昨日、高田馬場の「Diglight」というところでライブをやった。
バンドの演奏(って自分たちのことだけど)の合間にクラブで流れていた
CDがとってもよかったので、マスターに聞いた。
Halie Lorenという女性ジャズ・シンガーのCD、
『Halie Loren - They Oughta Write A Song(邦題:青い影)』だった。
印象に残った歌は他にも沢山あったのだが、特に気になった曲があったので
ジャケットの曲名を見てみた。
なんと「I Still Have't Found What's I'm Looking For」とある。
いわずと知れたU2の名曲中の名曲。
巧みなアレンジで気がつかなかった、ってかそんな気はしていたのだけど
まさかと思っていた…。
声質や歌い方はアメリカの伝統的な手法にのっとっているのだと思うが、
ピアノの演奏が最高によかった。「God Bless The Child」なんかのアプローチ
を考えればなんとなくキース・ジャレット的でもある。
ともあれ、この歌がU2のものであることが感慨深かった。
忘れもしない。20年くらい前、この歌がヒットして、日本に彼らがやってきた時、
ボノはアコースティック・ギターを手にして、言い放った。
「スリー・コードで世界を変えるんだ!!」
カッコよくて涙が出てきた…。
この歌はまさに彼らの象徴のような曲だと思う。
スリー・コードとは例えばキーがCならば、C、F、G7のみで成り立っている曲。
彼らのサウンドの構築の仕方を考えると、おそらくC→Fのコード・チェンジは
ほとんど意識していないと思う。(気持ちではずっとCがなっている感じ。)
なぜならベース音はずっとCをならし続けているからだ。
正確に記述するならC→FonCということになろうか。
いずれにしても、こまかなコード・ジェンジがないこと、そして時を刻むような
ビートが「空間的広がり」を連想させる。
(あの曲をきいて4畳半1間を連想する人はまずいないでしょ…)
とりあえず、両者のハーモニゼーションを比較してみる。
U2はDb、ヘイリーはAbのキーなのだが、ここではCに転調して比較する。
--------------------------------------------
(I have) climbed the highest mountain
C(C→C6→Cmaj.7→C6)
(I have) run through the fields
C(C→C6→Cmaj.7→C6)
(Only to) be with you
F(Fmaj.7→ Fm9/Bb7 13th)
(Only to) be with you
C(C→C6→Cmaj.7→C6)
(I have) run, I have crawled
C(C→C6→Cmaj.7→C6)
(I have) scaled these city walls
C(C→C6→Cmaj.7→C6)
(these city) walls
F(Fmaj.7→ Fm9/Bb7 13th)
(Only to) be with you
C(C→C6→Cmaj.7→C6)
(But I) Still have'nt found
G(Dm7) F(Fm9)
(What I'm) looking for
C(C→C6→Cmaj.7→C6)
(But I) Still have'nt found
G(Dm7) F(Fm9)
(What I'm) looking for
C(C→C6→Cmaj.7→C6)
--------------------------------------------
( )内がヘイリーのバージョン、括弧なしがU2のもの。
ね、すごいでしょ。
ヘイリーのバージョンはジャズ・ピアノ特有のサウンドだが
ギターでジャラーンとならしてもサウンドするぞ。
とくにFのところをDm7→Fm9におきかえているところがジャズらしい。
とっても切ないサウンドだよね。
キース・ジャレットってこういうことをシレっとやってしまうからすごい。
だから彼がすきなんだよね、ってキースの話しはどうでもよろしい。
いずれにしても自分の大好きな曲が、こんなに素晴らしく
アレンジされていることに感激してこの記事を書いた。
ところで明日は「江古田倶楽部」でライブだよ~ん。
今日の話しとはまったく関係ない曲を演奏するけど、よかったらきてね(笑)。
がんばろう、東日本!!
翻訳会社オー・エム・ティの公式ウェブサイト
バンドの演奏(って自分たちのことだけど)の合間にクラブで流れていた
CDがとってもよかったので、マスターに聞いた。
Halie Lorenという女性ジャズ・シンガーのCD、
『Halie Loren - They Oughta Write A Song(邦題:青い影)』だった。
印象に残った歌は他にも沢山あったのだが、特に気になった曲があったので
ジャケットの曲名を見てみた。
なんと「I Still Have't Found What's I'm Looking For」とある。
いわずと知れたU2の名曲中の名曲。
巧みなアレンジで気がつかなかった、ってかそんな気はしていたのだけど
まさかと思っていた…。
声質や歌い方はアメリカの伝統的な手法にのっとっているのだと思うが、
ピアノの演奏が最高によかった。「God Bless The Child」なんかのアプローチ
を考えればなんとなくキース・ジャレット的でもある。
ともあれ、この歌がU2のものであることが感慨深かった。
忘れもしない。20年くらい前、この歌がヒットして、日本に彼らがやってきた時、
ボノはアコースティック・ギターを手にして、言い放った。
「スリー・コードで世界を変えるんだ!!」
カッコよくて涙が出てきた…。
この歌はまさに彼らの象徴のような曲だと思う。
スリー・コードとは例えばキーがCならば、C、F、G7のみで成り立っている曲。
彼らのサウンドの構築の仕方を考えると、おそらくC→Fのコード・チェンジは
ほとんど意識していないと思う。(気持ちではずっとCがなっている感じ。)
なぜならベース音はずっとCをならし続けているからだ。
正確に記述するならC→FonCということになろうか。
いずれにしても、こまかなコード・ジェンジがないこと、そして時を刻むような
ビートが「空間的広がり」を連想させる。
(あの曲をきいて4畳半1間を連想する人はまずいないでしょ…)
とりあえず、両者のハーモニゼーションを比較してみる。
U2はDb、ヘイリーはAbのキーなのだが、ここではCに転調して比較する。
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(I have) climbed the highest mountain
C(C→C6→Cmaj.7→C6)
(I have) run through the fields
C(C→C6→Cmaj.7→C6)
(Only to) be with you
F(Fmaj.7→ Fm9/Bb7 13th)
(Only to) be with you
C(C→C6→Cmaj.7→C6)
(I have) run, I have crawled
C(C→C6→Cmaj.7→C6)
(I have) scaled these city walls
C(C→C6→Cmaj.7→C6)
(these city) walls
F(Fmaj.7→ Fm9/Bb7 13th)
(Only to) be with you
C(C→C6→Cmaj.7→C6)
(But I) Still have'nt found
G(Dm7) F(Fm9)
(What I'm) looking for
C(C→C6→Cmaj.7→C6)
(But I) Still have'nt found
G(Dm7) F(Fm9)
(What I'm) looking for
C(C→C6→Cmaj.7→C6)
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( )内がヘイリーのバージョン、括弧なしがU2のもの。
ね、すごいでしょ。
ヘイリーのバージョンはジャズ・ピアノ特有のサウンドだが
ギターでジャラーンとならしてもサウンドするぞ。
とくにFのところをDm7→Fm9におきかえているところがジャズらしい。
とっても切ないサウンドだよね。
キース・ジャレットってこういうことをシレっとやってしまうからすごい。
だから彼がすきなんだよね、ってキースの話しはどうでもよろしい。
いずれにしても自分の大好きな曲が、こんなに素晴らしく
アレンジされていることに感激してこの記事を書いた。
ところで明日は「江古田倶楽部」でライブだよ~ん。
今日の話しとはまったく関係ない曲を演奏するけど、よかったらきてね(笑)。
がんばろう、東日本!!
翻訳会社オー・エム・ティの公式ウェブサイト