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Pat Martino/EL HOMBRE

2011-08-25 17:54:33 | 日記
先日ライブで友人の猿蔵さんにあったのだが、その時に彼に

「大野のブログはPat Martinoばかりだ…。」

と言われてしまった。調べてみると確かにいままで数多くの記事のうち
音楽ネタの時のパット・マルティーノ登場比率が異常に高い(笑)。

しかし、今日もめげずにパット・マルティーノじゃい!!
(えんさん、これからもよろしくね。)

というわけで、先日ジョン・アバクロンビーのオルガン・トリオの
アルバムを紹介したのだが、以前このブログで紹介した、
ジョン・マクラフリンのアルバム(『After The Rain』も考えてみれば
オルガン・トリオだった。)

どうしてだろう、もちろんひとつには私の好みだということもある。
だけどギタリストはオルガン・トリオを好む人が多いことも事実である。

やはりウェス・モンゴメリーの影響が大きいのだろう。
彼はギターのいわゆる「カッコよさ」のひとつの形態をつくってしまった。
やはり文句なしに、ジャズ・ギターの歴史において最重要人物だといえる。

しかるに今日の紹介CDはやはりパット・マルティーノ(笑)。


『Pat Martino/EL HOMBRE』

もちろん、ウェスの歴史的名盤(オルガン・トリオの)もすべて持ってはいる
のだが、やはりパット・マルティーノでいく。

なぜなら、このCDは私が知る限りオルガン・トリオのギターCDの中でも
ダントツでカッコいいからである。

しょっぱなの「Waltz For Geri」(なんて訳す? ゲリのワルツ…、っぷぷ!)
これからして半端でなくカッコイイぞ。
なにしろ爽快である。思わず、

サクセス!(なにがやねん!!)

と叫びたい(笑)。

自分の感覚的にはアート・ブレーキーのジャズ・メッセンジャーズを聴いている時の
爽快感に似てるかな。

彼の代表的演奏のオンパレード、アルバム・タイトル曲の「El Hombre」、
まるで風のようにスピード感あふれる「Cisco」、
スロー・ブルースの「A Blues For Mickey-O」もすばらしい。
最後の曲「Just Friends」は昔の人なら誰もがコピーした曲、私もコピーした。
なんとあのジェシ・ヴァン・ルーラもインタビューでコピーしたといっていた。

ギタリストにとって、コピーは読書の精読と同じ。飛ばし読みではあり得ない深い
理解もできる。でも時間と労力がかかる。そしてそれを惜しまずやらせるということは
よっぽど魅力ある演奏をしているということである。

ともあれギタリスト諸君は、一度ご試聴ください。
流麗かつエレガントな世界にあなたを引き込むことでしょう。

やばい、パット・マルティーノばかり書きすぎて、ブログのネタが尽きてしまいそうだ(笑)。


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