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ジェフ・べック ワイアード

2011-04-22 18:04:34 | 日記
世界中に衝撃を与えた一枚、


『ジェフ・べック ワイアード』

このアルバムを私は高校生の時(中学生だったか?)にもう夢中で聴いた。
そして夢中でコピーした。アルバムの中でも

・Led Boots
・Goodbye Pork Pie Hat
・Blue Wind
・Love Is Green

などは、今となってはもう覚えていないけどコピーした記憶がある。

特に「Led Boots」はコピーしたことがうれしくてなんどもカセット・テープに
合わせて弾いた記憶がある。

この曲すごいのよ。どんなに弾き方がわかっても、この人みたいに弾けないわけよ。
「ようするに気合だ」と思いっきり気持ちを込めて練習したものだ。

このジェフ・べックという人は、とにかく気難しく、我がままで有名な人。
ひとつのバンドを長く続けるということが全く苦手な人で、せっかくいいアルバムを
作っても、ちょっとしたことでバンドのメンバーと喧嘩したりして長くても2年くらいで
解散してしまう。ローリング・ストーンズのオーディションをうけたこともあるらしいが
さすがは懸命なキース、「こいつとはやれん!」とばかりに不合格にした。
いまとなってはもうバンドを結成することはあきらめたようで、大体のセールスは
個人名でやってる。


まあ、それにしてもだ。何度聴いてもいまだに失せないこの新鮮な衝撃はなんなのだろう。
本当に至高のギタリストというにふさわしい。

このアルバムをはじめクロスオーバー的なアプローチもしているが、
彼のロック魂は貫かれているし、彼のような天才的なひらめきと、驚異的なテクニック
をそなえたギタリストはもう2度と現れないと思う。

スティービー・レイ・ヴォーンと日本で共演したこともあったな。
その時はスティービー・レイ・ヴォーンのあまりのド迫力に圧倒されて
ちっちゃく見えたけど、私からいわせれば、それは日本のあさはかなロック野郎どもが
「弱い者いじめ」的にやってしまったことで、土台、毛色のまったくちがう二人を
同じ土俵に上げるなど、一体全体日本のロック野郎どもにはリスペクトの気持ちも
なければ、センスすらない。あんなものよろこんで見ているからダメなんだ!

いずれにせよ、よくジェフ・べックもギターを投げつけて帰らないな、と思った。
まるくなっちゃったのかなあ。

私といえば、ギター・スタイルはむしろスティービー・レイ・ヴォーンに近いタイプ
なのだが、なにしろ高校生の頃に夢中になって、ギターを始めるきっかけになった人だ。
いまでもジェフ・べックのレコードは聴くし、いまでも彼に対する敬愛の気持ちは
全く変わらない。

いまの日本のように形骸化されたロックやブルースばかりが横行する中、
彼のような、我がままで一匹狼的なギタリストがもう一度見直されてもよい気がする。

がちがちのロック野郎、ブルース野郎、ジャズ野郎に風穴あけたれや!


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