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Wayne Shorter/Native Dancer

2011-08-09 17:11:01 | 日記
ついに買った!



『Wayne Shorter/Native Dancer』

歴史的名盤ゆえに、レコード屋さんに売ってなかったんだよね。
ずっと探し回っていたのだけど、
友人の堀江さん勧めに従い、結局ネットで注文した。

このCDの存在を知ったのは、Kurt Rosenwinkelのアルバムで
「Ana Maria」が採りあげられていたことによる。

もちろん、マイルス・バンドやウェザー・リポートが大好きな
私はウェインを凄く尊敬していたし、「ネフェルティティ」など数々の
名曲を遺していることも知っていたが、正直、「Ana Maria」(カート・
ローゼンウィンケルの演奏だけど)を聴いたときは、マジでぶっ飛んだ。
椅子から転げ落ちそうになった。

いままで聴いたこともないようなサウンド、特定し難いコード進行、
激しさとリリシズムがいりまじった美しいメロディ、すべてが新しい
世界だった。

ウェインの印象はむしろ作曲者としてのほうが私にとっては強いかも。


Youtubeにある「Ana Maria」の演奏をことごとく聴きまくった。
結局、このアルバムにたどり着いた。
CDを購入する前に、CDの中身はネットで全部知っていた。
(なんと便利な世の中、でも安っぽい世の中だ)

でもね、こういうのは絶対買わなきゃだめよ、
お金を払わなきゃだめ…よ。

というわけで、ついに買った。


奇跡のようなアルバムである。
ボサノバとはちがったブラジル、太陽を信仰する民の音楽、
呪術…。

孤高の人:Milton Nascimento(ミルトン・ナシメント)


ボボ・ブラジルではない(笑)

なんということだ。こんな凄い音楽がこの世にあったのか…。
(ココバットを食らった!!(笑))

ウェインやナシメントの演奏のすばらしさはもちろん言うまでもないが、
このアルバムを凄いものにしている陰の立役者はハービー・ハンコックである。
随所でハッとするような凄い演奏をしている。

ところで以前にも紹介したが、パット・メセニーのアルバム、


『Pat Metheny Group/Still life (talking)』

このアルバムを私は「ホワイト・アルバム」と呼んでいるがその
経緯については以前ブログで書いたので省略するが、このアルバムはパットと
ナシメントとの出会いが生んだものであることを、改めて確信した。
私が「おえおえ軍団」と呼んでいる歌声と、ナシメントの歌声がそっくりだ。

上記のアルバムは私がジャズ・ギターに目覚めるきっかけとなったアルバムであり、
いまでもメセニーの中では最もよく聴いている作品かも知れない。

まあ、単に私がブラジル好きなだけの話なんだろうけど、それにしても
こんな世界とつながりがもてるなんて、すごくラッキーだと思っている。

世界には私たちが知らない音楽なんて無数にあると思う。
そしていろんな世界の音楽があってもよいと思うし、そのすべての
ジャンルを私は受け入れているつもりだ。

だけど、この凄さが理解できないなら、ちょっとその人の感性を疑っちゃうかも…。
そのくらいすごいぞ。絶対お勧め。

大丈夫、日本!!
翻訳会社オー・エム・ティの公式ウェブサイト