性はかなり強く、
生理的側面から心理学側面、さらには身体的側面なども二つの分野の融合によって
多くの研究が積み重なっています

二つの分野の専門家の対談では、医療の現場におけるBGMは患者さんの嗜好に
寄り添って提供することが多くなっていることや、患者さんとの関係性を大切に
するために心がけていることなど、患者さんの主体性を重要視されていることが
うかがえました。

音楽に関する能登半島の支援については、皆様が日々緊張された生活の中で、「音楽の演奏を聴く」
という非日常の世界へ誘う時に、涙される姿がみられたとのこと・・
場所を選ばず、道の駅でも演奏されたということでした。
現場では、「絶対にあきらめないこと」「現場中心であること」を話されました。
もし可能であれば、音楽と医療の融合に関するトークセッションはライブ配信にして
いただけたら有難いです。次回は東京開催の案内がありましたが、やはり遠すぎます・・

音楽療法の現場においても、対象者の皆様に常に優しくアプローチをしながら、
寄り添える音楽を提供していくことを諦めず、大切にしていきたいと改めて思いました。
リハーサルと本番の大きな違いについても共感することが出来、ライブなひと時を
真摯に作っていくことを心新たにする機会になりました。

音楽ホールの響きは無い中での弦楽四重奏のコンサートが続きましたが、心地良いひと時でした。
いつも思うことですが、やはり、‘今だけの、ここだけの音のシャワー’を浴びる幸せは
言葉になりません。心地良い残響を感じながら帰宅しました