先日、本名さん、ゆうぞうさんと朝まで飲んだ時、
本名さんが、わが地元「石川県」の方言で話しだしたので驚いた。
奥様が私と同郷の出身らしいのだが、
よくもまあ、そこまでニュアンスをつかんでいるなと感心したものだ。
やはりミュージシャン、耳がいいなぁと思ったのだが、
久しぶりに田舎の言葉が聞けたことがうれしくもあった。
上京してからの方が故郷で暮らした年月よりも長い時が経ってしまった昨今ではあるが、
それでもやはり生まれ育ったところだ、方言はいまでも体に染みついていると思う。
ところが、本名さんに対抗して話そうとするとどうにも出てこない。
田舎の両親や友達からの電話だと、たとえ寝ぼけていようが
「田舎の言葉」で話せるのだけど、都会の人(実は本名さんも都会出身では
ないのだけど、都会で知り合った人という意味で)だとわかっていると
どうしても東京弁が自分のニュートラルになってしまうようだ。
意識しすぎているせいか、東北訛りと石川弁をごっちゃにしたような、
我ながら、
「どこの田舎もんじゃい!!」
といいたくなるような言葉で話している。
本名さん、ごめんなさい。あの時私が話していた言葉は石川弁ではありません。
むしろ本名さんのほうがずっとうまかったです(笑)。
そういえば、本名さんもゆうぞうさんも福島だったよね。
彼らも田舎に帰れば「すんげぇ、ズーズー弁」で話していることを
想像するとちょー笑える…。
「俺の田舎の方が少し都会かな」
とわけのわからん優越感に浸っている。
東京さいぐべ!! ってか(笑)。
ところで、最近東北のあの寒そうな情景をテレビで目にすると、なぜか
私は自分の故郷を思いだしている。
田舎の町であること、私の故郷は漁師町であったこと、方言をもって
話されていること、そして私の地元にも原子力発電所があることなど、
共通する点が多いからかも知れない。
東北がテレビに映ると、なんとなく自分の田舎を思いだすし、
田舎から連絡があると、なんとなく東北のことを考えている。
本名さんも、ゆうぞうさんもそして私も、今ではこの都会の地に居をかまえている。
でも我々が田舎を忘れることはないと思う。忘れたくても忘れられないのだと思う。
みやこのはてはかぎりなけれど、
わがゆくみちはいんいんたり
やつれてひたひあをかれど
われはかの室生犀星なり
(室生犀星「室生犀星氏」より)
我々はこの大都会で一体何を成したのだろう…。
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
このこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
(室生犀星「小景異情 その二」より)
がんばろう、東日本!
翻訳会社オー・エム・ティの公式ウェブサイト
本名さんが、わが地元「石川県」の方言で話しだしたので驚いた。
奥様が私と同郷の出身らしいのだが、
よくもまあ、そこまでニュアンスをつかんでいるなと感心したものだ。
やはりミュージシャン、耳がいいなぁと思ったのだが、
久しぶりに田舎の言葉が聞けたことがうれしくもあった。
上京してからの方が故郷で暮らした年月よりも長い時が経ってしまった昨今ではあるが、
それでもやはり生まれ育ったところだ、方言はいまでも体に染みついていると思う。
ところが、本名さんに対抗して話そうとするとどうにも出てこない。
田舎の両親や友達からの電話だと、たとえ寝ぼけていようが
「田舎の言葉」で話せるのだけど、都会の人(実は本名さんも都会出身では
ないのだけど、都会で知り合った人という意味で)だとわかっていると
どうしても東京弁が自分のニュートラルになってしまうようだ。
意識しすぎているせいか、東北訛りと石川弁をごっちゃにしたような、
我ながら、
「どこの田舎もんじゃい!!」
といいたくなるような言葉で話している。
本名さん、ごめんなさい。あの時私が話していた言葉は石川弁ではありません。
むしろ本名さんのほうがずっとうまかったです(笑)。
そういえば、本名さんもゆうぞうさんも福島だったよね。
彼らも田舎に帰れば「すんげぇ、ズーズー弁」で話していることを
想像するとちょー笑える…。
「俺の田舎の方が少し都会かな」
とわけのわからん優越感に浸っている。
東京さいぐべ!! ってか(笑)。
ところで、最近東北のあの寒そうな情景をテレビで目にすると、なぜか
私は自分の故郷を思いだしている。
田舎の町であること、私の故郷は漁師町であったこと、方言をもって
話されていること、そして私の地元にも原子力発電所があることなど、
共通する点が多いからかも知れない。
東北がテレビに映ると、なんとなく自分の田舎を思いだすし、
田舎から連絡があると、なんとなく東北のことを考えている。
本名さんも、ゆうぞうさんもそして私も、今ではこの都会の地に居をかまえている。
でも我々が田舎を忘れることはないと思う。忘れたくても忘れられないのだと思う。
みやこのはてはかぎりなけれど、
わがゆくみちはいんいんたり
やつれてひたひあをかれど
われはかの室生犀星なり
(室生犀星「室生犀星氏」より)
我々はこの大都会で一体何を成したのだろう…。
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
このこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
(室生犀星「小景異情 その二」より)
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