音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

「彼の地」で・・

2024-08-06 17:05:33 | ひとりごと
母の三回忌も終わって気持が一段落した頃に、遠方より一通の手紙が届きました。

母が亡くなった時に、親友だった人(実際の宛名は娘さん)にお手紙でご報告をいたしました。
当時はお互いに老親だったため、会うこともない娘同士が連絡を担当するやり取りになって
いました。

高齢になっていつものデパートへ出かけられなくなった母から依頼されて、年2回の御挨拶を
私が替わって続けていましたが、こちらから終わりのご連絡をすることになった時に、
親友の人も当時少し認知症を患っておられ、私からは辛い別れの話は娘さんのお気持に
留めていただければ、と言う言葉を添えてお手紙を出したことを思い出します。

手紙の遠方の住所を見ただけで、直ぐにどんな内容なのかは見当がつきました…
ただ、「今ごろは彼の地で懐かしい青春時代の話に花を咲かせている頃かもしれませんね」
との言葉に、本当にそうだと思えて安堵する気持になりました。
私と同じ想いで見送ることが出来ました、とも記してあり、会うことも電話することも無い
中での共有感がお互いの距離を縮めただけではなく、旧友にまでなれた想いです。
素敵なお手紙に感謝です。

亡くなった人が楽しい彼の地にいて笑顔を想像出来る、と思えることは、現世にいる
私達の気持が穏やかになります。

不思議な気持ですが、この世で生きている私達を慰める為の「彼の地」なのかもしれません。
星空を見上げると会いたくなる人を想い、懐かしさが込み上げてきます。
そろそろお盆の週に入ってきます。
多くの感謝の想いをあらためて感じながら、世代間交流するひと時を
皆で過ごしたいと思います